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~創生陸玖の『Learning Journey』~

2021.07.27
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カテゴリ:仕事・お金

 前回まで『お金2.0』の読書についてまとめていました。その流れで、「お金・経済の歴史」の本を3冊ほど読みました。読んだ本は次の通りです。

 

・『お金の流れでわかる世界の歴史』大村大次郎著(KADOKAWA

・『会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカー500年の物語』田中靖浩著(日本経済新聞出版社)

・『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール著(文集文庫)

 

 今回は、この3冊のなかで、創生陸玖的に面白かった内容3つをまとめたいと思います。それでは、いってみましょう!

 

国の栄え衰えるパターン

 まず、『お金の流れでわかる世界の歴史』からの内容です。お金の歴史を見ていくと、国には栄枯盛衰パターンがあるといいます。国の「栄枯盛衰5ステップ」を見てみましょう。

 

①徴税がうまくいっている間は、国が富み栄える

②やがて役人たちが腐敗して、私腹を肥やし始めると国家財政が傾く

③それを立て直すために、国民に重税を課す

④国民の不満が渦巻くようになる

⑤国内に生まれた対抗勢力や、外国からに侵略者によって、その国の政権(王)は滅んでいく

 

 エジプト文明も3000年という長い間、栄えることができた理由は、「徴税(税金)」だと言われています。「徴税システムの整備」と「国民生活の安定」、この2つのバランスを取るのがうまかったので、長い文明が維持できたのでしょう。

 

 国が衰退していく理由は、やはり「人間の欲望」が関わっているみたいです。悪代官のように、傲慢になる人が現れて財政が傾いていきます。

 

 さて、現在の日本はどうでしょうか。2019年に消費税が増税されましたが、「国民に重税を課す」という③ステップまで来ているのでしょうか?

 

 消費税は10%ですが、極端に言うと年収400万円の人の、40万円が消費税になります。そう考えたら、お金を使うことを考える人が増えるのは当たり前なのかもしれません。

 

簿記と銀行の始まりはイタリアから

「資格を取ろう!」と思いついたら、選択肢の中に「簿記」を考える人もいるのではないでしょうか? 経理・会計は、会社に必ず必要なので、持っていて損はないのだと思います。

 

 さて、その「簿記」ですが、その歴史はまだ(?)500年くらいしかないようです。『会計の世界史』『帳簿の世界史』から、その内容をまとめてみます。

 

 簿記や銀行は、中世後期のイタリアから始まっています。その時代の商売人は、代金回収の旅がありました。その旅の道中は、盗賊に襲われたり、身内の裏切りがあったりと、危険がいっぱいだったようです。

 

 そこで、ソリューションとして出てくるのがバンコと呼ばれる銀行です。これにより、決裁サービスが遠隔地でおこなわれるようになり、為替手形ができたりし、現金を持ち歩かずにすんだのです。

 

 そして、それには帳簿をつけなくてはいけませんでした。そのなかで、数学者であるルカ・パチョーリ(14451517年)が書いた、『スムマ(算術、幾何、比及び比例全書)』(1494年印刷)という本が出てきます。

 

『スムマ』の、第1部第9編「記憶および計算について」で複式簿記が取り上げられています。『スムマ』が出版される以前から、簿記や会計は商売人に使われていましたが、それを体系的にまとめているものはありませんでした。

 

『スムマ』は、それまで存在しなかった「秩序正しく計算し記録する」ための体系的な指針が明確に説明されているのです。会計の基本は、500年以上前にルカ・パチョーリが『スムマ』を執筆して以来、さほど変わっていません。

 

『帳簿の世界史(P110)』から印象的な文章がありましたので、その言葉を引用したいと思います。

 

『取引が誠実に行われれば、それは商人にとって好ましいだけでなく、神に対してもよいことである。なぜなら、彼らは「公正で信頼に値する」ようになるからだ。信頼を勝ち得るためには、数学の明晰さを活用してデータを正しく記録することが欠かせない。(中略)こうして、言わば神の秩序を人間の世界に持ち込んだのである。』

 

 ルカ先生が体系的にまとめてくれたおかげで、これまでの人類の経済の発展があったと言えるのかもしれません。

 

米英・独日の歴史の違い

 近代の経済で面白いな、と思ったのは、「時価主義好き・米英 vs 原価主義好き・独日」という図式です。

 

 この背景には米英両国が「工業から金融業への産業シフト」を推し進めたことがあります。これに対し、独日はともに製造業が強いモノづくり愛好国になりました。

 

 金融業は固定資産が少なく、資産のほとんどは金融資産のため、「時価評価」された「バランスシート」のほうが重視されます。反対に、建物や機械を多く用いる製造業では、「原価評価」しつつ減価償却をおこなうため、「利益」こそが重要であり、それを計算する損益計算書が重視されます。

 

 この違いには、歴史が関係しています。イギリスでは「ロンドン大火」と呼ばれる大火災がありました。その後、イギリスは木造建築を禁じて「石造り建築」を進めた国になります。

 

 石造りの建物は年月の経過によって価値が上がることがあります。建物ですら「フェア・バリュー(時価)」で評価すべき、というのは木造建築文化だった日本人にはなかなか理解できないところなのでしょう。

 

 歴史による経済の違い、価値観の違い、考え方の違い……などなど、人間というものは奥が深いものです。奥が深すぎて、簡単にはまとめられないようです。(_)!

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、「お金・経済の歴史」を読んだ本から簡単に(?)まとめてみました。

 

『会計の世界史』では、地図(Google Map)を見ながら本を読み進めていたのですが、場所がわかると面白さが増します。とくにイタリアの話は、「この町はここにあるんだ」と理解できると、行ってみたいという気持ちが出てきます。

 

 歴史を学ぶと、その国に興味を持ち、自分の世界が広がるようでいい感じです。海外旅行が気軽にできるような世界に、早く戻れるといいですね。そんなことを祈りつつ、終わりたいと思います。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます!

 

 

【参考文献】

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」 [ 大村 大次郎 ]

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカーー500年の物語 [ 田中 靖浩 ]

帳簿の世界史 (文春文庫) [ ジェイコブ・ソール ]


















最終更新日  2021.07.27 07:30:05
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