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魔法少女『藤崎 歩』第2章『召使』

著作・管理・編集:God's

無断転記禁止です。

まだ第1章を呼んでない方はこちら。

「魔法少女『藤崎 歩』第1章『下僕』に飛ぶ」

では「魔法少女『藤崎 歩』第2章『日常』」始まります。


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前回の回想から始めよう。

俺こと『古舘 明』は新学期早々新しいクラスメイトの『藤崎 歩』とか言う魔法少女の名を語る女の下僕になってしまった。

「誰に何を説明してるのよ」

今、喋った目の前にいるちょっと可愛い顔した女が『藤崎 歩』だ。

そして、歩のひざの上で寝ているネコ、名前を『セラ』と言う、さっき決まった名だ。

サーヴァントからとったと歩は言った。

何でも歩いわく『セラ』に対する魔法は成功したらしい。

そして俺に対する魔法はというと・・・・・・

「多分、途中から魔法の範囲に入ってきたから中途半端なのよ」

だそうだ。

「成功、してたら操り放題なんだけどな~」

そんなの死んでも嫌だ。

「ところで何でサーヴァントからとってつけた名前が『セラ』なんだ?」

俺はふと疑問に思い聞いてみた。

「だってサーヴァントを英語にしたら『S・A・R・A・V・A・N・T』じゃない?だからセラよ」

あれ?

「そんなことも解らないの?キャハハ!」

現在俺の中の英語辞書がフル稼働をしている。

確か・・・。確かだが・・・・・・。

「サーヴァントって『S・A・R・V・A・N・T』じゃないのか?」

しばしの沈黙・・・・・・

歩が気付いた。

「あっ・・・しまった」

その瞬間俺は歩の頭の上に『ガーン』というまるで漫画みたいな文字が見えた気がした。

数分前にこいつ『頭はいい』って言ってなかったか?

「たまたまよ!たまたま!誰にだってミスはあるじゃない!」

このミスはたまたまで収まるものではないと俺は思った。

「ね~?サラ」

歩サラに同意を求めていた。間違いを指摘されても名前を変える気は無いらしい。

「人の名前を間違えて命名してたまたまですか・・・」

突然のボーイソプラノ・・・・・・

「何よ!明!なんか文句でもあるの!」

「違うよ!俺じゃないって!声だって違ったろう!」

「今喋ったのは僕だよ」

又聞こえた。まるで少年のような声だ。

「誰?誰なの!出てきなさい!」

立ち上がって周囲を見回す歩と俺。

だが、おかしい、ドアが開いた音もしなかったし、それにここにいるのは俺と歩と猫の『サラ』だけなはず・・・・・・

「さっきからここにいるじゃないですか」

その声は下から聞こえてきた。

下を見るとそこにサラがいた。

まさかね・・・

俺はサラを抱きかかえて聞いてみた。

「まさか、お前が喋ったんじゃないよな~?サラ」

「何をしてるのよ明、ネコが喋るわけ無いじゃない!」

そうだ・・・何をやってるんだ俺はネコが喋るわけ無いじゃないか・・・・・・

そう思った途端のことだった。

「いや、僕だよ。やっと気が付いてくれたんだね」

喋った・・・・・・聞かなきゃよかったと思った。

「なぁ・・・歩、ネコって喋るもんだっけ?」

正直、かなり驚いた。

「いや、ネコはワンワン鳴くもんだと思ってたわ」

かなり動揺しているようだ。ネコはワンワン鳴かない・・・・・・

「ネコがワンワン鳴いたらそれは奇跡のネコですね」

おそらく奇跡のネコであろうセラがツッコミを入れた。

机の上に飛び乗ってセラが喋り始めた。

「始めまして、ご主人様、あなたの魔法により本日より召使として生まれ変わりました。名前は『セラ』でよろしいのかな?」

黒猫が何かとても流暢に喋っている。日本語を喋っている。

それを見た歩が何かを喋ろうとしている。

「なんで・・・何でよ!」

「なんですか?」

セラが首を横に傾げて聞く。

「なんで語尾に『ニャ』が付いてなのよ~!!」

また、何か変なことを言い始めた。

そして、何か唱えだした。

「下僕『セラ』に命じる!語尾に『ニャ』をつけなさい!」

セラの体が一瞬『ビクッ!』とした。

「何をするニャ・・・」

「ひどいニャ、ご主人」

「『ニャ』なんていやですニャ!!」

今まで落ち着いた様子だったセラが突然あたふたしてた。

正直、面白かった。

それを見て高い声で『キャハハ』と笑う歩

「これでよしっと!」

どうやら喋ることに対しての疑問はなくなったようだ。

「ところで何でセラが喋れるんだ?」

「使役の契約を結んだ動物はご主人に従う代わりに自分の願いを一つ叶える事ができるのよ。さっき思い出したわ」

そんなことは覚えておいてくれと俺は思った。

ん?そしたら待てよ。

「そしたら俺の願いは?何も叶ってないぞ」

「多分、明は中途半端だからでしょうね」

なんてこった、下僕扱いされた上に交換条件の願いを叶えることすら無理だなんて。踏んだり蹴ったりだ・・・・・・

「それでは僕はそろそろ失礼しますニャ」

「えっ?」「はぁ?」

僕と歩はちょっと驚いた。

「必要になったら呼び出してくださいご主人様」

そしてセラはフッと姿を消す。

時間はすでに遅刻20分前だった。

そろそろ外から登校してくるほかの生徒の声が聞こえてきていた。

いつの間にか歩も自分の机に座りおとなしく外を見ていた

俺というと、とりあえず夢だと思うために自分の席で寝ることにした。

皆、おやすみ。

グッバイ非日常

そして、こんにちは平和な日常

今度、目が覚めた時がいつもの光景ならどんなに幸せだろうと思いつつ今は寝ることにした。


                         続く?

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