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和希ちゃん8383のブログ

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2016.02.04
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カテゴリ:映画(み)

今回の一言
心が洗われる様な美しさと温かさのある作品

2006 イギリス、アメリカ
ドラマ

監督
クリス・ヌーナン
Cast
レニー・ゼルウィガー
ユアン・マクレガー
エミリー・ワトソン
バーバラ・フリン
ビル・パターソン

ストーリー
1902年、イギリス、ロンドン。
上位中産階級のお嬢様であるビアトリクス・ポターは、家柄や身分を重視した縁談話に乗り気になれず全て断り、お陰で32歳にもなって未だに独身であった。
頭を悩ます母親、父親を横目に当の本人は子供の頃から大好きだった絵を描いては出版社に持ち込む日々を続けていた。
ビアトリクスは自分の描いた動物達に名前をつけ「友達」と説明するが、 服を着たうさぎはなかなか受け入れてもらえなかった。
そんなある日、とうとうウォーレン出版社で契約を結ぶ事が出来る。
喜ぶビアトリクスだったが、この本は出版したところで売れないと経営者のウォーレン兄弟は分かっていた。
実は彼らには別の思惑があったのだ。
ウォーレン兄弟の末弟ノーマンは、本人の働きたいという意思を尊重させてもらえず、ずっと母の面倒を見ていた。
強い主張に、今回仕方なく働かせる約束を交わしたが、これが失敗すれば、ノーマンのやる気を削ぐ事も出来るし、もしもやる気が変わらなくとももう言う事を聞く必要もなくなると考えたのだ。
こうしてノーマンがポター家を訪ねる日がやって来た。
ビアトリクスの絵を見たノーマンはいたく感動し、さらにやる気になった。
ノーマンが初めての仕事である事を知ったビアトリクスは、出版社が自分の作品に対して期待していない事に気付きガッカリするが、ウォーレン兄弟の本当の思惑に気付いていたノーマンは、2人で彼らを見返してやろうと話す。
こうして意気投合した2人は出版に向けて準備を進めるのだった...。





感想
とーーーーっても美しくて綺麗で、心がほっと温かくなる本っっっ当に素敵な作品です!!
いや~久々にジブリレベルで心が洗われたー!

「ピーター・ラビット」はあまりにも有名ですが、なんていうか本当に独特なタッチで温かみのある絵で、良いですよね!

レニー・ゼルウィガーは「ピーター・ラビットを生み出した人」というイメージを見事に再現してくれたと思います。
彼女の中ではピーターや他のキャラもちゃんと生きているってのを映像では表現してくれてるわけですが(実際にアニメーションとして動きます)他の人達にはただの絵なので、ある意味絵に向かって喋ってる頭の中がお花畑な人にも見えますが、そんな感じではなくとてもチャーミングな人でした。笑

またレニー・ゼルウィガーを起用した事もとても良かったポイントだと思います。
彼女は決して「高嶺の花」の様なナイスバディの美人さんではありません。
その代わり、友達としても恋人としても、いつも隣で笑ってくれてる様な安心感と温かさのある人です。
この雰囲気が「ピーター・ラビットを生み出した人はきっとこんな人だろう」というイメージにピッタリなんですね。
本物のミス・ポターも決して美人さんではないですが、こんな素敵な絵と話を書く人が偏屈だったり性格キツかったりはしないだろうと思うわけです。

またビアトリクスはお嬢様なので、働かなくとも生きていけるわけです。
家にお金はあるし、結婚相手も家柄も身分もある人ばかりです。
それでも彼女は「愛のない結婚と何不自由無い暮らし」には惹かれておらず、どこか美しい景色の田舎町で絵を描いて暮らしたかった。
彼女は先見の明を持って先陣を切って社会に出て行く様なタイプではありませんが、(でも本物のポターはなかなかの行動派だった様ですが)結果的にはお嬢様暮らしも家柄や身分を重視した結婚もせず生きていくわけですから、あぁこーゆー自立の仕方もあるのねと感心しました。
特に30も過ぎて自立しきれてない人は18歳や22歳の子達と違って、そう簡単に自立出来ないんですよね。
だってその歳までそんな感じで生きてこれちゃってるわけですからね。

ラブストーリー要素も多いですが、なんだかとても綺麗な恋で微笑ましくなりました。
また男性は2人出ますが、共通点が彼女の絵を好きな事で、さらには「ただの絵」として扱わなかった事です。
ここがとても素敵でした。
絵に話し掛けたのを見た時は、ビアトリクスはきっとこの人となら幸せになれる!と思って嬉しくなりました。

またとにかく景色が美しいのも良かったです。
ビアトリクスという人柄もピーター・ラビットを始めとするキャラクター達も、こんな美しい景色の中で培われたんだと納得出来ます。

母親が「農家の子供達と遊ぶとばい菌が移る」と子供のビアトリクスに話すシーンがありましたが、そんな明らかに貴族気質の母親とお嬢様なのに自然大好きのビアトリクスの差も面白いです。
大人になってからも動物の世話をしたり、土をいじったりしたのだろうと想像し、本当に美しい人だな~と感じました。

ユアン・マクレガーもあまり演技の上手い人とは思わないんですが今回は良かったです。
またミリー役のエミリー・ワトソンも良かったですが、エミリー・ワトソンて小さい人ってイメージがあったんですが、レニー・ゼルウィガーと並ぶと随分とデカいです。笑
ちょっとショック。笑

とにかくとっても素敵な作品だったのでちょーオススメです!
ラブストーリー好きも楽しめますし、ピーター・ラビット好きも嬉しいですし、映画好きも満足できる1本です。

my評価8点(10点満点中)





概要
「ピーター・ラビット」の生みの親であるイギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターの半生を描いた伝記映画。
ビアトリクス・ポターは本名ヘレン・ビアトリクス・ポターといい、ロンドンの上位中産階級に産まれたお嬢様だった。
幼少の頃から召使い達に囲まれ、学校へは行かず家庭教師に自宅で勉強を教わった為、友達の居ない孤独な子供時代を送った。
しかしこれは当時の中流階級の家庭ではごく一般的なものであり、ビアトリクスもそれを嫌だと感じてはいなかった様である。
幼少時から絵を描く事が好きであり、飼っていたペットのスケッチや毎年夏に訪れていた別荘の近くの森や農場、湖畔でスケッチをして遊んでいた。
この湖はイングランド北部のウィンダミア湖で、一家はウィンダミア湖近くのレイ・カースルというほぼ城に近い大きな屋敷を別荘にしていた。
1902年に「ピーター・ラビットのおはなし」を出版すると瞬く間に人気作家となり1年間で5万部を売り上げた。
続編も出したが、実は創作活動の期間は十数年と短いものだった。
それでも児童文学の古典として「ピーター・ラビット」は世界中で今もなお愛され続けている。


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Last updated  2016.02.04 14:23:00
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