000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

~創生陸玖の『Learning Journey』~

全29件 (29件中 1-10件目)

1 2 3 >

読書記録(小説・その他)

2021.09.03
XML




 さて今回は、『独学大全』を読んだので、その中から「自分の気づき」をまとめたいと思います。

 

『独学大全』の本を知っていますか? 去年、発売された本ですが、55個の独学の技法が書かれている本です。ページ数は700ページくらいあって、昔の電話帳みたいな本です。

 

 700ページありますが、決して読みづらいわけでもなく、楽しく読めると思います。それは、「無知くんと親父さん」という師弟の会話が、所々で入っていて、それがこの本の飽きさせない工夫なのだと思いました。

 

 今回は、その『独学大全』から自分が「なるほど~」と思ったところをまとめたいと思います。では、いってみましょう!

 

Inspiration never dies

 まず、この本での気づきは「ブラウジング」という言葉です。

 

「ブラウジング(browsing)」=書棚に向かい合い、棚に並んだ書籍の背表紙を見て回ること。

 

 このブラウジングについて、次のように書かれています。

 

『この伝統的な(悪く言えば原始的な)方法は、なかなかバカにできない。自分の背丈を超える高さまでぎっしりと棚に並んだ、ある分野に属する一群の書籍と対峙し一望することは、今でも特別な知的経験である。自分で思いつく検索キーワードだけでは出会えない書物、気付かないアイデア、見ることのできない世界が、ブラウジングによって開かれる。』(p.343-344

 

 なぜこのブラウジングが、自分の気づきになったかというと、最近行った本屋で、この書かれたような体験をしたからです。本屋の書棚を、何気なく見回していると、アイデアや気づきに出会うことがあるのです。

 

 また買った本を、本棚に並べて何気なく眺めていると、「これから自分が探求していくテーマはこれだな」っと、気づくことがあります。どちらも、ただ眺めているだけなのですが、そこからインスピレーションをもらえるのです。

 

 つまり、知的経験というものは、案外身近なところにあるのだと思います。本屋や図書館などに行って、本の表紙や背表紙を見て回るだけでも、自分の中に小さな刺激を起こせるのです。

 

思考を回そう!

 この本で「考えること」について書かれている部分があります。ちょっとそこをチャートで、簡単にまとめてみます。

 

「テキストを読む → 気になるところに線を引く → それについて考える → 自分のコメントをする」p.517

 

 これが、「考えること」を手順化したものです。これは必ずしもテキストだけに限らず、人の話であっても、音声であっても、同じことだと思います。ここでのポイントは、それについて考え、自分のコメント(考え)を残すことです。

 

 そして、線を引いた場所を、別のノートに写したり、パソコンやスマホに打ち込んだりする「抜き書き」というものがあります。これには、2つの効用があります。

 

①記憶/想起の手がかりになること

②抜き書きした言葉を核にしてある種の「結晶」が成長していくこと(p.517

 

 ちょっと長いですが、印象に残った言葉が次です。

 

『抜き書きを年の単位で続けていくと、書き溜めていくほどに、自分のやっていることは、単にどこかで使いたい言葉を収集しているだけではないことに気付くだろう。

 もともと、抜き書きは、言葉を取り扱う者すべてにとって、伝統的な基礎トレーニングであると同時に、重要な自己陶冶(self-cultivation)の方法だった。大げさに言えば、彼らの精神は、書き抜いた言葉によって、そして何を抜き書けするのか、それによってどんな人間になろうとするのかを決める選択によって、形作られたのである。

 抜き書きノートは我々の認知能力を拡大する外部足場となり得る。抜き書きノートを読み返し、されに思いついたことを書き加えることを繰り返す時、あなたは自分の脳一つで考えているのではない。あなたが抜き出した元のテキストを書いた先人たちと共に考えているのだ(=私淑)。

 こうして続ければ続けるほど、この抜き書きノートは、あなたの生きた知的財産となる。』(p.518

 

(↓補足)

・「陶冶(とうや)」=人間の持って生れた性質を円満完全に発達させること。人材を薫陶養成すること。

・「私淑(ししゅく)」=直接に教えをうけてはいないが、その人を慕い、その言動を模範として学ぶこと。

 

 印象に残った言葉や、心に残った言葉をノートなどに書き溜めておくことは、「知的財産」になるのです。そして、その書き溜めたものを、後で見返し、考えることで、思考の循環になります。

 

 著者は、これは決して言葉のコレクションをしているのではないと言います。その言葉を抜き書きすることで、「どんな自分になりたいか」を書き溜めているのです。

 

『独学大全』からのプチ学び

 最後にこの本から2つの学びを紹介します。

 

・「チャーチルの文の解剖の練習」=かなり長い文を黒、赤、青、緑のインキを使い、主語、動詞、目的語、関係節、条件節、接続節などに分解していくトレーニング。(p.552

 

・「誰かに説明する」

ヒトは言葉を交わし、仲間に指示し、意思を伝えることで社会を作る生き物だ。誰かに伝え、また誰かから伝えられる情報は、それだけでも優先順位がいくらか高まる。これを利用しない手はない。

つまり自分で問題を解く代わりに誰か相手に教えるのだ。相手の理解度が表情や発言からフィードバックされるので、相手がわかるよう努めることで、自分で問題を解く場合よりも高い負荷と効果が得られる。(p.644

 

 文は、最小単位まで分解していくことで、言葉のトレーニングになるようです。そして、覚えたことは、誰かに説明したり、教えたりすることで、自分の理解度も深められます。以上の2つが、『独学大全』からのプチ学びでした。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は『独学大全』からの「自分の気づき」をまとめてきました。

 

 私は、本を読むとき、なるべく印象に残った言葉を書き溜めるようにしています。これは、読書メモだと思っていましたが、もっと深いところでは「自分のなりたい姿」だったのですね。それが大きな気づきでした。

 

 このブログも備忘録を兼ねているので、自分の方向性をまとめているようなものなのかもしれません。また見返して、何か気づきがあればまとめたいと思います。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

・独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 [ 読書猿 ]














最終更新日  2021.09.03 07:30:06
コメント(0) | コメントを書く


2021.08.24




 今回は、ジョージ・レナード著『達人のサイエンス』を読み終えたので、簡単にまとめたいと思います。

 

 この本では、「プラトー」という言葉が出てきます。プラトーとは、成長が伸び悩んでいる時期で、成長曲線が水平になっている状態のことです。つまり、練習してもレベルアップしていないと感じる時期です。

 

 結果を出すためには、どんなことでも継続が必要です。今回は、学習高原と呼ばれる「プラトー」を愛することについてまとめていきたいと思います。

 

成長曲線とは?

