日本でもNPOが流行しつつあるが、NPOの本質は自分の属するコミュニティに対する公的サービスのアップグレードであることを理解しておかないといけないと思う。NPOには出身母体としておおきく分けて2通りあると思う。ひとつは従来、市民活動といわれてきたボランティアベースのもの。もうひとつは社会起業といわれているソーシャルサービスをビジネスとして捉えたもの。このふたつの区別がつかないで一緒くたにNPOというのは間違いではないが、非常に危険である。特に後者は、教育や医療といった公的サービスの不備、例えば学校崩壊や医療過誤の多発に見かねた、ある一定層(仮に富裕層として)が自らの身を守るために、寄付と称して自らが享受するサービスをアップグレードしていくわけです。チャータースクールやプライベート医療等など。つまりNPOの興隆というのは社会が階層化し不安定化していくのと裏腹の関係にあるということです。これに情報化の進展が重なってこの状況がますます加速していくわけです。あー恐い恐い。
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Last updated
November 22, 2004 10:05:09 PM
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