「アンカリング」で最高の自分を引き出そう 2021.5.13
「アンカリング」という言葉を知っていますか? これは、心理学の言葉です。 アンカリングの効果をうまく使えば、人生を楽に生きることができます。今回は、そのアンカリングについてのポイントをまとめたいと思います。 そもそもアンカリングとは? 「アンカリング」とは、最初に目に入った情報や数値が、その後の判断に影響を及ぼす心理効果のことです。 アンカーとは、船の錨のことです。船を錨でつなぎとめることをアンカリングとも言います。心理学のアンカリングは、 最初の情報が錨となり、その後の判断を最初の情報に近くなるような判断をしてしまう現象です。 たとえば、最初に30,000円という値段を見たとすると、その後に3,980円という値段を見ると、安く感じるのではないでしょうか。逆に見てみると、最初に980円という値段で、その後、3,980円という値段を見ると高く感じるのではないでしょうか。 他にも、ある曲を聞くと、スポーツ飲料水を思い出したり、炭酸水を思い出したりすることも、その音楽がアンカーの役割をしています。 目に入った情報や、耳から入った音楽などにより、記憶や感情の変化に影響を及ぼすことが、アンカリングの効果です。 どんな錨をおろすか? では、どんなアンカーが私たちによい効果を生み出すでしょうか? 何を基準にして、何を信じるかで、アンカリングの効果が変わってきます。 アンソニー・ロビンズの本からヒントを探すと、「つねに最高の自分」を引き出すプログラミングとしてアンカリングを使います。 特定のきっかけによって、決まった反応が起こるようなアンカリング(条件づけ)をしておけば、いつでも確実に能力を発揮できるのです。いい意味で“パブロフの犬”になることです。 サッカー元日本代表の長谷部誠選手は、サッカーの試合前に、スタジアムに向かうバスの中で、Mr.Childrenの「終わりなき旅」を必ず聴いていたと言います。この曲を聞いて「いくぞ」という気持ちになって、バスを降りるそうです。 これもアンカリングの効果でしょう。つまり、自分の気持ちが上がるきっかけを何かで持っておくことが、「つねに最高の自分」を引き出すプログラミングなのです。 アンカリングを活用しよう アンソニー・ロビンズの本によると「アンカリングの練習」は、やりたいことは何でもやれるという自信に満ち満ちている時の自分を思い出し、その時と同じ生理状態を再現することです。自信に満ち満ちしている呼吸、話し方、生理状態になることです。 そして、アンカリングは、「積み重ねる」ことでより効果を高められます。同じように能力を発揮できた時の経験を、次々と蓄積していくことで強力なアンカリングになるでしょう。忘れないように「きっかけ(良いもの)の一覧表」をつくることも効果的です。 私のアンカリングを紹介します。これは、自分がイラっとしたときや、嫌な気持ちになったときに使っています。 たとえば、運転中に横入りをされたり、店員があまりいい対応ではなかったとき、「なぜ、そんなことをするのか?」と探偵気分になります。頭の中では、松田優作の探偵物語のオープニングテーマ「BAD CITY」が流れています。 「もしかしたら、腹痛でトイレを探して急いでいるのかもしれない」「もしかしたら、店長に理不尽な怒られ方をされた直後かもしれない」などと予想して、その人にもその人の事情があるのだな、とネガティブになりすぎないように気をつけています。 あなたも気分を下げ過ぎないように、自分らしいアンカリングを持ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、「探偵物語」は詳しく知らないのですが、探偵といえば、あの曲というイメージでした。( ̄ー ̄)b いかがだったでしょうか? 今回は「アンカリング」についてまとめてみました。 アンカリングのように、「いい思い込み」が、明るい気持ちをつくるのでしょう。気にしすぎると、いい方向に行かないことが多いと思います。うまく自分の気持ちや考え方を切りかえて、軽やかに生きていきたいですね。 それでは読んでいただき、ありがとうございます。 【参考文献】一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫) [ アンソニ・ロビンズ ]一瞬で自分を変える法 (知的生きかた文庫) [ アンソニ・ロビンズ ]楽天で購入探偵物語 オープニング&エンディング【創生陸玖の小説集@note】●創生陸玖note【読書記録@インスタ】●創生陸玖インスタ【創生陸玖Twitter】●創生陸玖Twitter