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創生陸玖の『Learning Journey』

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2021/08/31
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カテゴリ:学びまとめ




 今回もひき続き、「人間の特性・脳編」をお送りしていきます。今回は、人間の特性の「速い思考・遅い思考」を見ていきたいと思います。では、いってみましょう!

 

「速い思考・遅い思考」とは?

 最初に、これまでの「人間の特性」を振り返ってみます。

 

・「人間の体には運動がいい」

・「人間は注意散漫になるようにセッティングされている」

・「快楽物質を期待して行動する(快楽物質の仕組み)」

 

 以上の3つが、これまでまとめてきた「人間の特性」です。そして今回は、人間の脳の「速い思考・遅い思考」です。

 

「速い思考・遅い思考」とは、人間の脳には、「速く考える脳」と「遅く考える脳」があることです。

 

「速い思考・速く考える脳」の特徴

 ここでは、「速い思考・速く考える脳」の特徴を見ていきましょう。

 

「速い思考」は、自動的で、努力のいらない思考です。たとえば、人の顔から感情を察するなど、「簡単な思考・直感的な思考」です。速い思考は、人間の気分を受け持っています。速い思考は、計算があまり得意ではなく、ざっとした見た目に反応するのです。

 

 人間の直感や感情(衝動)を生み出す「速い思考」は、基本的に「今ここ」に対応するように、進化の過程でつくられてきました。爬虫類のような変温動物と同様に、現在の環境に左右されるようにできているのです。これは、人間の意志が保てないことにつながります。

 

「直感的な思考」である速い思考は、優秀であり、察知したり、敏感に気づくことができます。この「直感」が、優れているのは、過去のたくさんの経験によってつくられているからです。過去の失敗・成功の体験が直感を育てています。ですから、直感は正しいことが多いです。

 

 ライオンなどの他の動物は、常に「速い思考」です。獲物を目の前にして、ゆっくり考えていたら、獲物を獲ることはできないでしょう。「遅い思考・遅く考える脳」を持っているのは、人間だけです。

 

「遅い思考・遅く考える脳」の特徴

 それでは、「遅い思考・遅く考える脳」の特徴を見ていきましょう。

 

「遅い思考」とは、複雑なことを考えたり、論理的なことを考えるときに使う思考です。難しい計算や難しい文章を理解するときなどに使われます。

 

 遅い思考は、努力が必要で、たくさん使うと、脳が疲れて、思考の精度がダウンしてしまいます。なので、人間は遅い思考を温存し、なるべく速い思考を使うようにしています。

 

 これによって、人間はあらゆる物事に対して、できるだけ直感的に、簡単な思考で対応することを好むのです。ですから、相手に何かを決断してほしい場合は、やらなかったら何が悪いことがあるのか、やったら何が良いことが起きるのかを、明確にわかりやすく理解させる必要があるのです。

 

「速い思考」と「遅い思考」の切り替え

 ここまで、「速い思考・速く考える脳」と「遅い思考・遅く考える脳」の特徴を見てきました。現代の人間は、この2つの思考を切り替えることが重要だと言われています。

 

 なぜ重要かというと、この社会には「速い思考」をあざむく仕掛けに満ちあふれているからです。

 

 人間が持つ、その感情や直感を司る「速い思考」は、頻度や確率を扱うことが得意ではありません。そのときに、論理や難しいことを扱える「遅い思考」の出番です。けれども、この「遅い思考」を働かせるためには、努力なしで自動的に働く「速い思考」を制御する必要があります。

 

 仕掛ける側は、感情と直感だけでは維持できない巨大な社会を形づくっています。そして、「速い思考」である、感情・直感のもろくて弱い性質を熟知しているのです。

 

 なので、「速い思考」だけで判断するのではなく、「遅い思考」に切り替えて判断することが、現代の人間には必要なのです。そのために「速い思考」と「遅い思考」の切り替えが重要となります。

 

「知識」を活用しよう!

「速い思考」は、認知バイアスの源泉です。直感や感情は、知識によっては変わりません。そして、大抵の場合、速い思考は遅い思考よりも強力です。

 

 ここでは、「速い思考・遅い思考」を「象と象使い」の比喩で見てみましょう。

 

『人間は、象(欲求・感情)の背中に乗った象使い(意志・理性)である。私は手綱を握り、あっちへ引っ張ったり、こっちへ引っ張ったりして、象に回れ、止まれ、進めなどと命令することができる。象に指令することはできるが、それは象が自分自身の欲望を持たない時だけだ。象が本当に何かしたいと思ったら、私はもはや彼にかなわない。』

 

 では、どうしたら象(欲求・感情)を上手にコントロールできるのでしょうか?

 

 それは、「環境をよくしていくこと」です。

 

 遅い思考が持つ認知機能は、拡張することができます。それは、速い思考の意志や持続力などの非認知機能をも改善することができるのです。知識を持つだけではなく、それを使いこなしてこそ、人間は環境をよくしてきたのです。

 

 そして、その思考を学習によって「装備」できることが人間の誇るべき特性です。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、人間の特性の「速い思考・遅い思考」をまとめてきました。

 

 この世界は、人間の感情や直感を、上手に揺さぶりながら、資本主義として発展してきたのです。それは、突き詰めれば、この地球が弱肉強食の食物連鎖で成り立っているからだと考えられるでしょう。

 

 その上で生きている人間にとっては、やはり遅い思考と呼ばれるものを鍛えることが必要不可欠なのだと思います。人間は、そうやって生成発展しているのです。

 

 さて明日からは、人間がつくってきた「社会性・コミュニティ」を見ていきましょう。人間の特性によって、社会性が生まれました。そこを詳しく見てみましょう。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

・脳科学について学んでみよう その③(2021年7月1日記事)

・独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 [ 読書猿 ]










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Last updated  2021/08/31 07:30:06 AM
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