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April 12, 2014
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該当する記事は「STAP細胞をめぐる問題に関する私見」です。





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Last updated  June 30, 2016 09:43:04 AM
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Re:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   セイヤ777 さん
始めまして
セイヤともうします。

上智大学の辻元氏がアゴラからはじかれた件で検索していたらコチラのブログに辿り着いた次第なのですが、過去記事を拝見して興味深い記事群に感銘を受けました。
私は体系建てて一つの学問を治めた経験が無く、独学で得た雑多な知識をネットや新たな書物で繋ぎあわせる様な事を日々の楽しみとしております。こちらのページに大きく蓄積された「知」と「考」を感じページ登録させて頂きました。
よろしくお願いします。

>そういうわけで、現時点でのわれわれのあるべき態度は、事態の推移を見守るだけであると考えている次第です。

全く同感で、私も同様の趣旨を記事にしました。
Yuzo seoさんが挙げられている3つの可能性ですが、藤沢数希氏や池田信夫氏等は端から(3)を否定した捏造と善意過失だけの可能性の構築で言及しており、殊に藤沢氏に至っては何を根拠にああした結論で公の場ではしゃげるのか私には理解出来ません。
立場上、客観的に「知り得ぬもの」でも、商売上「解らない」では済まないという事なのでしょうか?


また伺わせていただきますので宜しくお願いします。
(April 13, 2014 03:55:58 PM)

Re[1]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   yuzo_seo さん
セイヤ777さん

書き込みありがとうございます。

小保方氏らが写真の取り違えというミスをしたことは明らかで、それさえなければこれほどの騒動にはならなかったわけですから、これは取り返しの付かないミスであったと私も考えております。

でも、それはそれ、これはこれなのでして、昨今の小保方・理研バッシングは行き過ぎております。これでSTAP細胞はできてました、などということになった場合、今日大騒ぎをしている人たちはなんと言い訳をするつもりなのか、傍で見ていて恐ろしくなります。

かつて2チャンネルなどに生息しておりました「ネットイナゴ」が、最近はリアルワールドにまで増殖してしまった、ということかもしれませんね。 (April 13, 2014 04:45:55 PM)

Re[1]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   yuzo_seo さん
一つ書き忘れておりました。

学者や大学教授を信頼にたる人格者と考えている方も門外漢には多いのですが、実際のところ彼らも人間で、名誉欲や妬み嫉みといったどろどろした部分を、普通の人と同様(あるいはそれ以上に)持っております。

特に研究の世界では、成果の出せる人と出せない人の差は歴然としておりまして、研究職には安住しつつも自らの能力の限界を自覚した研究者の内心は、相当に屈曲したものがあります。今回の常軌を逸した学者たちのはしゃぎっぷりには、この屈曲した心理が関与しているのかもしれません。

ちなみにアゴラもこの手の負け犬的な人物を引き寄せる場であるようで、彼らの論調に批判的な論者を何人か排除しておりますし、誤りを指摘したコメントをつける者の書き込みをブロックしております(私のコメントもブロックされております)。

アゴラに書かれております内容に明らかな誤りを含む例が多い一方、これに対する指摘が排除されておりますことから、アゴラの記事に対する信頼性は疑ってかかるべきです。アゴラは、人間観察の目的には、ははなはだ興味深い場であるのですが、、、 (April 14, 2014 02:11:15 PM)

Re[2]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   セイヤ777 さん
yuzo seoさんの過去記事も読ませて頂きましたし、私自身もアゴラとブロゴスに書き込みをしており池田信夫氏のブログも覗いておりますので、その辺りの事情は把握しております。パソコン通信時代から徒にネット生活だけは長いので、必要なリテラシーも一応は持ち合わせているつもりです。
ちなみにたった今、Kenzi Horigomeのネームで藤沢数希氏の小保方氏関連の最新記事にコメントしてきたところですが、やはり彼は少々度が過ぎている感があります。

雑学の徒である私の知識欲は脈絡無く拡散し纏らないまま齢を重ねて来ました。ブライアングリーンの「エレガントな宇宙」に衝撃を受けて以降はボンヤリと方向性が見えて来た様な気がして、現在は高橋昌一郎氏の本に目を通したりしています。そんなタイミングでyuzo seoさんブログに辿り着いたのも何かのご縁なのかなと感じております。

(April 15, 2014 01:37:19 AM)

Re[3]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   yuzo_seo さん
私は大手化学会社の研究所に長年勤務する一方で、インターネットコミュニケーションの研究で学位を得ております(D論抜粋はHPの「悲しきネット」に置きました)。そういう観点から見ますと、今回の騒動はコミュニケーションの問題であるようにも思います。

一般に実験といえば、実験計画の元に、最初から最後まで(今回の例でいえばマウスを用いた多機能性の検証まで)を通して行うことで構成されますが、これは更に細かな実験群で構成されます。

全体の実験(projectなどと呼びます)は、特定の条件(複数の場合もあります)に着目していくつかのパラメータを振った実験の組(これをexperimentなどと呼んでいます)から構成され、それぞれのexperimentは異なる条件下で行われる個々の実験(これをrunと呼びます)で構成されます。

