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~創生陸玖の『Learning Journey』~

2021.07.22
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 今回から佐藤航陽さんの著書、「お金2.0」を読んだので、まとめていきたいと思います。

 

 この本は、お金について書かれていると思っていたのですが、読んでいくと未来の経済のあり方についてまとめてある本でした。その経済基盤の上で、人間がどのように変化していけばよいかも書かれています。

 

 今回はこの本から、脳内の快楽物質と人間の社会をつなげて説明している部分があったので、そこをまとめていきたいと思います。ちょうどこのブログでも、快楽物質であるドーパミンについてまとめた後だったので、いいタイミングでした。それでは、いってみましょう!

 

快楽物質の仕組み

 人間や動物の脳は、欲望が満たされたときに、ドーパミンなどの快楽物質を分泌します。脳内の「報酬系」または「報酬回路」といわれる神経系が活性化されるのです。

 

 この報酬系は、食欲・睡眠欲・性欲などの生理的欲求が満たされた場合はもちろん、他人に褒められたり、愛されたりなどの社会的な欲求が満たされたたときにも活性化して快楽物質を分泌します。

 

 脳内で快楽物質が分泌されるタイミングは、2つあります。それは「報酬獲得」と「報酬予測」です。

 

①「報酬獲得」=報酬を獲得するタイミングで快楽を感じること。

②「報酬予測」=報酬を予測するタイミングでワクワクすること。

 

「報酬獲得」は、おいしい食べ物を手に入れたとき、目標を達成するとき、お金を稼ぐときなどに感じます。「報酬予測」は、快楽を得ることができた場合、その快楽をもう一度得たいと思うことです。

 

 報酬予測は、長期的な報酬が期待できる場合、短期的な報酬を我慢して努力したり学習したりすることができます。報酬予測は人間のあらゆる行動のモチベーションを支えているのです。

 

 人間は、この快楽物質という「ご褒美」なしに何かに繰り返し打ち込んだりすることはできません。人間も動物もこの報酬系の奴隷のようなもので、脳内で発生する快楽物質が欲しいために、行動に駆り立てられます。

 

人間が求めるものが経済をつくる

 この世界の経済システムは、人間の脳の役割が反映されたものです。その要素を次の3つの視点から見てみましょう。

 

①明確な報酬

②不可実性

③ヒエラルキー

 

 脳の快楽物質は、欲求が満たされたとき(報酬獲得)だけではなく、報酬が「期待できる状態(報酬予測)」でも分泌されます。人間は、「①明確な報酬」があることで行動を起こします。

 

 その報酬は、生物的な欲求と社会的な欲求を満たすものがあり、社会システムのなかにはそれらが混ざりあっています。また、人間の脳は経験や学習によって、快楽物質を分泌する対象を自由に変化させることができるのです。

 

 他にも脳は、「退屈しやすい」「飽きやすい」性質を持っています。そのため脳は、予測が難しいリスクのある「②不確実」な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすいのです。

 

 この脳の性質は、人間が狩猟採集時代から、自然の中で生き延び、環境に適応するために身につけた習性だと言えます。人間が、現代でも変化の激しいリスクのある状況での報酬に、大きな快楽を感じるのは本能に近いものなのです。

 

 「③ヒエラルキー」の要素は、人間は他者との比較の中で自分が幸福か不幸か、優れているか劣っているか、を判断する相対的な生き物です。快楽は他人との比較(物差し)によって高まるため、「序列の可視化」があるのです。

 

 人間は、集団の中で他人より優位にある場合は大きな精神的満足を得やすく、不利な立場にある場合は不幸を感じやすいです。そしてこの、他人より比較優位にありたいという欲望が、人間が継続的な努力をする原動力となり、これを集団の全員が思うことで全体が発展していくことができるのです。

 

脳の構造が社会の反映

 生物である「人間の脳の集合体」が、「経済や社会を構成」しています。「快楽物質の役割(報酬系の役割)」は、何かを学習したり、環境に適応したりする際に非常に重要な役割を担っているのです。

 

 これからの時代は、「価値」というものが中心にくる時代になります。自分自身の「生きがい」が大切になってくる時代と言えるでしょう。

 

「ゲーミフィケーション」という言葉があります。これは、優れたサービスや組織が、ゲームの手法を真似ることです。

 

「ゲームの存在」は、目に見える「リターン」がなかったとしても、仕組みによって快楽物質を分泌させます。ゲームは、特定の行為に熱中するようになる証明とも言えます。

 

 RPGのゲームを想像してみてください。プレイヤーのレベルを上げて、敵やボスキャラを倒していくことに、ハマったりしたのではないでしょうか。

 

 これからの時代の経済システムは、金銭的な対価を求めないゲームの存在へと近づいていくことになります。経済は「読み解く対象」から変わりつつあるのです。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、脳内の快楽物質と人間の社会のつながりを、まとめてきました。

 

 そもそも、人間の脳が社会構築をしてきたので、経済や社会がその反映ということはよくわかります。社会の構成は、人間の脳をうまく刺激させたり、行動させたりするようにつくられているのですね。これも先人たちの知恵だと思うと、すごいことをしてきたのだな、と感じます。

 

 さて、明日も『お金2.0』の「自然界と経済界のつながり」についてまとめていきたいと思います。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

脳科学について学んでみよう その⑤ 2021年7月3日記事

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.22 07:30:05
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