 何かを習得するとき、必ず練習が必要になります。そして、練習をすると技能が身についていきます。スポーツをイメージして見てみるとわかりやすいのではないでしょうか。

 

 この成長するステップである「成長曲線」は、特徴的なリズムを持っています。初めて技能を学ぶ場合、短期間に上達のスパートがあります。ドラクエで言うと、最初のほうはレベルがすぐ上がるようなイメージです。

 

 そして、その直後は、直前のプラトーより少し高めのプラトーに向かってゆっくりと下降していきます。

 

 技能を身につけるためには、かなりの時間をプラトーで過ごさなければなりません。これによって、あきらめる人も出てくるのです。プラトーの間は、たとえ先が見えなくても、練習を続けなくてはならないし、それが何かをマスターする旅の事実なのです。

 

プラトーを愛するとは?

 何かをマスターするには、自己の技能を磨き上げ、次の段階の能力を得ようと練習しなければなりません。それは、かなりの時間をプラトー(学習高原)で過ごすことになります。

 

 何かをマスターするためには、プラトーとのつき合い方を上手にしなければなりません。それでは、プラトーを好きになるためには、どうすればいいのでしょうか?

 

 プラトーを愛するとは、永遠の「今」を愛することです。必ず訪れる上達のスパート(短期間の上達)を楽しみ、達成という幸福を味わうことです。

 

 そして、スパートの後はすぐに次のプラトーが待っています。訪れる次のプラトーを澄んだ気持ちで受け入れることが、プラトーを愛することであり、自分の人生における本質的で永続的なものを愛することなのです。

 

 未来への目標(未来への依存性)は、重要なことですが、それらは感覚世界である未来や過去に存在しています。しかし実践、成長とは、過去でも未来でもなく、あなたの五感を通して、ただ「いまここ」に存在するのです。

 

継続できない理由とは?

「よし! マスターするぞ!」

 

 っと意気込んでも、継続できる人と継続できない人が存在します。それは、どうしてでしょうか?

 

 継続ができない理由、つまり決意がくじける理由は「ホメオスタシス(恒常性)」にあります。

 

「ホメオスタシス(恒常性)」は、人間の持つ性質で、自分を一定に保とうとする性質のことです。例えば、人間の体温を一定に保とうとすることです。

 

 ホメオスタシスはどんな変化にも抵抗します。この性質により、人間は変化を嫌い安定を好みます。人間の脳は、「快」か「不快」かで判断し、すべては好き嫌いで決まるのです。

 

 ここで「ホメオスタシスに対処するための3つのポイント」を見てみましょう。

 

①自分のホメオスタシスに気づく

②規則的な練習を構築する

③生涯、学び続ける

 

 ホメオスタシスに対処するためには、まず「①自分のホメオスタシスに気づく」ことです。変化に抵抗している自分自身との関係を調整することが必要です。

 

 そして、「②規則的な練習を構築する」ことが必要です。ここでは、「規則的な練習を構築する2つのテクニック」を見てみましょう。

 

・習慣レバレッジ

・イフゼンプランニング

 

「習慣レバレッジ」とは、既にある習慣に新しい習慣をつけ加えていくテクニックです。例えば、「歯磨きしながらスクワットする」や「通勤しながら音声教材を聞く」などです。このような「ながら手法」のことを習慣レバレッジと言います。

 

「イフゼンプランニング」とは、「こうなったら、こうする」と条件と行動をあらかじめ決めておくテクニックです。例えば「昼食をした後は読書する」「20時になったら腹筋を100回する」など、「この条件にこの行動」と決めておくことで、行動する可能性が上がる技法です。

 

 また、イフゼンプランニングを「タバコを吸いたくなったら、ジョギングする」のように、「やめたい行動」に応用ができます。他にも、「タバコを奥の方にしまう」などのように、行動を起こすためのステップを増やすことも「やめたい行動」に応用できます。

 

「③生涯、学び続ける」ことは、学ぶことは変わることでもあります。最高の学びは、「自分が変わる方法」を学ぶことです。生涯学び続ける人は、ホメオスタシスへの対処を学んできた人でもあるのです。

 

 このように継続するためには、ホメオスタシスを理解し、対処しなければなりません。けれども、ホメオスタシスがよく働いている状態が「健康」でもあります。普段の正常値に保とうとする働きは、人間が健康に保とうとする働きなのです。

 

 何かが変化すれば、全体も変化しなければなりません。妨害や邪魔をされることは、単純にホメオスタシスの作用にすぎないのです。

 

継続するときに役立つ5つのこと

 継続したいことが習慣になれば、こっちのものです。それは、決まった行動パターンを繰り返すことが、脳のエネルギーを節約することになるからです。

 

 ここでは、「継続するときに役立つ5つのこと」を見てみましょう。

 

①健康の維持

②ポジティブ思考

③「いまここ」の理解

④思考の循環

⑤仲間

 

 まずは「①健康の維持」です。エネルギーを得るためには、健康が必要です。そのために、適度の運動や快適な睡眠習慣が大切となります。

 

「②ポジティブ思考」は、マイナス要素を知った上でポジティブな考えは継続に役立ちます。それは、ネガティブな部分に振り回されないことにつながるからです。そのため、ストレス管理などを整えることが必要になります。

 

「③『いまここ』の理解」は、プラトーを愛することにつながります。未来や過去に気を取られすぎず、「いまここ」を感じることです。「瞑想」などを取り入れると効果的です。

 

「④思考の循環」は、ホメオスタシスに対処するためには、学び続けなければなりません。そのために、インプットとアウトプットを繰り返し、「考えること」である思考の循環が、継続には役に立ちます。

 

 最後の「⑤仲間」は、次のアフリカのことわざを見てもらえれば、継続に役立つことがわかるのではないでしょうか。

 

