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毎朝、ソファを暖める日光が憎い。
ヒットアンドアウェイを繰り返してくる蚊が憎い。 オリックスの勝てない夏が憎い。 ……皆さん、イライラしていませんか? まァ、こんな時は気分を爽やかにするため、 涼しげな水泳の話題でも如何だろうか。 2週間ほど前まで行われていた世界水泳。 今回は、そこで驚かされた話を紹介しよう。 まずは、シンクロナイズドスイミング。 この競技、解説を聞いていると、 よく「足がキレイ」という表現を使う。 でも、キレイな足って一体……? ソウル五輪銅メダリスト・小谷実可子さんに訊いてみた。 あくまで井村雅代コーチの教えでは、 とのことだが、1つは筋肉の付き方。 ふくらはぎに“ししゃも”が出来るのはNG。 陸上選手などに見られる、アレである。 足を伸ばした時に、ボコッとではなくてスラッと。 驚かされたのは、今回デュエットを務めた小林千紗だ。 彼女はシンクロ的脚線美を追求するため、 一旦足の筋肉を落とし切り、正しい筋肉を付け直した。 筋肉を落とし切る? どうやってやるのかというと、走らない。 アスリートなのに、走ってはダメなのである。うへえ。 キレイな足の条件はまだある。 骨格だ。足を閉じた時、隙間ができない。 つまり、X脚とかO脚は不利となる。 でも、骨格なんてどうしようもなかろう。 ……イヤイヤ、甘い。小谷さんは言ったよ。 「人間、足の形は変えられる」と。 現役時代は、両脚を縛ったまま寝て、 足の矯正をしていたという小谷さん。 実際、徐々に足はキレイになっていったという。 大変だったのは北京五輪銅メダリスト・原田早穂さん。 彼女はなんと、XO脚という調味料を連想させる足で、 それはそれは矯正に苦労したという。 また、相方の鈴木絵美子さんが美脚の持ち主だっただけに、 苦労の度合いは倍率ドン、更に倍。うへえ。 続いては、競泳の驚かされた話。 こちらは、北京五輪メドレーリレーで銅メダリストを 獲得した宮下純一さんに教えてもらった。 日本は世界大会で度々メダルを獲るくらい、リレーが強い。 それは陸上のバトンパスと一緒で、 引継ぎの技術が長けているからである。 それこそ、日本の競泳陣は本番前のサブプールで、 他の国が練習しているところを中断させてまで、 引継ぎの精度を高めるという。 タイミングの理想は、前の泳者が壁にタッチした瞬間、 0秒で飛び込む……、のではない。 理想は、前の泳者が壁にタッチする0.03秒前。 何でも、壁に埋め込まれたセンサーは、 フライングかどうかを判定するまで、 0.03秒の遅れが発生するというのだ。 だから0.03秒前に飛び込んでもフライングにならない。 でも、そんな刹那のタイミング、どう見極めるというのだ。 選手たちは、前の泳者のストロークを見ているらしい。 それでテンポを計り、飛び込むのだと。 しかし、この引継ぎについて、 宮下さんは北島康介によく怒られていたという。 一体、何があったというのか? リレーの際、背泳ぎの宮下さんは第一泳者、 平泳ぎの北島は第二泳者だったのだが、 練習をしても、どうにも合わない。 宮下さんはかつて鈴木大地さんがそうしていたように、 最後のひと掻きだけ、腕を弧を描くように掻かず、 少しでも素早くゴールするために、 腕を直線的に伸ばすのがクセになっていたのだ。 い~ち、に~い、さ~んと数えていた北島は、 い~ち、に~い、さ……、えええええ?となり、 最後まで一定に掻いてくれと怒ったというわけだ。 では、北京で銅メダルを獲った時はどうだったのか。 ……北島が合わせたのだそうだ。流石だね。 ということで、今回は水泳のネタを紹介したわけだが、 いやはや奥深い。 どうでもいいが、男子水球の日本代表には、 “ポセイドンジャパン”なる愛称があるそうで、 そんなところにも奥深さを感じた夏なのである。 Please crick here !! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.19 00:17:26
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