先週、亀田興毅がこんなことを言っていた。

「鶏（のトレーニング）はパフォーマンスやで。
　メキシコでやっとったらアホや（笑）」

鶏を追い掛け回すことで、
アスリートにとって重要なフットワークを磨く。
確か、映画『ロッキー３』でも行われていたが……。

そうか、意味なしオちゃん（懐）だったか。
この発言を聞いて、彼はどう思っただろう。

山崎隆造（現・立翔）。

実は、４年前のちょうど今頃、
広島の日南秋季キャンプで“地鶏トレ”が紙面を賑わせた。

あの時は、鶏が全く逃げなくて、みんな苦笑い。
逆に「鶏の方を鍛えた方が……」なんて声もあった。

考案者は他ならぬ山崎。当時の守備走塁コーチだった。

☆☆☆

さァ、小噺はここまでにして、本題に入ろう。
先日、中日の日本一に沸く名古屋の様子を見て、
ふと思ったことがある。

「今、世界中で最も浮かれている都市はどこか？」

真っ先に思い付くのは、北京だろうか。

何てったって、来年は五輪開催。
街中には関連広告が溢れ返り、国民の生活も一変した。
経済効果は、なんと15兆円にも上るとも言われている。

更に、ここ数年は、生まれてくる子供に
五輪関係の名前を付ける親も激増しているらしい。

奥運＝奥林匹克（オリンピック）＋運動会の短縮形。
貝貝＝大会マスコットＡ。イメージは魚。
晶晶＝大会マスコットＢ。イメージはパンダ。
歓歓＝大会マスコットＣ。イメージは炎。
迎迎＝大会マスコットＤ。イメージはチベットカモシカ。
女尼女尼＝大会マスコットＥ。イメージは燕。

南斗最後の将と五車星みたいな。

イヤハヤ、スッカリ五輪モード。

余談だが、この街では大会を気分良く運営するため、
ある壮大な実験が行われているという。

それは、天候のコントロール。
雨雲を消し去り、強制的に北京を“晴れ”にする。

理屈はいたってシンプルだ。

「どんより雲が発生したら、
　雲が北京に着く前に雨を降らせる！」

具体的には、環境に悪影響を与えない科学物質を
上空に散布する。そう、ダンスパウダーと同じだ。
現状、小さな雲を分散させることはできるという。

……珍平が喜びそうだなァ。

※　昔『ついでにとんちんかん』という漫画で、
　　どんより雲よりも読者人気投票の順位が低かった
　　レギュラーメンバー。

ところが、今、この北京よりも浮かれている街がある。

ボストンである。

ご存知、先月はレッドソックスが世界一に輝いた。
優勝パレードに集まった100万人ものファン、
そして、車上で踊り狂うジョナサン・パペルボン。
あれを浮かれていると言わずして何と言うか。

エンゼルスとの地区シリーズ第２戦。
観客席の最前列に座っていた17歳の少年が、
マニー・ラミレスの邪飛を好捕し、命拾いさせた場面。
あれがキッカケだったのかなァ。

この試合、最終的にラミレスはサヨナラ３ラン。
以降、チームは波に乗っていった。
まさに、2004年のカブスとは正反対のパターン。

強いのはレッドソックスだけではない。
ＮＦＬのペイトリオッツも優勝に向けて驀進中だ。

現在、９勝負けなし。
開幕戦で盗み撮りによるサイン盗みが発覚したが、
なんの、取り締まられた後も強い。

ペイトリオッツが最後にスーパーボウルを
制したのは、３シーズン前。奇しくも、
レッドソックスが世界一になった直後だった。
今回も、その再現なるか。

更に、もう１つ。

ＮＢＡのセルティックスも楽しみである。

ラリー･バードが引退して以来、
長らくパッとしない成績に終わっていたが、
今年は大型補強を敢行した。

ケビン・ガーネット！

レイ・アレン！

これにポール・ピアースを含めたビッグ３！
サラリーキャップ制度があるのに、
この豪華な面子はどうだ。

レッドソックスの面々が観戦に訪れた開幕戦、
彼らはウイザーズを圧倒、103対83の大差をつけた。

特に活躍が目立ったのは、ＫＧ。
22得点＆20リバウンドのダブルダブル。
幾度か見せたブロックショットも強烈だった。

実は、ボストン市民にとって、
ＫＧは“２人目”の救世主である。

最初の１人は、レッドソックスにいる。
主砲のデビッド・オーティズ。

彼らはともにミネソタの球団から移籍してきた。

☆☆☆

気付いたら、誕生日（７日）が過ぎていた。
去年は佳知が去り、今年はアレンが去った。寂しい。


Please crick here !!