2015/05/15(金)13:00
仄暗い水の底から〜自由気ままに映画日記
2002 日本
ホラー
監督
中田秀夫
Cast
黒木瞳
菅野莉央
小日向文世
小口美澪
ストーリー
夫と離婚調停中の淑美は、娘、郁子の親権を争っていた。
裁判で有利になる様にと淑美は、中古の分譲マンション305号室を購入する。
しかし引っ越して間も無く、淑美は奇妙な出来事に遭遇する。
水道水が不味い。
そして、何故だかとても湿気がひどく、天井は雨漏りしている。
水道の蛇口を捻ると、髪の毛が出てきた事もあった。
雨漏りに関しては上層階の人のせいかも知れないと405号室を訪問するが、人の気配はあるのに留守の様だった。
時を同じくして、娘、郁子の様子まで変わってきた。
独り言が多くなり、屋上でたまたま拾った赤い子供用バッグに執着するのだった...。
原作は「リング」「らせん」などの代表作で知られる日本人小説家、鈴木光司の短編集「仄暗い水の底から」の1編「浮遊する水」を基に脚色された作品。
2003年ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭でグランプリを受賞。
のちにハリウッドで「ダーク・ウォーター」としてリメイクされた。
my評価3点(10点満点中)
日本版、ハリウッド版、両方観ました。
日本版の方が怖かったです。
全体的に暗いイメージで、もしかしてこんな事に出会うかもしれないという身近さがあります。
しかしながら、ストーリーには若干無理があり、何故この親子が狙われたのかわかりません。
いくらボロマンションとはいえ、ほかにも親子は居るはずですし、真下に住んでるからという理屈もちょっと無理がありますね。
またダメなホラー映画の条件として、悪魔や幽霊の目的がはっきりしないという事があげられます。
いや、はっきりしないならはっきりしないでも、明確に何か一つの考えに従ってるなら良いのですが。
この作品は「家族愛」が密接に関わっていますから、多少、観る側がほだされてしまい、気にならなくなる可能性はありますが、この作品の幽霊である少女は目的がはっきり上に、少女だから考え方が定まってない可能性は否定出来ませんが、もしも母親の愛に飢えていたなら、郁子を妬まなくてはいけません。
しかし始めのうちは郁子に対してその様子はなく、途中から急に狙いを淑美の方に変えた辺りから、郁子に攻撃的になります。
これでは友達が欲しかったのか、母親の愛に飢えていたのかわかりません。
まぁ両方ということにしてもいいかもしれませんけども。
怖かったかどうかで聞かれたら、そこそこ怖かったのではないかと思います。
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