機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)には、放送打ち切りにならなかった場合、52話の放送が予定されていました。この話は、古くからのガンダムファンにとっては、結構知られているエピソードなのですが、10数年振りにガンダム記録全集5巻に収録されていた未放映エピソードを読んでみました。
ストーリー的に9話分のエピソードが削られているわけですが、大きなエピソードのカットとしては、ルナツー戦、グラナダの攻防から陥落までで、キシリアがギレンより先に死んでしまうと言う展開ですね。
モビルスーツの名称も決定段階と違っており、ゲルググは、初期段階でギャンだったり、ギャンはハクジという名前だったりしました。ちなみにゲルググは、ブラウ・ブロのことだったりします。
また、デギンザビが和平交渉を行うために乗り付ける艦は、ホワイトベースで、クスコ・アルというデギン公王の秘書的な女性が登場し、ブライトと恋愛的な展開も用意されていたので、放送が打ちきりになっていなかった場合。ファーストガンダムの評価がかなり変わっていたかもしれませんね。
終盤になって、ソーラレイによる連邦軍艦隊の半数以上が壊滅し、ホワイトベースが中心的に展開するのは、後のダブルゼータ終盤のようなイメージがありました。
(ダブルゼータの終盤は、没ネタを活かしていたのかも…)
ただ、要点的な部分では、映像化されているラストに反映されている部分も多いですが、一番の相違点は、ギレンの死が、主人公達と直接関わっている部分など、当時のスーパーロボット系の名残が感じられる描写でした。オンエアされた本編のように、戦争の中の一部隊的な扱いがなされていないので、ガンダムという世界観が、確立するには、この打ち切りにまつわるストーリー変更は、まさにけがの功名だったのかもしれません。
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