テーマ:プロ野球全般。(12567)
カテゴリ:野球
近年、日本球界の外国人獲得事情は一変した。
不況のこのご時勢、ハイリスクハイリターンではなく、 ローリスクハイリターンが徹底されるようになった。 その証拠の1つが、日本球界経験者のリサイクル。 この5年を振り返ってみると……。 カブレラ、ラロッカ、セギノール、バルディリス、 ローズ、フェルナンデス、ボーグルソン、デイビー、 セラフィニ、カーライル、スレッジ、グリン、 シコースキー、ズレータ、オーティズ、バーン、 フィリップス、リック、ウィット、ドミンゴ、 バワーズ、ワズディン、ブラゼル、パウエル、 ペタジーニ、スタンリッジ、ガトームソン、 クルーン、マクレーン、アレックス、ゴンザレス、 グライシンガー、ラミレス、オビスポ、 イ・スンヨプ、アリアス、ウッズ、シーツ。 どんだけいるのよ?ってくらいに多い。 とはいえ、経験者をグルグルと使い回すだけでは、 戦力補強が賄えるはずもない。 やはり、米球界からの助っ人を見つける必要もある。 でも、基本はやはりローリスクハイリターン。 そこで、新たな流れとなりつつあるのが、 日本球界経験者を駐米スカウトにすることだ。 C・D(オリックス)、ウインタース(日本ハム)、 タネル、スクルメタ(ソフトバンク)、ミンチー(巨人)、 シュールストロム、マクレーン(広島)、シーツ(阪神)……。 つまり、日本球界を知る元選手に適性を見極めさせる。 それにより、徹底してリスクとコストを減らす、と。 「オーナー、凄い外国人獲りましょうよ」と言って ホーナーを獲得したり「面白い名前だから」と言って アイケルバーガーを獲得したり。 そんな時代じゃないんですよ、関根さん! 今、求められるのは大物メジャーリーガーではなく、 如何に若くて安くて伸びシロが大きい掘り出し物。 但し、日本球界を経験していれば、 誰もがそんな人材を発掘できるかというと、 それは別の話のようで。 明暗がわかりやすく分かれたのは、阪神だ。 (注)以降は『芸能人格付けチェック』の装いで! ☆☆☆ 前任の駐米スカウト・オマリー様は、 一流の助っ人と平凡な助っ人を見比べて言った。 ~2004年オフ~ 「こっちの選手は、あのヤンキースでレギュラーを 務めた時期があり、世界一も経験した左殺し。 あ、でも、こちらの選手の方がいいかも……」 オマリー様、悩んだ末にスペンサーを選択。しかし。 チームはリーグ優勝したけれども、 スペンサーの数字は本塁打1桁と今ひとつ。 翌年は更に成績を落とし、戦力外となった。 球団「オマリーさん、一流の野球人だと思っていたのに、 まさか本当は二流だったなんて!」 トレードマークである小さめのヘルメットは、 小さめの紅白帽へと替えられた。 ☆☆☆ 二流野球人のオマリーさんは、 またも一流の助っ人と平凡な助っ人を見比べて言った。 ~2007年オフ~ 「こっちの選手は、MLBで規定打席到達2度。 あと1厘で3割という好成績を収めたこともある。 あ、でも、こちらの選手の方がいいかも……」 オマリーさん、悩んだ末にフォードを選択。しかし。 フォードは47試合で3本塁打。 打率は2割を僅かに上回っただけで戦力外となった。 球団「オマリー君、二流の野球人どころか、 実は三流だったのか!」 小さめの紅白帽は、小さめの三角巾と替えられた。 ☆☆☆ 三流野球人のオマリー君は、 またまた一流の助っ人と平凡な助っ人を見比べて言った。 ~2008年オフ~ 「こっちの選手は、MLBで右打者としては最長の 7試合連続本塁打を放ったことのある大砲。 あ、でも、こちらの選手の方がいいかも……」 オマリー君、悩んだ末にメンチを選択。しかし。 メンチはまさかの打率1割台、本塁打はゼロ。 15試合にしか出れず、戦力外となった。 球団「オマリーよ、実は三流の野球人以下とは。 もう獲る価値なし!」 そして、オマリーは球団を去ることになった。 ☆☆☆ さて、後任の駐米スカウト・シーツ様はどうだったか。 ~2009年オフ~ 「こっちの選手は、全米ドラフト1巡目指名の才能。 近年はマイナー生活を強いられているが、 デビュー当時はMLBでも通用していた。 この選手以外にいないだろう」 シーツ様、迷わずマートンを選択。すると。 なんと、シーズン214安打の日本記録樹立! 3割5分に迫る高打率もマーク! 球団「流石は一流野球人のシーツ様。 確かな目利きでございます」 ☆☆☆ 球団関係者によると、オマリーはリストを見せても、 「こっちの選手が」「いや、こっちの方が」と 決断力に欠ける部分があったそうだ。 一方、マートンを迷わず推薦したシーツ様。 阪神は現在、ジェフにも駐米スカウトを打診中だとか。 さァ、問題は我が球団だ。 C・D。 いや、奇数年だからドネルスか。 この2年、チームの助っ人はリサイクルばかりで、 ドネルスの発掘実績といえば、レスターとバイナムだけ。 う~ん、どちらも……。 このオフ、ドラフトで大いなる不運に見舞われ、 松井稼、細川へのアタックも不発に終わったオリックスは、 現在、外国人を積極的に補強しており、 ドネルスにとっては、大きな正念場となっている。 米球界からはフィガロ、ヘスマン、 交渉中と言われるマクレーン。 あとはパク・チャンホにも絡んでいるのか? さァ、結末は。 ☆☆☆ 駐米スカウトではないのだが、昔話を思い出した。 かつて、我が球団にはブーマーという助っ人がいた。 引退後はエージェント業に携わり、 古巣に助っ人を紹介してきたことがある。 マルチネスという選手なのだが、これが全くダメだった。 数年後、ブーマーは日本ハムに助っ人を紹介した。 ウィルソンという選手なのだが、今度は本塁打王に。 ……複雑な気分になったものだ。 何故、ウチじゃなくて日本ハムなんだ!と。 ☆☆☆ ![]() え~、今年も生暖かい目で見守って下さい。 ![]() Please crick here !! |
|