カテゴリ:蹴球
当方、実はサッカーの試合も結構好きである。
但し、戦術とか難しい話には興味がない。 そそられるのは、試合中のふとした瞬間、 どこか微笑ましい場面・エピソードを見つけた時だ。 先週、幕を閉じたEURO2008。 優勝したスペインの初陣、ロシア戦――。 前半20分、フェルナンド・トーレスとの コンビネーションでゴールを挙げたダビド・ビジャ。 この直後、悲劇は待っていた。 勢い余って倒れ込み、左手人差し指骨折。 ふと、2002年日韓W杯での事件を思い出した。 大会直前、シャワー中に香水の瓶を落とし、 足を負傷して試合に出られなかった サンティアゴ・カニサレス。 あの時、スペインはこんな“多村的”な、 どうでもいい怪我で正GKを失ったのだ。 ところが、ビジャは違った。 ピッチを出ることはなく、 前半44分、後半30分とゴールを重ね、 大会7人目となるハットトリックを達成! しかも、最後の1点には美談のおまけ付き。 この試合、実は後半開始早々に険悪な場面があった。 F・トーレスが交代を告げられた際、 ルイス・アラゴネス監督からの握手を拒否し、 ぶつぶつと文句を垂れていたのだ。 その姿を見ていたビジャはゴールを決めた後、 真っ先にベンチのF・トーレスと抱擁を交わした。 その気遣いが、エースの態度を改めた。 その後の準々決勝イタリア戦、 準決勝ロシア戦では交代で入るダニエル・グイサと 目を合わせ、激励を送るまでになったのだ。 んんん、なんとイイ話。 そういえば、喜びのあまりに負った怪我……。 あァ、日本のプロ野球にもいたなァ。 サヨナラ勝ちの興奮で肉離れを起こしたコーチ。 その後も早出練習で打撃投手を強行していたっけね。 続いては、こんな印象的な場面……。 週末、TVで見たプレミアリーグの総集編。 第12節、アーセナルvs.マンチェスター・U。 2対2の引き分けに終わったこの試合、 目を引いたのは後半3分。 アーセナル、セスク・ファブレガスの同点弾。 問題は、その直後のシーンだ。 歓喜のファブレガス、ベンチへとダッシュ。 画面上、彼の行く先にはアーセン・ベンゲルの姿。 かつて名古屋でも監督を務めた名将だ。 「オレの胸に飛び込んで来い!」とばかりに 両手を広げ、ヒーローを待つベンゲル。 ファブレガスも両手を広げながら走り寄る! 抱擁まであと3m、2m、1m。 ……と、ここで!? と、通り過ぎたァァァァァアァァァァ! ベンゲルの笑顔が、一瞬だけ曇ったように 見えたのは気のせいかァァァァァ! 広げた両手を収めようにも……。 気不味ッ! あァ、気不味ッ! 実は、このようにゴールした選手が抱擁を避けて 逃げるというのはよくある光景なのだが、 監督は試合中、ピッチに入って追いかけられないからね。 ……わかってくれるかなァ、この感性。 10年前、トヨタカップで来日した時は、 確かにフサフサだったライアン・ギグスの後頭部。 今や完全なラロッカ予備軍と化したのを見て、 時の流れを感じるとか。 左からカルロス・テベス、 クリスティアーノ・ロナウド、 ウェイン・ルーニー。 「成績もルックスも1人だけ突き抜けている ビッグ3ってどうよ?」と、自問自答するとか。 …………………………あァ、このグダグダな展開を どうやって締めくくろう……、とか。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|