『速く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい。』

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

 

 以上の5つが、「継続するときに役立つこと」でした。何かをマスターするためには、継続を上手にしていくことが必要でしょう。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、「プラトーを愛すること」、そして「継続」についてまとめてきました。

 

 最後に『達人のサイエンス』を読んで、印象に残ったことを2つ紹介します。

 

・人生は「習慣・練習」であり、終わりなき学びの旅であること

・人生に無駄はないこと

 

 スポーツでも、少しずつ上達してくると、楽しくなってくるものです。その練習する過程が人生だといいます。

 

 そして、あらゆる行動や考えは、無数の糸によって結ばれており、すべて1つで交わっているそうです。それは、「いま」となって現れていくのでしょう。

 

「継続」とは「学びの旅」でもあるのですね。また今日から、進んでいきましょう。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

・達人のサイエンス 真の自己成長のために [ レナード,G.(ジョージ) ]









最終更新日  2021.08.24 07:30:05
コメント(0) | コメントを書く
2021.08.16




 今回は、リチャード・バック著『かもめのジョナサン』を読み終えたので、読後からの自分の考えをまとめたいと思います。

 

 この本は、かもめのジョナサンが、「飛ぶ歓び」「生きる歓び」を追い求める物語です。この本を読もうと思ったきっかけは、著者の名言が好きだったらからです。その名言についても、以前のブログでまとめています。

 →​(「リチャード・バック」2021年1月28日記事)

 

「自分の枠」を狭めていないか

『人生に何かをもたらすためには、それがすでにあると想像すること』

 

 これが以前紹介したリチャード・バックの名言です。そして、小説の中でも同じようなことを主人公のジョナサンは、師匠から言われています。

 

「まず、自分はすでにもうそこに到達しているのだ、ということを知ることから始めなくてはならない……」(p.88

 

 この2つの言葉から、人生に何かをもたらすためには、「すでにある」「もうそこに到達している」と自分の中でイメージを持っていることが大切です。

 

 小説の中では、それに加えてこのような言葉もあります。

 

「自分のことを、限られた能力しかもたぬ肉体の中にとじこめられている哀れな存在と考えるのをやめること」(p.88

 

 つまり、まず理想のイメージを持つ前に、自分の限界を自分で決めていないか、と自分に問わなければならないのです。「自分の枠」に、心がとらわれていないかを知る必要があるのです。

 

「飛ぶ歓び」とは?

 この「自分の枠」であるリミッターを解除したことによって、ジョナサンは速く飛べるようになっていきます。そして、今度はジョナサンが師匠の立場になって、弟子に伝えていくようになります。そこから印象に残った言葉を3つ書きたいと思います。

 

「彼らもみんな特別な、才能に恵まれたカモメかね? きみたちと同じなんだ。わたしとも同じなんだ。ひとつ違うのは、たったひとつだけ違ってるのは、彼らは本当の自分というものを理解しはじめていて、そのための練習をすでに始めているということだけなのだ」(p.125-126

 

「きみはみずからをきたえ、そしてカモメの本来の姿、つまりそれぞれの中にある良いものを発見するようにつとめなくちゃならん」(p.137

 

「きみの目が教えてくれることを信じてはいかんぞ。目に見えるものには、みんな限りがある。きみの心の目で見るのだ。すでに自分が知っているものを探すのだ。そうすればいかに飛ぶかが発見できるだろう」(p.139

 

 この3つの言葉から、「本当の自分」「本来の姿」「心の目」が共通しているものだと思います。これは、「自分らしさ」と言い換えられるでしょう。

 

「本当の自分というものを理解しはじめていて、そのための練習をすでに始めている」

 

 これが変化であり、本当の自分になることです。つまり、自分らしさに戻ることが、「飛ぶ歓び」につながるのです。

 

 また、「それぞれの中にある良いものを発見するようにつとめる」とありますが、これは「長所伸展法」のことだと思います。「本来の姿」とは、あなたが得意で好きなことをやっているイキイキとした姿なのです。

 

ジョナサンにとって愛とは?

 ジョナサンの師匠は、最後にジョナサンに次のような言葉を残しています。

 

「ジョナサンよ。もっと他人を愛することを学ぶことだ。よいか」(p.93

 

 そして、師匠であるチャンはいなくなっていました。これが彼の最後の言葉です。

 

 ジョナサンは、それから弟子を持ち、その弟子に愛について語っています。

 

「彼らが自分自身を見いだす手助けをするのだ。わたしのいう愛とはそういうことなんだ」(p.137

 

 ジョナサンにとって愛とは、「自分自身を見いだす手助け」なのです。それは、「自分らしさ」をとり戻すための手助けと言い換えられるのではないでしょうか。

 

 他にも、ジョナサンの言葉に、「憎しみや悪意を愛せないのは当然だ」「そのところをのみこみさえすれば、それはそれで楽しいことなのだよ」とあります。

 

 ジョナサンの愛は、「この世界に憎しみや悪意は必ず存在するが、それを理解して、人に自分自身を見いだす手助けをすることが楽しいんだよ」と言っているように思えます。

 

「清濁併せ吞む」、そしてその中で自分らしさに戻る手助けをする、これがジョナサンの行きついた「愛」であり、「生きる歓び」なのだと思いました。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、『かもめのジョナサン』を読んで、そこから自分の考えをまとめてきました。

 

 結論は、この小説はカモメの世界に例えた、人生哲学を話している物語だと思いました。とても読みやすい本なので、おすすめの一冊です。

 

 また他の小説は読んだら、感想まとめをしたいと思いますので、楽しみにしていてください。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】
・リチャード・バック(2021年1月28日記事)

・かもめのジョナサン完成版 (新潮文庫) [ リチャード・バック ]







にほんブログ村 本ブログへ
ブログ村の「本ブログ」のランキングに参加中です!
いつも応援クリック、ありがとうございます♪



【読書記録@インスタ】
​●創生陸玖インスタ

【創生陸玖Twitter】
創生陸玖Twitter




















最終更新日  2021.08.16 08:35:45
コメント(0) | コメントを書く
2021.07.26

 今回も「お金2.0」を簡単にまとめていきます。今回で「お金2.0」の読書まとめは終わりとなります。お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 以前にも述べましたが、この本はお金のことだけではなく、これからどう時代が変わっていくのかも書いてあるので面白い本だと思います。これからの時代、価値のあり方が変化していき、経済圏のあり方も変わっていくと言われています。「お金2.0」の最後のまとめは、そこを見ていきましょう。