今回小保方氏が200回成功したというとき問題と考えられたのは酸処理の「コツ」の部分でしたから、彼女の意味していたのはrunの回数であろうと私は考えましたが、その後の説明でどうやらexperiment回数を意味されていたようです。

これをprojectの回数と解釈するから話が通らなくなります。通常は、解釈して矛盾があるなら意味を取り違えたと考えるべきところですが、実験現場を知らない人間にこれはできない、ということなのでしょう。

また、experimentレベルで議論しているなら、その成功失敗の判断基準がOct4-GFPの発現であることもなんらおかしな話ではないように、私には思われた次第です。

実のところがどうなっているのかは、今後の推移を見守るしかありませんが。 (April 15, 2014 09:13:27 AM)

Re[4]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   セイヤ777 さん
ご丁寧な解説をありがとうございます。
3時過ぎに自宅に戻って笹井氏の会見を少し観ました。STAP無しで説明不可能と主張する同氏がOct4-GFP発現の肝心の説明部分に入った途端に会見中継を中断し、スタジオで同氏が最初に話した客観的な論文関与の経緯を論って「責任回避だ」「誰が責任をとるのだ」という話題に終始したのには辟易としました。
監督官庁である文科省のプレッシャーと恣意的な世論との齟齬は、科学者にとって研究対象と同等レベルの「乗り越えるべき壁」なのだろうなと感じます。

Yuzo seoさんは現役の研究者の方だったのですね。
理系コンプレックスの塊の様な私はネットを渡り歩く内に科学関係の研究者の方のページに辿り着く事が儘あるのですが、yuzo seoさんの過去記事群の射程の広さに敬意を感じます。「鳥に鳥類学者が居る様に、科学には哲学が必要だ」という言葉もありますが、そういう理解は拙速でしょうか。

私の能力の範囲での事ですが、論文の方も拝見して勉強だせていただきたいと思います。
(April 16, 2014 04:22:21 PM)

Re[5]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   yuzo_seo さん
科学に哲学が必要と考えられるようになったのは、絶対的真理と考えられていたニュートン力学が否定された20世紀初頭のこと。フッサールの「ヨーロッパ諸学の危機……」もこれをベースとしておりますし、ハイゼンベルクはカント哲学を必死に学んでおりますし、ポパーは反証可能性をもって科学的真理の条件としております。

今日では科学的言説の全ては仮説であるとする考え方が有力で、笹井氏が「STAPは仮説」といいつつも「説得力の高い反証仮説はない」としていることは、「現時点で真と考えられる」ということと同等です。

これを「STAPは存在する」と言い切れないのは、これから行われる検証に配慮してのことでしょう。でも、実質的にはそう語っているわけでして、上に書きました三つのケースのうち(3)である可能性が高いと考えられます。

ただし、これがすぐに実用化されるような言い方をしたのが当初発表時の理研の勇み足で、IPSよりすぐれているなどと語ったことも大間違い。これでマスコミがすっかりだまされたわけですから、理研サイドの責任も重大であるように私には思われます。 (April 17, 2014 12:12:53 AM)

Re[6]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   セイヤ777 さん
不確定性原理とカントの組み合わせは私にとって画期的な知見で、ハイゼンベルグがカントを研究していた事も知りませんでした。私のようなポピュラーサイエンスファンには不確定性原理は公理として崇めたてる存在で、そもそも「何故、人間(自然)は不確定性原理に従うのか? 」という問いたてがありません。ボーアの「本当に理解している人間はいない」という様な表現に胡座をかいておりました。
確かにアンチノミーから導かれる不可知論の適用は興味深く感じられますね。
「何でもあり」の私にはカントは説教臭く感じられて途中で投げてしまったのですが、新たな知識と関連付けて学びなすと面白いかもしれません。

何を不可知な物そのものとするか、何を語り得ぬもとするかにも関わって来て、其の辺りが「科学が将来的に全てを解決するのだから捨て置け」という立場と科学哲学を隔てている様にも思われます。シャーマニズムによる科学の悪用を防ぐ意味合いでも科学哲学の必要性を感じます。クーンのパラダイム論などは科学哲学が世に問うべきものなのかもしれませんね。


会見当初のIPS細胞との優位性の話題には私も燥ぎ過ぎの印象を持ちました。
安全性評価まで進んでいるIPS細胞の成果への尊敬が欠けていて、相変わらずのマスコミの品性の無さを露呈していました。
(April 17, 2014 12:54:35 PM)

Re[7]:STAP細胞をめぐる問題に関する私見(04/12)   yuzo_seo さん
セイヤ777さん

この件に関しましては、少々複雑ですので、近日中に本文に書くことといたします。

明日書けると良いのですが、その先予定が立て込んでおりますので、数日後になるかもしれません。その節は、しばらくお待ちください。宜しくお願いいたします。 (April 18, 2014 12:17:01 AM)

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