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テーマ:暮らしを楽しむ(382376)
カテゴリ:学びまとめ
多様性と幸せはつながるのでしょうか。まず「多様性」と「幸せ」について詳しく見ていき、最後に「多様性と幸せをつなげる5つのステップ」を見ていきましょう。
ダイバーシティ・多様性を詳しく見てみよう!まず、「ダイバーシティ」という言葉を見ていきたいと思います。
「ダイバーシティ」 多様性のことで、性別、人種、年齢、学歴、思想などに関係なく、多様な人材を活用するという、マネジメントにおける考え方。もとは1990年代のアメリカで、マイノリティや女性を差別せず、積極的に採用するという働きから始まった。(『大人の語彙力が面白いほど身につく本 』p.224)
それでは、この多様性・ダイバーシティのポジティブな面とネガティブな面を見てみましょう。
「多様性のポジティブな面」 ・多様性があるからこそ、相手を理解する成長がある(楽だと無知になる) ・多種多様性があるから何が起こっても対応できる人に成長できる ・アイデンティティが増える(知恵がつく) ・歴史を見ても、多様性を受け入れた国家は非常に強い ・多様性とは、引き出しの多さであり、世の中をうまく回す知恵
「多様性のネガティブな面」 ・格差、差別、いじめが起こる
多様性を手に入れることで、さまざまな価値観が身につき、それが、個人としても国家としても強さを生むのだと思います。「受け入れる」ということは、その人の「アイデンティティの拡大」につながるのです。
多様性のネガティブな面では、格差、差別、いじめが起こることは、人間が集まるところ、かならず起きるものなのでしょう。こういったものは、テクノロジーが解決してくことなのかな、と思いますが、みなさん、どう思いますか?
幸せについて考えてみよう!さて、お次は「幸せ」についてです。あなたの幸せは何でしょうか?
「シュークリームを食べること」「温泉につかること」「仕事で成果が出ること」、など人それぞれの幸せがあると思います。それでは、哲学者の偉人たちは、幸せについて何と言っているのでしょうか。
「アリストテレスの人間にとっての幸福」 「本来その存在者に課せられた機能(優秀性(アレテー))を十全に果たすときで、幸福とは魂がその優秀性に即して活動すること」
「ショーペンハウアーの人間にとっての幸福」 「人間の能力は使用されることを求めてやまず、人間は使用の成果を何らかのかたちで見たがるものである」
つまり、偉人たちの幸福感をまとめると、「人間が最大限の能力を発揮して、その報酬・成果をもらって、活動しているとき」です。この時の「報酬・成果」は、現代では、「お金」かもしれないし、「いいね!」かもしれません。
人が生きていることを実感し、自己肯定感を感じられるのは「チャレンジとスキルのバランスがとれている時」です。この「チャレンジとスキルのバランスがとれている」とは、「『できないかもしれないこと』と『絶対にできること』のあいだにある仕事」です。
チャレンジとスキルのバランスがとれているとき、人は作業に没頭します。その状態のことを「フロー状態(最適経験)」と呼びます。フロー状態は、能力を限界まで使い、時間の流れを忘れて、他のことに関心がむかわず、静かな高揚感と幸福を味わいます。
フロー状態のとき、人は他人の存在を忘れます。そして、自分の存在さえも忘れます。これは、エクスタシーの状態にあるのです。
偉人たちの言葉を参考にすると、このフロー状態が人間の幸せだと考えられます。それでは、この幸せと多様性をつなげる方法を考えてみましょう。
多様性と幸せをつなげる5つのステップ多様性と幸せをつなげることとは、「人それぞれの幸福が成り立っている状態のこと」です。自分が幸せでなければ、相手の幸せも望めないでしょう。一人ひとりが、幸福感を感じていれば、自然にそれは伝播していくのだと思います。
それでは、「多様性と幸せをつなげる5つのステップ」を見てみましょう。
①知識を増やす ②自分のこと・相手のことを理解する ③自分はどうなりたいかを見る ④報酬・成果(キャッシュポイント)を探る ⑤行動する
多様性と幸せをつなげるためには、まず「①知識を増やす」ことで、「②自分のこと・相手のことを理解する」ことです。それは、この世界を理解することにつながり、「③自分はどうなりたいかを見る」ことができるようになります。
先ほどのショーペンハウアーの言葉をお借りすると、「人間は使用の成果を何らかのかたちで見たがるものである」ということです。そのため、「④報酬・成果(キャッシュポイント)を探る」ことが必要でしょう。
最後は、「⑤行動する」しかありません。やってみないとわからないし、もっと言うとやり続けてみないとわからないものなのです。
日本の社会は、依然として江戸時代の身分制から続いているような、「所属」や「経歴」などの「状態」で、人を比較しています。「私は○○である」というところを見て、「私は○○をしている」というパフォーマンスや行動では見ていないのです。
この「状態」で判断される社会だからこそ、「思考停止」の人を生んでいるのでしょう。それは、知識や、相手を理解する機会を得ることを減らしており、多様な価値観に向かう障害となっているのだと思います。
幸せのためには少しでも行動する必要があります。「環境はコストではなく、成長機会」です。そして、その基礎にあるのは教育なのです。
いかがだったでしょうか? 今回は、「多様性と幸せをつなげる方法」についてまとめてきました。
3回にわたり、「多様性」についてまとめてきました。私の中でも、多様性の考え方がまとまってきたように感じます。
東京オリンピックのレガシーは、ダイバーシティのインフラの提示でした。それは本来2020年におこなわれるはずでしたが、コロナ禍の影響により一年延期となって、今年の2021年におこなわれました。
オリンピックの前に起きたコロナ禍によって、ダイバーシティや多様性の問題を浮き彫りにさせたようにも感じます。いろんな側面で、いい変化が起こることを期待したいですね。
それでは読んでいただき、ありがとうございます! 【参考】 ・アフターコロナのお金と経済・私の中のダイバーシティ(2020年1月4日記事) ・その悩み、哲学者がすでに答えを出しています [ 小林昌平 ]
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Last updated
2021/09/11 07:30:05 AM
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