 

情熱を思い出せるか

 近代の学校教育は、枠組みの中で画一的に動いてくれる人を育てるようにつくられています。そのため、小中学校の教育は、やりたいことではなく、やらなければならないことを続けさせられていました。

 

 人間の精神は、意識していないと忘れてしまうものです。時間が経つと、情熱も心の奥深くに埋もれてしまいます。

 

 やらなければならない教育は、多くのメリットも生んできました。けれども、反対に自分が何に興味を持って、何に熱中していたのか、「情熱の源泉」を忘れてしまうことにもつながっていたのです。

 

 これからの未来、AI化された社会では、単純作業はすべて機械に取って代わられてしまうでしょう。だからこそ、子どもの興味をとことん伸ばしていくという教育法である「モンテッソーリ教育」が注目されているのです。

 

 熱中できることは、どうやったら見つかるのか? それとも、どうやって思い出すのか?

 

 それは、あなたが1日中やっていても苦痛ではないこと。もしくは、他人から詳しいね、と言われること。なぜそんなことにそんなに気にするのと言われること。そこに情熱のヒントがあります。

 

「情熱の源泉」は、あなたの感情の中にヒントがあるのです。

 

個人の3つの価値

 これからの時代、働き方のモチベーションは、「儲かること」から「情熱を傾けられること」へ変わっていきます。

 

 そのなかで、「個人の価値」は、次の3つになっていきます。

 

①スキル・経験のような実用性としての価値

②共感や好意のような内面的な価値

③信頼・人脈のような繋がりとしての社会的な価値

 

 自分の情熱が何かをしっかりと把握している人にアドバンテージが出てきます。内面的な価値を、深掘りしていくことが必要になるのです。

 

 そして、自分の情熱を理解し、他人を刺激したり気づきを与えたりする人は大きな価値を発揮していきます。自分のスタイルや個性を追求していった人は、フォロアーがついていくのです。

 

 情熱を追求していくためには、自分との対話が必要になってくるでしょう。物が豊かになった時代では、精神的な充足を人間は求めていくのです。

 

経済圏の変化

 これからは、自らの価値を軸に自分なりの経済圏をつくっていくという変化が起こります。

 

 いままでは誰かのつくった枠組みの中で競争をしていました。これからは、自分独自の枠組みをつくれるかどうかになっていき、経済圏をつくるという枠組みづくりの競争になるのです。

 

 これをクリエイターを例えとして見てみましょう。まず自分が情熱を持てる作品をつくります。そして、それを発信していき、共感や好意を持ってくれる人たちとつながります。

 

 そこからさらに、人間の感情やテクノロジーなどを理解していき、独自性を磨いていきます。それらが、さまざまな「資産」となるのです。

 

 重要なのは、「自分の情熱」と「自らの価値」を大事に育てていくことです。そのために、自分自身と向き合うことが必要なのです。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、「お金2.0」から「経済圏の変化」について見てきました。

 

 この経済圏の変化は、イメージで言うと江戸時代の商売人に戻るような感じです。江戸時代の商売人は、「顧客台帳」がなによりも大切なものでした。

 

 顧客台帳があれば、商売を始めれるからです。この顧客台帳によって、自分の経済圏をつくっていたのでしょう。

 

 これからの時代は、自分で経済圏をつくるフリーランス的商売人が多くなっていくと読み取れます。そのために「自分を知る」ことが、いい商売人になる秘訣なのだと思います。いつの時代でも、「情熱がスタート地点」だと言えますね。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。






【参考文献】

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.26 07:30:06
コメント(0) | コメントを書く
2021.07.25

 今回も「お金2.0」を簡単にまとめていきます。

 

 今回のテーマは「世代が持つ常識」です。そして、常識が変わっていくように、これからの時代は、どのように「価値」が変化していくのかを見ていきましょう。

 

「常識」は世代によって違う

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことである」

 

 これは、アインシュタインの言葉です。人間の脳は、一度常識ができあがってしまうと、その枠組みのなかで物事を考えたり、判断するようになります。

 

「新しいもの」に対して、人間はこれまでの常識を通してでしか、それを見れないのです。

 

 人間は、年を経るごとに多くの思い込みや偏見が溜まっていきます。社会のしがらみに縛られていくうちに、ありのままに物事を見て自由に想像するということが難しくなっていくのです。

 

「常識」は世代によってまったく違ってきます。現在の日本の常識と呼ばれているものは、日本の人口分布で、ボリュームゾーンでもある45歳前後の人が持っている概念を指しています。

 

 けれども、いまの30歳前後の世代は、すでに車や家や時計などのものに対して、高いお金を払うという感覚がわからなくなりつつあります。「日本の若者」と「日本の常識」に、ズレが出てきているのです。

 

 いつの時代でも、「最近の若者は……」と言っている中高年の人がいますが、これは人間の心理として必ず出てくるものなのでしょう。人は自分や同世代を中心と考え、その価値観で物事を見ているのです。

 

世代が持つ常識とは?

