和希ちゃん8383のブログ

今回の一言
友達との会話がポイント！

2013 日本
戦争、ヒューマン

監督
山崎貴
Cast
岡田准一
三浦春馬
吹石一恵
井上真央
夏八木勲

ストーリー
佐伯家の祖母、佐伯松乃が亡くなった。
火葬場で祖父、賢一郎は床にひれ伏して泣いていた。
それを見た孫の健太郎と姉の慶子は「おじいちゃんがあんなに泣くなんて」と驚きながら話していた。
母、清子は「おじいちゃんはおばあちゃんの事が本当に好きだった」と話しながら、本当の父親ではない事を話した。
皆が知っているもんだと思っていたが、健太郎は初耳で驚愕していた。
それから数日後。
慶子が健太郎に電話を掛けてきた。
「本当のおじいちゃんがどんな人だったか調べてみないか？」と。
慶子はフリーのライターだったが、来年戦後60周年を迎える時に、祖父を調べて、とてつもなく面白い記事が書けたら本も出せるかもしれないと野望を抱いていた。
健太郎はまだ賢一郎が本当の祖父ではない事を受け入れてなかったが、慶子がバイト代を出すと言ったので渋々手伝う事に。
しかし本当の祖父、宮部久蔵は誰に尋ねても「臆病者」「恥さらし」「命が惜しかった」と当時の兵隊としてあるまじき人物だった事が分かった。
健太郎は見知らぬ本当の祖父であっても、批難される事に耐えられず、慶子を手伝うのを辞める事にした。
その前に、最後の手伝いとして会いに行った男性、井崎源次郎。
彼は宮部久蔵の小隊の隊員で、宮部の部下にあたる人物だった。
井崎は語った。
「臆病者、恥さらし、戦ってなかったと言われても仕方がないほどに、小隊長は飛行機乗りとしての腕が立っていた。」と...。





感想
地上波でやっていたので観たんですが、やっぱり戦争ものは苦手です。
観た後に何とも言えない気持ちになってしまいます、センチメンタ～ル。笑

今作は大ヒット作であるものの、痛烈な批判も多い作品で、原作者の百田尚樹も「永遠の0は可哀想な作品。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と批難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人達からはネトウヨ認定された。」と語ってます。

私はライトノベルで何か問題でも？と思います。
軍の上層部批判にしろ戦争賛美にしろ、過去に起きた話を(まぁこれはフィクションですけど)今生きてる人間があーだこーだ言っても意味はないかと思いますし。
てゆーか、だからフィクションだから！って感じです。笑
ネトウヨとか言ってるそいつもネットでしか発言出来ない奴だと思うのでくだらないですよね。

ここで問題なのは軍事オタクと宮崎駿で、彼らはつまり詳しいんですよね。
だからこそ文句が出る。
そこに対しては私が詳しくないので、何に文句を言ってるのかもよくわかりません。

なんでほとんどの批判は間違ってる気がするんですが、ただ井筒監督も批判してて、彼は「宮部があれだけ「生きたい」と考えていたのに、特攻隊に志願して戦闘機に乗り込む筋書きを不自然だと感じた」と語っていて、私もそれは賛成です。
これが本当の話なら別だけど、フィクションなのだからと付け加えてます。
大いに賛成です。

宮部があれだけ変わってしまったのには特攻兵達の末路を毎日目の当たりにしていたからだという予想が立てられますが、人が死ぬという事は戦時中ずーっとあった事です。

それが作戦の成功=死という「特攻隊」だけがまるで特別かの様に見えます。
戦って死ぬなら宮部の精神は参らなかったのかな？と。
突っ込んで死ぬだから宮部の精神は参ってしまったのかな？と。
確かに大きな違いはありますが、あれだけ「生きたい」と言っていたのにおかしな話だなと感じずには入られません。
宮部は「自分一人が死んでも戦局は変わらないが、家族の人生は大きく変わる」と答えを口にしてるのに、なぜ特攻隊に志願したのか？
さらに言うなら飛行機交換もちょー不自然すぎますね。
意味不でしかない。

