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~創生陸玖の『Learning Journey』~

2021年10月08日
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カテゴリ:生き方・人生論




 最近、哲学系の本を何冊か読みましたが、人間の持つ悩みは昔から、そんなに変わってないんだな、と思いました。そして、もう一つ気づいたことは、バシャールが言っていることは哲学と共通しているということです。

 

 さて、そんな今回は哲学の本を読んで、印象に残ったことをまとめたいと思います。「能動的な生き方か受動的な生き方か」というテーマでお送りしていきます。では、いってみましょう!

 

ニーチェのニヒリズム

「神は死んだ」

 

 この言葉は有名なので、知っている方もいるのではないでしょうか。この言葉は、19世紀を生きたドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェが、近代的な自由精神や科学的思考によって、人々は神を信じられなくなったと宣言したものです。

 

 19世紀は、産業革命による文明の進歩で、人間は幸せになると信じられてきましたが、実はそうではないと思われていた時代です。過酷な労働や、工業化による公害など、新たな問題が次々と生まれてきたのです。

 

 そして、キリスト教も合理的な文明とはあわず、影響力を失っていきました。「何を信じればいいのか」「今までの基準は間違っているのか」など、自分の行動の目的を見失う人々が生まれる時代がくることをニーチェは確信したのです。

 

 それが「ニヒリズムの時代」であり、「神は死んだ」という宣言だったのです。

 

・「ニヒリズム(虚無主義)」=世界・人生などすべてが無意味とする考え方。

 

 この「ニヒリズム」には、「能動的ニヒリズム」と「受動的ニヒリズム」の2つがあります。

 

・「能動的ニヒリズム」=自分自身で新しい価値を作り出すという生き方。「今までの価値が間違っていたのなら自分だけの新しい価値を作ろう!」と考える人。

 

・「受動的ニヒリズム」=既存の価値の損失によって、生きる気力を失ってしまうこと。「今まで信じてたものはすべて間違ってた!もうどうでもいいや!」と考える人。

 

 このような時代の中で、「人生の中で自分が高まるような意味を見出していこう!」と考える人を「能動的ニヒリズム」と呼びます。反対に、「無意味な人生に耐えられない。だからやる気がでない」と考える人は「受動的ニヒリズム」と呼ばれます。

 

 このニヒリズムに対してニーチェは何と言っているのでしょうか。それは、「人生に意味はないのなら、自分で意味を見出せばいい!」ということです。これが、ニーチェがたどり着いた1つの真理なのです。

 

ハイデガーのダス・マン

 ドイツの哲学者、マルティン・ハイデガー(18891976)は、人間(ダー・ザイン)のあり方を「本来性」と「非本来性」の2つに分けます。

 

・「本来性」=いつかはやってくる自分の死を自覚している人。そしてその日が来るまで、自分らしい生き方をする決意をしている人。

 

・「非本来性」=日常の出来事に気を奪われ、世間の中に埋没している人。みんなと同じ意見を言い、同じ行動をする「誰でもない人」。非本来性を生きる人間を世人(ダス・マン)と呼ぶ。

 

 人間は、自分自身から自分の存在を始めることはできません。どういうことかというと、物心ついたとき(気づいたとき)には、すでに存在しているからです。人間は自分自身に気づいたとき、すでに世界の中に投げ込まれている、ダス・マンの状態なのです。

 

 このすべての人に共通する状態の中で、「自分の死と真剣に向き合ったとき、人は自分の可能性である『自分の進む道』に自分を投げ入れる」とハイデガーは言います。人はいつかは死ぬことを自覚すると、死ぬまでの限られた時間の中で、自分の道を進む決意をするのです。

 

 死は恐怖以外の何物でもありません。けれども、私たちは日々のルーティーンの渦の中にいると、死の不安から目を背けている状態になっているのです。

 

 自分に残された時間の有限性に自覚すると、「自分の使命をまっとうしよう!」と人は目覚めるのです。

 

能動的な生き方と受動的な生き方

 この世界は、ニヒリズムであり、そして、人間は気がつくとダス・マンの状態なのです。

 

「生きる意味は何なのか?」

 

 と自分の人生や生きがいについて悩みを持つ人もいるでしょう。「自分の存在価値を見失ってしまった人」「人に合わせてばかりで自分がカラッポだと気づく人」「自分自身の存在意義に疑問を抱く人」、これらの悩みは昔から続く人間の悩みなのです。

 

 人間は世界の同じルールの中で生きています。つまり、みんな苦しい中で生きてるということです。ニヒリズムの中で生きており、自分がダス・マンだと気づく人もいれば、気づかない人もいるのです。

 

 その中で、「能動的な生き方」を選ぶのか、「受動的な生き方」を選ぶのかは、その人次第なのでしょう。積極的に自分の道を見つけるのか、ただなんとなく生きるのか、どちらを選ぶのもあなた次第なのです。

 

 ニーチェがいき着いた真理も、ハイデガーがいき着いた真理も、あなたにとっては一つのヒントにしかならないのでしょう。それは、自分の人生の真理は、自分でしか見出せないからです。

 

 あなたにとって、「人生の真理」とは何でしょうか? 人生の真理には「正しいもの」も「間違ったもの」もないので、あなたの心地よいと感じられるものが、あなたの真理なのです。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、「能動的な生き方か受動的な生き方か」というテーマでお届けしてきました。

 

「この世界には2種類の人間が存在する」っと、よく聞きますが、もしかしたら本当にそうなのかもしれませんね。「自分の本当の人生を生きている人と、そうでない人」がいるだけなのかもしれません。

 

 哲学について、また気づいたことがあれば、ここでまとめていきたいと思います。あなたも、ぜひ哲学に触れてみてくださいね。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

・「価値観」について考えてみよう!その② ~価値観の前提とは?~(2021年10月2日記事)

・哲学用語図鑑 [ 田中正人(グラフィックデザイナー) ]





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最終更新日  2021年10月08日 09時20分16秒
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