 日本の常識と呼ばれているものは何でしょうか? 前述したように、日本のボリュームゾーンである45歳前後の人たちが持っている概念が、「日本の常識」と呼ばれるものです。

 

 現在45歳前後の人たちは、就職活動や受験戦争などの競争社会で戦ってきた人たちだったと言えるでしょう。「ロストジェネレーション世代」と呼ばれる人たちです。

 

 この時代は厳しい環境だったため、生き残ってきた人たちは優秀な人材が多いと言われています。つまり、その常識は「優秀=良い」というのが見えてくるのではないでしょうか。

 

 対して、現在の若者と呼ばれている人たちは、「ゆとり・さとり世代」「Z世代」と呼ばれている人たちです。特徴として、「仕事よりもプライベートを優先する」「物欲が低い」などがあります。

 

 この「○○世代」を比べるだけでも、大きな違いが見えてくるのではないでしょうか。年齢にすると、20歳くらいの差があるだけで、常識や価値観がまったく異なるのです。

 

「仕事が優秀かどうか」という基準と、「プライベートのほうが大切」という価値観では、まったく判断するフィールドが違っているのです。そのなかでは、お金の使い方や、究極的には生き方の違いすら出てくるのでしょう。

 

これからの「価値」を考える

 これからの世代は、人生の意義を持つことが「価値」になったいきます。モノやテクノロジーなど、あらゆるものが満たされた世界では、人生の意義や目的こそが「価値」になっていくのです。

 

 これからの人間は、物質的な充足から精神的な充足を求めることに熱心になっていきます。

 

 マズローの五段階欲求で言えば、最上級の自己実現の欲求のさらに先の欲求です。社会全体の自己実現を助けたい、という利他的な欲求が生まれてきています。

 

Z世代」と呼ばれている人たちは、「社会問題への意識が高い」と言われています。これから誰もが自分の人生の意義や目標を持てることは当然として、それを他人に与えられる存在そのものの価値がどんどん上っていくことになるのです。

 

 モチベーションは、「儲かること」から「情熱を傾けられること」へと変化をしていきます。それにより、「仕事のあり方」も変化してくるのです。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、「世代が持つ常識」というテーマでお届けしてきました。

 

 個人が持っている知識が変われば、常識も変わってくるでしょう。「物がなかった時代」であれば、物があることで「豊かさ」を感じると思います。「物が満たされている時代」であれば、それ以外の豊かさを求めるようになるのは、人間として当たり前のことなのかもしれません。

 

 時代の変化があるなかでも、常識にとらわれず、自分らしさを大切にしていきたいですね。

 

 明日は、「お金2.0」の最後のまとめです。これからの時代の考察を、もう少し深掘りしていきましょう。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。





【参考文献】

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.25 07:30:05
コメント(0) | コメントを書く
2021.07.24

 今回も、「お金2.0」を簡単にまとめていきたいと思います。

 

 前回は、自然界の構造と経済界の構造の共通しているポイントをまとめました。今回は、その共通するポイントから、この世界に流れている「動的エネルギーの構造」を見ていきましょう。

 

情報による秩序の強化

 前回のブログでまとめた、自然の構造と経済の構造の共通ポイントで、「情報による秩序の強化」というものがありました。

 

 これは、エネルギーの循環(食物連鎖)により、構成要素がいれかわっても同じ構造であり続けることができることです。人間にとって、情報とは記憶や遺伝子などであり、構成要素がいれかわることは、新陳代謝などです。

 

 「情報」が必要になるのは「選択」の可能性がある場合だけです。「情報」が内部に保存されること(記憶や遺伝子など)で、構成要素がいれかわっても(新陳代謝)同じ存在であり続けることができるのです。

 

 企業も存在を定義する「情報」が言語として共有されていることが重要と言えます。企業も、時間の経過によって、新人が入ったり、事業が変わったりしていきます。組織の存在を定義する情報(ビジョン・理念)が可視化されていることによって、同一性を保ち続けることができるのです。

 

動的ネットワークの機能

 この世界は、「動的ネットワーク」として動いています。自然、経済、生命、細胞、国家、企業など、無数の個が集合して1つの組織をつくっており、動的ネットワークとして機能しているのです。

 

 赤ちゃんが生まれたり、移民が来たりと、人間は流動的です。そのなかで、法律・文化・倫理・宗教などの「情報」によって構成員が変わっても同じ国家であることを認識することができるのです。

 

 森のなかに木があるように、自然のなかに社会があります。そして、社会のなかに人間があり、人間のなかに細胞があります。構造的には、すべて同じとして捉えることができるでしょう。

 

 ここでは「自然の構造に近いルールほど社会に普及しやすく、かけ離れた仕組みほど悲劇を生みやすい」という自然の摂理があります。

 

 自然の性質と遠い仕組みになるほど、機能不全を起こすという現象は、国家の競争力でも同じことが言えます。そのなかで、「進化」とは循環を繰り返していくことによって生まれる副次的な変化なのです。

 

動的エネルギーの構造

 この世界は、絶えずエネルギーが流れるような環境にあります。今日降る雨は、飲み水となり、いつかの人の涙になるかもしれません。

 

 また、相互作用を持つ動的なネットワークは、代謝をしながら自動的に秩序を形成していきます。情報を内部に記憶することでその秩序をより強固なものにするのです。

 

 こういったことは、「生生流転」または「諸行無常」という言葉で表されているでしょう。

 

 経済を見ていくと、根底には脳の報酬回路につながります。脳の構造は、経済とそっくりな構造をしているのです。そして、経済と自然もよく似ています。

 

 経済も自然も脳も、いずれも膨大な個体で構成される有機的なネットワークです。情報やエネルギーを交換しながら、全体がまるで1つの生き物のような振る舞いをします。

 

 そして、情報やエネルギーが循環する過程で、構造を複雑化させて進化していきます。人間の認識のフィルターを通して見ると、違うものとして区別されていますが、自然や経済や脳はもともと同じ「出発点」にあった存在と考えることもできるのです。

 

 

 いかがでしょうか? 今回は「お金2.0」から「動的エネルギーの構造」についてまとめてきました。

 

 この話を一言でいうと、人間の脳も、経済も、自然界も共通するところがあり、似ているということです。

 

 そもそも、お金や経済も人間が考えだしたものなので、構造が似ているのは不思議なことではないと思います。そして、自然界の構造と経済や人間の脳が共通するのも、何かしら絶対的な力を取り入れているからなのではないでしょうか。「長い物には巻かれろ」ということですね。

 

 さて明日も「お金2.0」をまとめていきます。「世代が持つ常識」というテーマでお送りします。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。





【参考文献】

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.24 07:30:05
コメント(0) | コメントを書く
2021.07.23

 今回も前回に引き続き、佐藤航陽さんの著書、「お金2.0」を簡単にまとめていきたいと思います。

 

 この本は、お金についてだけでなく、この世界の経済システムがどのようになっているのか、ということも書いてあるので、そこについてまとめいきます。今回は、「自然界と経済界のつながり」というテーマでまとめていきます。では、いってみましょう!

