2016/09/05(月)17:09
コンフィデンス〜自由気ままに映画日記
今回の一言
スマート感が良い!
2003 アメリカ
スリラー、ドラマ
監督
ジェームズ・フォーリー
Cast
エドワード・バーンズ
レイチェル・ワイズ
ポール・ジアマッティ
ブライアン・ヴァン・ホルト
アンディ・ガルシア
ダスティン・ホフマン
ストーリー
詐欺師のジェイクは仲間のゴドー、マイルス、アルと共に見事な手口で会計士のライオネルから金を騙し取った。
ジェイクはワザとゴドーを撃ち殺し、ロス市警の悪徳警官2人とも手を組み、如何にも通報によりやって来たかの様に見せてライオネルが逃げ出す様に仕向ける。
取り引きは失敗、ジェイクは逮捕、金も警察に押収されたかの様に見せて実は全てが演技であった。
こうして4人とロス市警の2人で金を山分け、今回の仕事も順調だった。
しかし翌日。
アルが何者かに殺されてしまう。
ゴドーは情報収集し、ライオネルが裏社会に生きるキングの会計士だった事を知る。
ライオネルの用意した金、つまりジェイク達が騙し取った金はキングが牛耳る風俗店や売人達からの「アガリ」だったのだ。
もちろんライオネルもこの日、貯水池で水死体となっていた。
アルの性格を知る3人は、アルが得意げにツケを貯めていたBARの店員に金を払うと共に金を入手した方法を話してしまったのだと気付く。
それが回り回ってキングの手下の耳に入り、殺されてしまったのだ。
キングに狙われる事となった3人は仕方なく、キングの元に出向いた。
手に入れた金は全て使ってしまった為、新しくターゲットから金を手に入れ、そこから山分けという形で返金し、今回の事はチャラ。
そこでキングが指定してきたのは、裏社会に生きる者達から絶大な信頼を寄せる悪徳弁護士で超大物のモーガン・プライス。
この超大物から金を騙し取る為にジェイクは策略を練るのであった...。
感想
騙してる?騙されてる?だとか、あなたは絶対に騙される!だとか、この手の作品にはそーゆーキャッチコピーが必ず付きますね。
今作は「ラスト10分--気づいた時にはダマされる」です。
私は学がないので、騙されてるのかおバカなのか自分で判断出来ませんが、まぁそれなりに騙されていたと思います。笑
しかしどこからが策略なのかがよく分からないんですよね~、やっぱりバカなのかな?
そもそもそんなに頭が良かったなら、なぜキングの会計士なんぞ狙ったのか?というところが疑問なわけです。
誰の会計士で、どんな会計してるのかは調べないんですかね?
そこで気になったシーンが、キングとビジネスのお話をするシーンです。
ターゲットがモーガン・プライスになった時に、ジェイクは一度断ります。
「そいつは無理だ、大物すぎる」と。
しかしキングは「大丈夫だ、私からやったじゃないか」と。
そこでジェイクは「あんたをやれたのは、マグレ当たりさ、間違いだ」と話します。
この「あんたをやれたのは」の後、一瞬間が空くんですね。
言葉を選んでる様にも見えますし、単純に間が空いただけにも見えます。
もしもキングの会計士だと知っていて狙っていたのだとしたら、この一瞬の間には意味がありますね。
今、この瞬間も仕事中なわけです。
キングとビジネスをしてる様に見えて、実はキングを失脚させる為の布石でしかないわけです。
だから言葉を選んでいて、間が空いたと。
しかしだとしたらキングを失脚させたい動機が必要になります。
作中に何度も「大切なのは金」という話が出てきてますので、そこが動機と言われればそうでしょうが、それにしてもキングに対しての何か執着やら恨みやらその片鱗もないので、いまいち納得出来ませんね。
アルを殺されたのはライオネルの金を盗んだ後ですから、動機にはなりませんし。
だとすると、やはりライオネルがキングの会計士だとは知らなかったという事に。
そんな単純ミスを犯す様な輩がこんなに頭良く、まるでゲーム感覚で大金騙し取れるわけ?と疑問になるわけです。
ラスト10分も何も、そもそもスタートから謎になります。
どこからが策略なの?
なので騙されてるか騙されてないかと言えば騙されてるのかもしれませんが、つまりネタバラシ、オチが来ても結局なんだか良く分からんのですが...となってしまったわけです。笑
他にもピュターンの登場とかも謎です。
まぁストーリー的には必要なキャラですけど、なんかしっくり来ないな~。笑
またジェイク役のエドワード・バーンズよりもポール・ジアマッティやダスティン・ホフマン、アンディ・ガルシアと脇役の人達についつい目が行きがちです。
脇役の演者達の方が華がありますし、キャラも立ってますからね~。
レイチェル・ワイズは綺麗な人ですが、いつも通りピンと来ませんでした。笑
まぁ深く考えなければスマートで楽しめます。
スピーディーで中だるみもなく、「オーシャンズ11」の様に人数がバカに多い訳でもなく、変にコメディよりにしたりしてるわけでもなく。
実にスマートに王道に騙し系ストーリーをやってくれていますので、スッキリしていて、映画好きとしては決して嫌な気持ちになりません。
そこそこオススメです。
my評価6点(10点満点中)
概要
題名の「CONFIDENCE」は「信頼」という意味であるが、「CON」だけにすると「詐欺」という意味になる。
これに合わせ「CON」の部分だけタイトルロール時、色が変わる粋な演出が施されている。
ダスティン・ホフマンは異常な執着心と粘着質な気質をもつキングを怪演し、話題となった。
監督のジェームズ・フォーリーは、「フーズ・ザット・ガール」や「摩天楼を夢みて」などを手掛け、後の2013年には「羊たちの沈黙」で知られるハンニバル・レクターを描いたアメリカのTVドラマ「ハンニバル」の監督を務める事となる。
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