もしかして皆、敵空母艦まで辿り着けてなくて無駄死してましたから、彼は凄腕パイロットなので一矢報いれると思ったのかもしれません。
教え子達を無駄に死なせるより、自分なら敵空母艦まで辿り着けると。
でもそれでもやっぱり不自然ですね。

しかしそれ以外に特にツッコミどころはなかった様に思います。

演技においては上田が酷かったです！
KAT-TUNでしたっけ？
なぜこんなジャニーズ枠があるのか...大人の世界は怖いです。
素晴らしい作品を作るだけではいかない大人の事情だと思いたいです。笑
ポンコツすぎます。

岡田准一はもちろんの事、三浦春馬や濱田岳、染谷将太、新井浩文など若手俳優さん達も素晴らしく、脇を固めるベテラン俳優風吹ジュン、橋爪功、夏八木勲、山本學などもやはり素晴らしかったです。

面白いのは現代を担う我々の様な若い世代が、戦争を知る人達を訪ねて歩き、宮部久蔵という人物を調べるというストーリー構成にあります。

これによって戦争を知る人達が伝えたい想いを色々描く事が出来たんじゃないか？と思います。

また面白いのは友達との合コンシーン。
「特攻隊と自爆テロの違い」や「洗脳」、お国の為にとかちょーウケる、ヤバイ！とか言っててすっごい分かります。
私もそーゆー事言う側の人間かと自分で思います。
しかしこれ三浦春馬も、もし宮部久蔵を調べてなかったら同じ事を言ってたであろう事を示唆しています。
それほど私達は戦争を知らないんですね。

だから戦争映画は必要だと思うわけですが、それだけでいいかなという気がしています。
平和ってそーゆー事じゃないのか？と。

「特攻隊」と「自爆テロ」の違いについては私も憤りを感じた三浦春馬に賛成しますし、「そーゆー話はちょっと」と拒否した鈴木ちなみもどうかと思いましたが、あの場で語るのは場違いであるのは賛成！

だから戦争映画は必要ですが、戦争話をいつどこでも掘り下げるのは微妙です。
話したい人と聞きたい人が掘り下げるべきかなと。

まぁ今作は骨太で面白かったと思います。
宮部の特攻隊志願についてと飛行機交換については本当に納得いかなかったんですが、CGの出来もかなり良かったし、演技も素晴らしかったです。

my評価6点(10点満点中)





概要
原作は日本人放送作家、小説家の百田尚樹による同名小説。
百田尚樹の作家デビュー作であるが、2006年に出版されると徐々に売り上げを伸ばし2012年には「オリコン本ランキング文庫部門」で歴代13作目となるミリオンヒットを記録。
530万部を超える超ヒット作となり、オリコン書籍全部門を通しコミック「ONE PIECE」に続く歴代2例目となった。
出版当初は60代以上の男性読者ばかりだったが、口コミで広がると2012年頃には10代、20代の読者も増え、安倍晋三を始めとする政界、法曹界、芸能界、スポーツ界などにも読者を広げると共に賛否も話題となった。
もちろん肯定意見も数多くあったが、百田尚樹が「永遠の0は可哀想な作品。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と批難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人達からはネトウヨ認定された。まさに全方向から集中砲火。」と語った様に、「戦争賛美」「特攻を美化している」などと言われている。
「私は「永遠の0」で特攻を断固否定したし、戦争を肯定した事も一度もない。」と述べ、作品のテーマは「生きるということ」と「戦争を風化させないこと」と語った。
第38回日本アカデミー賞、最優秀作品賞、最優秀監督賞、優秀脚本賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、優秀音楽賞、さらに岡田准一が最優秀主演男優賞、三浦春馬が最優秀助演男優賞の11部門を受賞。
その他数多くの賞を受賞した。






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