 

経済が自然に似ている

 著者の佐藤航陽さんは、「経済が自然に似ていたからこそ、資本主義がここまで広く普及した」と言います。「経済=自然界」であり、「自然」は経済の大先輩なのです。

 

 自然界では、弱っている生物が一瞬で餌となります。それと同様に、資本主義経済も競争力のない個人や企業はすぐに淘汰されてしまいます。

 

 自然界も、人間の資本主義経済も同じように残酷な世界です。自然界は、食物連鎖と淘汰を繰り返しながら全体が1つの「秩序」を形成して成り立っています。

 

 自然界は食べる・食べられるの関係である、食物連鎖を通して「エネルギー」を循環させています。個と、種と、環境が、バランスの取れた生態系をつくっており、常に最適になるように自動調整がなされているのです。

 

 自然界では人間社会にあるような法律を、誰かがつくっているわけではありません。自発的にこの仕組みが形成されているのです。

 

 そこから人間社会を見てみると、人間は「通貨」というエネルギーを循環させています。お金は、高いエネルギーで循環している場所や、低いエネルギーで循環している場所などが存在しているのです。

 

自然の構造が経済の構造となる

「自然の摂理」というように、この世界では絶対的な法則があります。この法則のため、経済の構造と自然の構造は、同じシステムになっていると言えるでしょう。

 

 それでは、この自然の構造と経済の構造の5つの共通ポイントを見てみましょう。

 

①極端な偏り

②不安定性・不確実性

③自発的な秩序の形成

④エネルギーの循環構造

⑤情報による秩序の強化

 

「①極端な偏り」は、「8020の法則」のように、自然現象や社会現象には偏りが存在します。経済においても、全体の大部分は一部の要素が生み出しています。

 

「②不安定性・不確実性」は、自然界では「何が起こるかわからない状態」です。そして、偶有性がある体験のほうが、人間の脳は快楽物質が出やすくなります。

 

「③自発的な秩序の形成」は前述したように、自然界は自動的にバランスを取っています。ルールをつくっている人がいないにもかかわらず、簡単な要素から複雑な秩序が自発的に形成されているのです。経済の世界でも、「自己組織化」「自発的秩序形成」として現れています。

 

「④エネルギーの循環構造」は、自然界では食物連鎖によってエネルギーが循環されています。経済の世界でも、競争力のない個人や企業が生き残れないのは、お金などのエネルギーがなくなっていくからでしょう。

 

「⑤情報による秩序の強化」は、エネルギーの循環(食物連鎖)により、構成要素がいれかわっても同じ構造であり続けることができるのです。人間にとって、情報とは記憶や遺伝子であり、新陳代謝によって構成要素がいれかわっているのです。

 

エネルギーが循環している世界

 エネルギーの循環は、代謝の機能です。自然界で暮らす生き物は食物連鎖を通してエネルギーを循環させ続けています。

 

 生物は食事などによって、常に外部からのエネルギーを体内に取り入れています。そして、活動や排泄を通して外部に吐き出します。

 

 自然や生命は、このエネルギーの循環の機能があるため、秩序を維持することが可能です。川の流れのなかで、水車が回転しているような関係が、自然と生命のエネルギーの回転と言えるでしょう。

 

 経済のなかにある、企業や法人もお金や人材などのエネルギーを循環させています。そして、人間も新陳代謝のように、お金、思考、食事など、ありとあらゆるエネルギーを循環させているのです。

 

 この循環のなかにいることは、絶対的な自然の摂理です。自然のあり方を理解することによって、経済を理解することにもつながるのです。

 

 

 いかがでしょか? 今回は、「自然界と経済界のつながり」というテーマでまとめてきました。

 

 結論は「この世界のすべての働きは共通する」ということだと思います。自然界の働きを見ることで、経済の動きに共通することがあるのでしょう。絶対的な「自然の摂理」を理解することで、人間の生きやすさにもつながるのだと思います。

 

 さて明日も、『お金2.0』をまとめていきたいと思います。次は、この自然界の構造から、エネルギーの構造を見ていきたいと思います。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。





【参考文献】

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.23 07:30:05
コメント(0) | コメントを書く
2021.07.22

 今回から佐藤航陽さんの著書、「お金2.0」を読んだので、まとめていきたいと思います。

 

 この本は、お金について書かれていると思っていたのですが、読んでいくと未来の経済のあり方についてまとめてある本でした。その経済基盤の上で、人間がどのように変化していけばよいかも書かれています。

 

 今回はこの本から、脳内の快楽物質と人間の社会をつなげて説明している部分があったので、そこをまとめていきたいと思います。ちょうどこのブログでも、快楽物質であるドーパミンについてまとめた後だったので、いいタイミングでした。それでは、いってみましょう!

 

快楽物質の仕組み

 人間や動物の脳は、欲望が満たされたときに、ドーパミンなどの快楽物質を分泌します。脳内の「報酬系」または「報酬回路」といわれる神経系が活性化されるのです。

 

 この報酬系は、食欲・睡眠欲・性欲などの生理的欲求が満たされた場合はもちろん、他人に褒められたり、愛されたりなどの社会的な欲求が満たされたたときにも活性化して快楽物質を分泌します。

 

 脳内で快楽物質が分泌されるタイミングは、2つあります。それは「報酬獲得」と「報酬予測」です。

 

①「報酬獲得」=報酬を獲得するタイミングで快楽を感じること。

②「報酬予測」=報酬を予測するタイミングでワクワクすること。

 

「報酬獲得」は、おいしい食べ物を手に入れたとき、目標を達成するとき、お金を稼ぐときなどに感じます。「報酬予測」は、快楽を得ることができた場合、その快楽をもう一度得たいと思うことです。

 

 報酬予測は、長期的な報酬が期待できる場合、短期的な報酬を我慢して努力したり学習したりすることができます。報酬予測は人間のあらゆる行動のモチベーションを支えているのです。

 

 人間は、この快楽物質という「ご褒美」なしに何かに繰り返し打ち込んだりすることはできません。人間も動物もこの報酬系の奴隷のようなもので、脳内で発生する快楽物質が欲しいために、行動に駆り立てられます。

 

人間が求めるものが経済をつくる

 この世界の経済システムは、人間の脳の役割が反映されたものです。その要素を次の3つの視点から見てみましょう。

 

