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カテゴリ:仕事・お金
今回は、「幸せと仕事を結びつけるためにはどうしたらいいのか?」を詳しく見ていきたいと思います。さっそくいってみましょう!
「人間の特性」と「人間の社会」を知る「幸せと仕事」を結びつけるために、まず「人間の特性」を見てみましょう。
人間は「生き残る・子孫を残す」ということに特化して進化してきました。「幸せになる」というセッティングは、人間の脳に自動的に設定されていないのです。
そのため、「幸せになる」ことや、「幸福」を手にすることには、少し努力が必要になります。
「なんとなく生きている」と、「生き残る・子孫を残す」という意識が強く働き、「なんでもいいから働かないと」や「お金がないと生き残れない」と考えてしまいます。それが、結果的に「幸せとは離れた仕事」の選択につながります。
また、人間には「帰属意識」があります。日本の教育から見ても、何かの役割を与えられ、それをこなしていく方が評価されてきました。そのため、「何かに所属していないと不安」というものが心の奥底に存在しているのです。
これは社会が、基本的に少数の資産家や投資家と、多数の労働者のバランスでないと回らないことから生まれています。「何かに所属する」と考えたとき、「企業で仕事をする」という選択が身近で、簡単なものなのです。
こういった、人間の本能的な部分と、社会の仕組みによって、「ただなんとなく仕事をする」という選択をしていると、「幸せから離れた仕事」をただ毎日こなしているようになってしまいます。人間は、「幸せになる」ために、少しの努力が必要なのです。
「幸せになるための少しの努力」とは?それでは、「幸せになるための少しの努力」とは何でしょうか。その前に、そもそも「幸せ」とは何かを見てみましょう。
『幸福とは魂がその優秀性に即して活動すること』
この言葉は、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスのものです。古代から残されている言葉であれば、「幸せを定義するもの」として見てもいいのではないでしょうか。
この言葉から見ると、「幸せ=魂が優位性に即して活動すること」です。つまり簡単にいうと、「その人の本来の能力を十分に発揮して活動すること」です。
では、「その人の本来の能力を十分に発揮して活動すること」とは、具体的にどんなことでしょうか。これは、「フロー状態(最適経験)」と呼ばれるものです。
「フロー状態」とは、作業に没頭している状態のことで、このとき他人の存在や自分の存在、そして時間の流れを忘れて、能力の限界までを使っています。これは「没我」であり、静かな高揚感と幸福を味わっている状態にあります。
もっと具体的にいうと、「できないかもしれないこと」と「絶対にできること」の間にある作業(仕事)をしているときです。この「チャレンジとスキル」のバランスがとれているとき、人は生きている実感と自己肯定感を感じられるのです。
つまり、仕事や作業において、「フロー状態」が幸せな状態に近いものでしょう。そして、「チャレンジとスキルのバランスをとること」が、「幸せになるための少しの努力」なのです。
「自分を知ること」で幸せに近づく仕事(作業)において、「チャレンジとスキルのバランスをとること」が、「幸せになるための少しの努力」です。そして、その前提には「その人の本来の能力」を理解している必要があります。
「その人の本来の能力」とは、「才能・得意なこと・好きなこと」などといいかえることができます。それを知るためには、「しっかりと自分の声を聞く」ことが必要です。
『人間の能力は使用されることを求めてやまず、人間は使用の成果を何らかのかたちで見たがるものである』
これは、ドイツの哲学者であるショーペンハウアーの言葉です。つまり、人生には「やりがいと達成感」が必要不可欠ということです。人間を突き動かすものは「お金そのもの」ではないということがポイントです。
勘違いした仕事の選択をしていると、「強制されている」「衝動行動で選んでいる」「社会的同調で選んでいる」など、「仕事をしなくちゃいけない」という考え方が生まれてきてしまいます。それは、「お金を稼ぐ=ストレスの対価」の考え方を生むことにもなります。
幸せと仕事を結びつけるためには、自分のフロー状態を探していくことが必要です。そのためにも、本来の能力である「情熱」を震源地とした、あなたのやりがいを探っていく必要があるのです。
いかがだったでしょうか? 今回と前回で、「幸せと仕事を結びつける」というテーマでお送りしてきました。
簡単にいうと、仕事は「天職」や「ライフワーク」をしていることで、幸せに近づいていくということです。その「天職」や「ライフワーク」を探すことが、人間に必要な「努力」なのです。
「幸せ」というテーマは、古今東西、古代からあるものです。深掘りしていくと、なかなか楽しいものですね。ちなみに、明日からも「幸せ」について、詳しくまとめていきますので、お楽しみにしていてください。
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考文献】 ・「幸せ」と「仕事」を結びつけるためには? その①(2021年9月13日記事) ・その悩み、哲学者がすでに答えを出しています [ 小林昌平 ]
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Last updated
2021/09/14 07:30:06 AM
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