クミコ念願叶い石巻で歌う

　歌手のクミコさん（５６）が６月３０日、 東京・赤坂のサントリーホールで、トーク＆コンサート「クミコ×大石静 ｗｉｔｈ残間里江子　生きること、愛すること、一歩踏み出すこと」を行った。 　観客４００人を前に、ピアノ伴奏のみで新曲「最後の恋～哀しみのソレアード」ほか、 「ＩＮＯＲＩ～祈り～」などアンコールを含め１０曲を歌唱。 新曲の作詞を手がけた脚本家で作家の大石静さん（５９）と 大人の恋についてトークを繰り広げた。 　クミコさんは３月１１日に、宮城・石巻市民会館でコンサートを行うはずだったが、 サウンドチェック中に地震が発生。 すぐに裏山に避難し、無事だったが、 衣装などは会館とともに津波で水没してしまい、 歌を届けることはできなかった。 　クミコさんは「１曲も歌わないで帰ってきてしまった ので、何かチクッとした痛みをずっと感じていた。 そんな中、石巻の人たちから連絡が入り、6月11日に石巻で開催される被災地支援音楽イベントへの出演が決まった。 クミコさんは「（この時期に恋の歌を）歌えるのかすごく悩んだけど、恋とか愛って人をつなぐものだと感じるようになった。命の賛歌みたいな気持ちで歌えるようになった」と語った。