①明確な報酬

②不可実性

③ヒエラルキー

 

 脳の快楽物質は、欲求が満たされたとき(報酬獲得)だけではなく、報酬が「期待できる状態(報酬予測)」でも分泌されます。人間は、「①明確な報酬」があることで行動を起こします。

 

 その報酬は、生物的な欲求と社会的な欲求を満たすものがあり、社会システムのなかにはそれらが混ざりあっています。また、人間の脳は経験や学習によって、快楽物質を分泌する対象を自由に変化させることができるのです。

 

 他にも脳は、「退屈しやすい」「飽きやすい」性質を持っています。そのため脳は、予測が難しいリスクのある「②不確実」な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすいのです。

 

 この脳の性質は、人間が狩猟採集時代から、自然の中で生き延び、環境に適応するために身につけた習性だと言えます。人間が、現代でも変化の激しいリスクのある状況での報酬に、大きな快楽を感じるのは本能に近いものなのです。

 

 「③ヒエラルキー」の要素は、人間は他者との比較の中で自分が幸福か不幸か、優れているか劣っているか、を判断する相対的な生き物です。快楽は他人との比較(物差し)によって高まるため、「序列の可視化」があるのです。

 

 人間は、集団の中で他人より優位にある場合は大きな精神的満足を得やすく、不利な立場にある場合は不幸を感じやすいです。そしてこの、他人より比較優位にありたいという欲望が、人間が継続的な努力をする原動力となり、これを集団の全員が思うことで全体が発展していくことができるのです。

 

脳の構造が社会の反映

 生物である「人間の脳の集合体」が、「経済や社会を構成」しています。「快楽物質の役割(報酬系の役割)」は、何かを学習したり、環境に適応したりする際に非常に重要な役割を担っているのです。

 

 これからの時代は、「価値」というものが中心にくる時代になります。自分自身の「生きがい」が大切になってくる時代と言えるでしょう。

 

「ゲーミフィケーション」という言葉があります。これは、優れたサービスや組織が、ゲームの手法を真似ることです。

 

「ゲームの存在」は、目に見える「リターン」がなかったとしても、仕組みによって快楽物質を分泌させます。ゲームは、特定の行為に熱中するようになる証明とも言えます。

 

 RPGのゲームを想像してみてください。プレイヤーのレベルを上げて、敵やボスキャラを倒していくことに、ハマったりしたのではないでしょうか。

 

 これからの時代の経済システムは、金銭的な対価を求めないゲームの存在へと近づいていくことになります。経済は「読み解く対象」から変わりつつあるのです。

 

 

 いかがだったでしょうか? 今回は、脳内の快楽物質と人間の社会のつながりを、まとめてきました。

 

 そもそも、人間の脳が社会構築をしてきたので、経済や社会がその反映ということはよくわかります。社会の構成は、人間の脳をうまく刺激させたり、行動させたりするようにつくられているのですね。これも先人たちの知恵だと思うと、すごいことをしてきたのだな、と感じます。

 

 さて、明日も『お金2.0』の「自然界と経済界のつながり」についてまとめていきたいと思います。お楽しみに!

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】

脳科学について学んでみよう その⑤ 2021年7月3日記事

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]










最終更新日  2021.07.22 07:30:05
コメント(0) | コメントを書く
2021.05.02

 ちょっと前になりますが、小説の『アルケミスト』を読みました。今回は、その読書感想文を書きたいと思います。

 

 なるべくネタバレしないように書きたいと思います。それでは、いってみましょう。

 

人生とは何か?

 『アルケミスト ~夢を旅した少年~』は、パウロ・コエーリョというブラジルの方が、書いた小説です。発表されたのは1988年で、もう30年以上前の小説になります。世界でロングベストセラーとなっている1冊です。

 

 物語は羊使いの少年、サンチャゴが夢で見たお告げを信じて、エジプトのピラミッドに向けて旅をするものです。

 

 一番印象に残っているのは、最後の展開を読んで「なるほど。人生もそういうことだよな」と思ったことです。そこに、人生で本当に大切にすべきことがあるように思えます。

 

 旅をして、たくせんの経験をして、愛する人を見つけ、その先に本当に大切なことは何か、が見えてくるのでしょう。そして、大切なことは身近にあるものなのです。

 

 目的を忘れかけそうになるときもあります。しかし、一歩一歩進むことで、人生の知恵を学んでいくのです。

 

前兆に従うこと

 アルケミストを読んだ時期は、バシャールの本を読んでいた時期と重なります。なので、バシャールが言っていることと、アルケミストの内容が重なっているように思えました。

 

 「前兆に従うこと」、これはバシャールの言う「シンクロニシティ」と同じように感じます。

 

 バシャールの言う「シンクロニシティ」とは、ワクワクすることを行動に移すと、物事がスムーズに運び、まわりからサポートされるようになることです。

 

 シンクロニシティとは、「人生を変える偶然」です。この偶然により、自分の前に起こる物事や、自分がチャレンジすることが、スムーズに運びます。導かれるように進むことが、よりよい人生にしていくことなのかもしれません。

 

 そして、アルケミストの中に「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」という言葉があります。これも自分が進むべき道を示してくれる、ヒントとなる言葉なのでしょう。

 

賢くなるためには旅をする

 賢くなるためには、旅をすることです。経験やさまざまな体験を積むことで、人生のデータベースが拡がっていきます。

 

 直感も経験の産物です。直感を磨くためには、経験値が必要なのです。

 

 アルケミストの作者、パウロ・コエーリョも世界各地への放浪の旅の経験があります。世界を巡る旅の中で、作家を歩むための基礎を築いたといいます。

 

 その中で、人生で大切なことはなにか、という答えを見つけたのでしょう。それがこの本を生み出せることにつながったのではないでしょうか。

 

 夢を忘れてしまった人は、夢を生きることの大切さを忘れてしまった人です。何かに追われて、日々を過ごしていれば、忘れてしまうのも無理がありません。

 

 夢を生きることを忘れてしまった人は、40代、50代の人とは限りません。もしかしたら、10代の人でも忘れていることもあるでしょう。この『アルケミスト』は、夢を生きることの大切さを、人びとに伝えているのだと思います。

