テーマ:サッカーあれこれ(19763)
カテゴリ:蹴球
等々力陸上競技場に行ってみるがいい。
決して大きいハコとは言えないが、 Jリーグの川崎フロンターレが、 マーベラスな思い出をくれることだろう。 中村憲剛や稲本潤一のプレーを見られるから? チームが攻撃的スタイルで見応えがあるから? ……それもあるが。 何やら面白そうなコラボを沢山しているから? ……そう! それを知っている人は話が早い。 例えば、先月15日の“15の夜”企画。 勿論、盗んだバイクで走り出すわけではない。 その内容はというと……。 「梅沢由香里の15(囲碁)入門教室」 やられたァァァァァ、駄洒落だァァァァァ! それにしても、何故に梅沢由香里さん? 人気漫画『ヒカルの碁』で監修を務め、 大河ドラマ『篤姫』では囲碁指導を担当した女流棋士。 そんな人気棋士が60名相手に、しかも無料で? 不思議に思ったのだが、答えを聞いて納得した。 元GKでフロンターレOBの吉原慎也。 実は彼が梅沢さんの夫なのだとか。 ほうぅ。 フロンターレのコラボというと、 最も有名なのはガンダムとのものだろう。 スタジアムの中って、売店があるでしょ? 普通、軽食やビールが置いてあるわけだが、 しかし、等々力の場合! ガンプラのブースまで! 要は、ガンダムのプラモデルを販売しているのだ。 明らかに“観戦のお供”ではない。 どういう訳か、フロンターレとバンダイは、 2006年以来固~~~い絆で結ばれている。 ガンプラコンテストは開催するわ、 チームカラーの青と黒に染めたガンダムを展示するわ、 ガンプラを買うと、オリジナルHowTo冊子をくれるわ、 選手たちがガンプラのCMに出演するわ、 鄭大世のお薦めMSが「アッガイ」だわ……。 こういうの、1年で終わらないのが凄いよね。 個人的に面白かったのは去年実現した アニメ『天体戦士サンレッド』とのコラボ企画だ。 この作品は、戦隊モノの赤い人と悪の組織が 川崎市を舞台に繰り広げる人間模様を描いたもの。 赤い人は基本的に“イイ奴”なのだが、 ヤンキー臭が漂い、定職もなく彼女に養われており、 悪の組織も基本的に“イイ奴”ばかりで、 木造一軒家に住み、近所付き合いも良く、 妙に生活感に溢れている。 選手たちがアニメに出演したというので、 どんな放送だったかを確認したのだが……。 谷口博之は掛け算の出来ない男として扱われ、 武田信平社長はパンストを被って登場し、 マスコットのふろん太くんは家族に衝撃の告白をする。 「僕、実は野球が好きなんだ!」 実は企画のキッカケも面白くて、 全ては溝の口駅前から始まったという。 フロンターレのスタッフがチラシ配りをしていたと。 そしたら、同じ時間帯にサンレッドのスタッフも チラシ配りをしていたと。 両者は意気投合。瞬く間に実現に至ったそうな。 まさに何とでもコラボしてしまうフロンターレ。 その姿勢には理由がある。 ホームタウンの川崎はかつて、 ヴェルディ川崎とロッテオリオンズに 去られたというスポーツ不毛の土地。 工業地帯でもともとイメージが良くなく、 昼間は隣接する東京や横浜で働く人も多いため、 地域への帰属意識が低い土地柄なのだという。 だからこそ、地域密着するためには、 広い世代を取り込むためには、 あらゆるアイデア、あらゆる努力が必要……。 くだらなくてもいい。駄洒落でもいい。 とにかくアクションを起こす。 その結果、次第に川崎は変わってきた。 フロンターレがプロデュースした算数ドリルを 地元の小学校が次々と採用し始めているし、 試合前には、サポーターが『川崎市民の歌』を大合唱。 もはや、そこは帰属意識の低い土地ではない。 フロンターレが地域を変えたのだ。 ☆☆☆ 先月、仕事で北海道へ。 目指すは向こう側に見える断崖のてっぺん。 摩周湖を望む。 この季節では珍しく、霧が一切出ず、 絶景を拝むことができた。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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