ラッキーな人生

毎日曜日の午前中、一人で明石に住んでいる母に電話をすることが習慣になっている。その電話で、母が最近歯医者にかかっているという話から、あんたも歯医者にならなくてよかったねと言われた。そう言えば、私は高校時代歯医者を目指した時期があった。手に技術を付け、金にも困らないだろうとの考えだった。しかし今になって考えてみると、仕事として毎日人の口の中を見て、その修繕作業をせねばならないことは嫌できついだろうと思う。薬学部に進み、薬剤師の資格を取って本当に正解であったと改めて思った。薬学部を卒業し、薬剤師の資格を取って待遇のよい製薬会社に勤め、好きな研修の仕事をやり、今は好きな予防医学の講演などをやっている。自分ではっきりと薬学部を目指した訳ではなく、成り行きでこの道に進んだのであるが、結果的に一番自分に合った道に進めたようである。大変ラッキーで幸せなことである。