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ひのあたる場所

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練りからし

練りからし

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2004.08.28
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昨日、仕事が終わって携帯のメールをチェックすると、仕事のメールとは別にカラコからメールが着ていた。
両親に会いに東京に出てきていて、ディズニーランドに遊びに来ているという。
ほほぅ。

その時はちょうどバイトから帰るところで、自転車をばらして車に積まないといけなかったので返信することが出来ず、返信したのは夜、ずいぶん遅くなってからだった。
せっかくこっちに来ているのであれば、もし時間に余裕があれば会いたいと思ったのだ。
その旨を告げると、明日帰るので昼ごろでいいなら会えるという。
どうやらやり取りしている途中でカラコが寝てしまったらしく、具体的な予定をつめるところまでは行かなかったものの、会うことになった。
昼ごろということは、ご飯を食べるようかしら? だとしたら、ちびちゃんずでも大丈夫なものじゃないとダメだよな。何がいいんだろう? さっぱり見当が付かん。
大阪に帰るなら、新幹線だろうから東京駅だろうか。(品川駅の存在をすっかり忘れていた)だとしたら、東京駅界隈だよな? 銀座か日本橋か丸の内か…でも、高いものはランチだから嫌だし…
そんな変なところに気をとられながらお店を探してみる。いくつかピックアップしてみたものの、どれもいまいちピンと来ない。
…最悪、八重洲地下名店街…か??

すっかり夜更かしして、起きたのは9時半ごろ。
メールが来ていて、最終的に2時半ごろ東京駅に待ち合わせることになった。
わさびにその旨を告げる。
「で、東京駅のどこなんだよ? 東京駅って言っても広いぞ?」
「…そうだよねぇ……」
今のうちに決めておけよ、というのだけど、お茶を飲むにしてもどこがいいのか…
結局、あたしがわさびとの待ち合わせまでにカラコへのお土産を調達することを決めて、電話を切り、準備をしたりなんかかんか用事を済ませた。

お土産は地元の煎餅とおまんじゅう。もはやあたしのなかでは定番になりつつあって、お店の人に選ぶのを手伝ってもらって買い物終了。あ、そうだ、ちびちゃんずにも何かプレゼントしよう。
民芸品やらなにやらを売っているお土産屋さんで可愛い絵柄の小さな手ぬぐいを2枚買った。

駅のホームでわさびと合流し、東京駅へ。
スタバでちょっと時間をつぶして、八重洲中央改札口に向かう。
しばらく話しながら待つ。待つことしばし、ふとわさびのほうを振り返ると、隣にわさびと同じくらいの背丈の女性がいたずらっぽく笑いながらコッソリと立っていた。
気がつくと、周りを昨日携帯の画面で見たちびちゃんずが走り回っている。
「あ、カラコだ」
どうもどうもと挨拶を交わし、彼女を送ってきてくれたらしいご両親とも挨拶を交わし、大丸の中にあるカフェコムサに向かうことにした。
妹ちゃんがあたしを興味津々という感じで見上げる。
「こんにちは」
「こんにちは」
人見知りしないんだな。元気いっぱいの笑顔である。
お兄ちゃんは恥ずかしいのかちょっと距離を置き気味にその辺をパタパタと走り回っていたが、おじいちゃんおばあちゃんの姿が見えなくなったのが不安なのか泣き出しそうになってしまった。だいじょうぶ、また後で会えるから。となだめて歩き出す。
そうだ、
「はい、これ、お土産があるんだよ」
バッグの中から小さな包みを2つだして渡す。
「ありがとう!」
「あけていい?」
「いいよ」
包みを開けながら歩く。人が多いので、邪魔にならないように気を配りながら歩くのだけど、どうしても袋を開けるのに気をとられて歩くのが遅くなる。
「あとでにしなさい」
結局、あとで開けることにして、あたしが一時その包みを預かることになった。
人がたくさんのエレベーターに乗って3階に上がり、コムサカフェに向かうと、人がいっぱいの上に6人の団体待ち。2~3十分かかるという。そんなに待てないので、仕方なく移動。結局八重洲の地下中央口に近いマフィンのお店でコーヒーを飲むことになった。
荷物を置いて席を確保し、飲み物を選ぶ。
「何がいい? オレンジジュースとミルクとヨーグルトドリンクがあるよ」
「コーラ」
「コーラは無いの」
「いややぁ~コ~ラ!」
「じゃぁコーラ飲んどき」
「やぁ~」
お母さん相手に妹ちゃんがごねる。お兄ちゃんはわさびにくっついて歩いて自分のぶんを調達。
席に戻ってコーヒーやら何やらを飲みながら話をする。
カラコのとなりにあたし、その膝の上に妹ちゃん、向かいにわさび、そのとなりにお兄ちゃん。
あたしたちが話をしている間も、娘さんはおちつかない。わさびが使った残りのガムシロップとミルクを混ぜたりなんかして遊んでいる。
結局、子どもたちを見ているのが楽しくて、カラコとちゃんと話せなかったような? …ごめん、カラコ。
お兄ちゃんがお手洗いに行きたいと言い出して、でもそろそろ時間がなさそうな感じだ。どうしよう?
「もう時間が無いから、もうちょっと我慢して」
「いやや~」
じゃぁ、とわさびが席を立ち、いっしょに行こうね。と手をつないで店の外に出た。わさびのそういう姿を初めてみたような気がしてなんだかものすごく新鮮だった。根拠は全く無いのだけど、小さい子どもって苦手なのだと思っていた。なんとなく。
妹ちゃんがそれについて行ってしまったので、カラコとあたし2人になった。ほんのちょっとの間だけど、ぼつぼつと話をした。互いの日記を読んでいたり読んでいなかったりするのでどこに行ったとかそういう話はしっているハズなのに、頭の中が落ち着かない状態のままでそんな気の効いた話も出来なかった。
まもなくちびちゃんずとわさびが帰ってきて、今度はお兄ちゃんがあたしの膝を占拠。
「やー、あたしがさきー!」
とかなんとかぶちぶち言いつつ、結局妹ちゃんはわさびの膝の上に移動。

そんな感じでワイワイガヤガヤお茶を飲んで、そろそろ店を出ようということになり、ゴミをゴミ箱に分別して捨ててから店を後にした。それにしても子どもって面白い。飲み残しを決まった場所に流すというだけの作業を、1人がやればもう1人もやってみたいという。それなりにやっぱりライバルみたいな感じはあるんだろうな。

新幹線改札口でカラコとちびちゃんずとはお別れ。
また会おうね。こすりつけにもよろしく。





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Last updated  2004.09.01 00:06:20
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