テーマ:プロ野球全般。(13221)
カテゴリ:青波
「ソロモンよ、私は帰って来た!」
……とは、ある偉人(アナベル・ガトー)の名言だが、 我が球団にも帰って来た人が1人。 背番号33と2つのチャンピオンリング。 田口が、遂に田口が帰って来た。 ローズの退団が決定的な今、 その存在は本当に貴重だと思う。 状況に応じた打撃。確実な犠打。堅実な守備。 アメリカでの経験。世界一2度の勝ち運。 どれもオリックスには欠けているものだ。 しかし、何よりもリーダーシップ。これに尽きる。 野球において、必要なリーダーは監督だけではない。 選手の中にもリーダーはいるべきなのだ。 監督には出来ない役割を果たす存在が。 ……特に、若いチームには。 漫画『ストッパー毒島』には加瀬英二がいた。 映画『メジャーリーグ』にはジェイク・テーラーがいた。 去年のWBC、日本はイチロー&松坂という 投打のリーダーがグラウンド内外で選手をまとめた。 WBCでいうと、オランダ代表もそうだ。 実績ある選手はほとんどおらず、 下馬評の低いチームだったが、 なんと、優勝候補だったドミニカに連勝。 “世紀の番狂わせ”と騒がれた。 実はそのチームでリーダーを務めたのは、 オリックスファンには馴染み深い選手。 ランドール・サイモン、当時33歳。 合併元年の2005年に来日したが、 僅か16試合に出ただけで戦力外となった助っ人だ。 ……そう、一部ファンの間で“ダサイモン”とか 呼ばれていた左打者である。 タイガース時代の2002年には130試合に出場。 打率3割、19本塁打という見事なシーズンを過ごしたが、 そのパフォーマンスを再現することはできなかった。 さて、そのサイモンがWBCで何をしたのか。 その一例は、代表の初練習前に開いた決起集会。 実はオランダは特殊な土地柄で、欧州とカリブ海、 出身によって2つのグループに分かれるのだが、 サイモンはチームが分裂しないよう、こう呼びかけたらしい。 「オランダ本土で育った奴も、 アルバで育った奴も、キュラソーで育った奴も、 みんな、このオランダの旗の下で戦うんだ!」 この発言で一致団結したというオランダ。 大会中は実に気持ち良さそうにプレーしていた。 ……まさに、スーパースターばかりで “個の集団”だったドミニカとは対照的に。 そのサイモン、リーダーとしての原点は2003年。 シーズン途中、パイレーツからカブスに移籍した際、 モイゼス・アルーというベテランと出会い、 団結することの重要さを学んだのがキッカケだとか。 さァ、田口である。 アマチュア時代からのキャプテン人生。 オリックス入団時から「将来は指導者」と目されていた。 そんな生まれついてのリーダーが、 今季、チームにどんなケミストリーを生み出すのか。 ……楽しみである。 ☆☆☆ 因みに、田口の名前から1字もらった息子。 目を離した隙に自ら前髪をバッサリ。 仕方ないので、頭を丸めた。 実は、意外と好評。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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