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テーマ:暮らしを楽しむ(383424)
カテゴリ:脳科学・心理学
今回も、脳科学についてまとめていきます。今回は、ドーパミンのあやつり方をまとめたいと思います。
やる気ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」ですが、それをあやつることによって、人間のやる気をコントロールできます。今回は、ドーパミンをあやつる技術を見ていきましょう。
「報酬予測・報酬獲得」と「強化学習」「ドーパミン」は、人のやる気、意欲、モチベーションに関わっている脳内物質です。脳でドーパミンが分泌されるとき、人間は快楽を感じています。
ドーパミンが分泌されるタイミングは、「報酬予測」と「報酬獲得」の2つがあります。
①「報酬予測」=報酬を予測するタイミングでワクワクすること。一度快楽を得ることができた場合、その快楽をもう一度得たいと感じやすくなる。もう一度あの快感を味わいたい、と思うこと。
②「報酬獲得」=報酬を獲得するタイミングで快楽を感じること。おいしい食べ物を手に入れたとき、お金を稼ぐとき、目標を達成するとき、活躍するときなどに感じる。
そして、ドーパミンの分泌には、強化学習をおこなえます。快楽を学習することで、もう一度それが欲しいという気持ちが強くなるのです。
人それぞれに強化されている行動パターンと、強化されていない行動パターンがあります。基本的に強化されている行動パターンばかりを繰り返していることになります。
たとえば、「ビールは美味しい」とビールの味を知っている人は、「またビールが飲みたい」となります。しかし、ビールを飲んだことがない人や、美味しくないと思っている人は、また飲みたいとはならないのです。
このように、ドーパミンの分泌は、繰り返すことで強化学習が進みます。
ドーパミンのあやつり方ドーパミンをあやつるためには、次の3ステップをおこないます。
①目標を設定する ②目標を細かく分ける ③フィードバックする
まず、目標達成の価値を明確化します。達成した時のメリットをできるだけ明確にすることです。
そして、その目標に対して、目標を細かく分けます。目標達成から逆算して、目標を細かく分けるのです。
なぜ細かく分けるかというと、目標達成までの道のりが遠いと、脳内でドーパミンが出づらくなるからです。小さな達成感を得るとドーパミンが出て、やる気が出ます。
フィードバックとは、「目標に対する進捗度の確認のこと」です。適切にフィードバックすることで、ドーパミンが分泌されます。
フィードバックによりドーパミンが分泌されるので、たくさんフィードバックすることが有効です。毎時間、目標の達成率、良かった点、悪かった点を振り返ることで、うまくドーパミンが出ます。
ドーパミンの気をつける点ドーパミンが生まれる基本的な原則は、期待値や予測値の差分です。たとえば、評判が悪いお店が、とてもおいしかったときにドーパミンが分泌されます。いい意味で裏切られることです。
あまりにも期待値が高すぎると、結果がどうであれ、ドーパミンは出にくくなります。「達成できて当然」は、ドーパミンが出にくくなるのです。反対に、達成できるかわからないものを達成すると、ドーパミンがたくさん分泌されます。
テレビゲームなどでは、目標設定とフィードバックが巧妙にうまく設定されているため、ドーパミンが出やすくなります。そのため、ゲーム、ギャンブル、買い物など、依存性がある行動にはドーパミンが関わっているのです。
また、ドーパミンによる幸せは、同じ量では満足できなくなるという性質があります。人間は、ドーパミンの分泌にすぐに慣れてしまい、「もっとほしい」となってしまうのです。
これが、アルコールやインターネットポルノなど、簡単にドーパミンを出せてしまうものに依存してしまう原因です。こういったものは、体や健康によくない、お金がかかるなど悪い特徴があります。
その逆で、「目標設定」と「フィードバック」を自分の望む方向に設定すれば、ドーパミンを活用し、自分自身を夢中にさせることができます。ドーパミンはあやつり方によって、人間に良くも悪くも、強いパワーを発揮させるのです。
いかがだったでしょうか? 今回は、ドーパミンのあやつり方についてまとめてきました。
達成感を感じると、やる気が上がったりしますよね。山登りでも、途中でいい景色を見たりすると、「ここまで登ってきたな~」と感じて、また登ろうという気持ちになります。そして、頂上に到着すると、スッキリした気持ちになり、元気が出たりしますね。
日常でも、こういったドーパミンをうまくあやつり、目標達成に活かしていきたいですね。さて明日の、脳科学のまとめは「小ネタ編」をお送りしたいと思います。お楽しみに!
それでは読んでいただき、ありがとうございます。 【参考】
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Last updated
2021/07/03 07:30:05 AM
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