 

 

 いかがでしょうか? 今回は『アルケミスト』の読書感想文をまとめてみました。

 

 この小説は童話風に書かれているので、とても読みやすいと思います。いくつになっても、旅をするワクワクする気持ちを、心のどこかに持っていたいですね。

 

 

 それでは読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

【参考文献】








【創生陸玖の小説集@note】
創生陸玖note

【読書記録@インスタ】
創生陸玖インスタ

【創生陸玖Twitter】
創生陸玖Twitter





 










最終更新日  2021.07.02 20:44:56
コメント(0) | コメントを書く
2021.04.30

 前回でアンソニー・ロビンズの本のまとめは終わりました。今回は総括まとめをしたいと思います。

 

信念という人生の設計図

 「信念」という言葉は、アンソニー・ロビンズの本の中でも重要な位置づけにありました。バシャールのまとめでも、「信念(観念)が人生の設計図」という説明がされていました。

 

 ちょっとバシャールを振り返ってみましょう。

 

 バシャールの説明では、「信念・観念」とは自分が「現実はこういうものだ」と定義しているものです。ほとんどまわりの大人(両親など)から注ぎ込まれ、3歳から7歳の間に観念システムに結晶化しています。「自分が自分の現実をつくっている」と言われるものです。

 

 「観念」と「信念」の日本人の捉え方として、

「信念」=それを信じることでうまくいく場合

「観念」=それを信じることでうまくいかない場合

となります。

 

 家を「人生」と見立てた例えで説明すると、以下のようになります。

「観念・信念(の定義)」=設計図、家の青写真(ブループリント)

「感情」=大工さん、建築をする人

「思考」=建築材料、家(人生)をつくるための材料

「行動」=建築方法、どんな形に建築するか

「体験」=ライフスタイル、建築物の中でどのように住むのか

 

 設計図(観念・信念)に整合性をとれていなければ、強い家(人生)にはできません。間違った材料(思考)、方法(行動)でつくられていたら、弱い家になってしまいます。物理的な現実がうまくいっていない場合は、その定義(観念・信念)に必ず戻る必要があります。

 

 「現実とは鏡である」というように現実とは、自分の中で一番強く信じていることを映し出す鏡です。現実は、自分の持っている「信念」という“意識の波動”によってつくられています。

 

 これがバシャールのまとめで説明した「信念による人生の設計図」です。アンソニー・ロビンズの本では、信念を「何かについて確信を持つこと」と説明しています。

 

 つまり、信念という「人生への確信」を、どう設計していくかが人生の質を変えていく中心になるということです。

 

変化を起こす「苦痛と快感の原則」

 人間の行動を駆り立てる理由は、「苦痛」と「快感」です。「苦痛と快感の原則」は、人間が行動を起こすのは、苦痛から逃れるためか、快感を得るためのどちらか、ということを教えてくれます。

 

 「苦痛を感じる」と「快感を感じる」は、どちらも「感情」です。バシャールの説明でも「感情」は信念・観念から生じる、とあります。感情をもとにして、どんな信念を持っているのかを探っていくことができます。

 

 そして「行動」は、信念や感情から生まれる物理的なふるまいです。「苦痛」と「快感」を何と結びつけるかによって、一瞬にして行動も変えられます。なぜなら人間の行動は、苦痛と快感という「感情」によって決まるからです。

 

 「やめたい行動」と「苦痛」を結びつけ、心から離れないようにすることで変化を起こしていくことができます。人間は、快感を得ることよりも、苦痛を避けることを最重要視します。

 

 やめたい行動をやめた後は、「自分の身につけたい行動」と「快感」となる感情を結びつけます。人生の質を上げるために重要なことは、一時の苦痛を乗り越え、長期的な喜びを手にすることなのです。

 

 信念という“いい思い込み”を、自分の中に定義づけていくと人生の質を上げていきます。「自分が何を真実と信じているのか」を知ることで、人生に変化をもたらしていくのです。

 

感情を制する者は人生を制する

 このアンソニー・ロビンズのまとめで最初に取り上げた、“人生の質”を高める「5つのマスター法」というのがありました。

 

 これを簡単に説明すると、『「感情」「健康」「対人関係」「お金」「時間」の5つの問題解決をマスターすると、人生の質が上がりますよ』ということです。

 

 この5つは人生全般に関わることなので、問題解決法をマスターしていることによって、人生をよりよく生きていくことにつがなるでしょう。

 

 そしてアンソニー・ロビンズの本では、自分の感情をコントロールできれば、残りの4つの分野をマスターするのは、さほど難しいことではない、と言っています。つまり、感情をコントロールすることをマスターすれば、人生をコントロールしていくことができる、ということです。

 

 自分の感情は、自分でコントロールできます。自分の行動の根拠は何か、繰り返し抱く感情の引き金は何か、これらを理解していくことが、感情を理解することにつながります。

 

 つまり、感情の先にある「信念(観念)」へとつながっていくのです。あなたが抱く感情は、あなたの信念からのメッセージです。そのメッセージを理解していくことで、人生の質が上がっていくでしょう。

 

 

 いかがでしょうか? 今回は、アンソニー・ロビンズの本を読んでの総括まとめをしてきました。

 

 ここでまとめた本の内容は、「信念」「感情」「苦痛と快感の原則」が軸となっています。しかし、他にも「価値観」「質問」「自分の羅針盤」など重要な内容が盛りだくさんありました。全部をまとめると、また長期連載になってしまうので、今回はここまでで。

 

 それではこれでアンソニー・ロビンズのまとめを終了したいと思います。最後まで読んでいただき、感謝しております。




【参考文献】
​​アンソニー・ロビンズの運命を動かす 世界NO.1カリスマコーチ [ アンソニ・ロビンズ ]

アンソニー・ロビンズの自分を磨く 世界NO.1カリスマコーチ [ アンソニ・ロビンズ ]






【創生陸玖の小説集@note】
●​創生陸玖note

【読書記録@インスタ】
​●創生陸玖インスタ

【創生陸玖Twitter】
創生陸玖Twitter

​​



 







最終更新日  2021.07.12 18:02:05
コメント(0) | コメントを書く

全29件 (29件中 1-10件目)

1 2 3 >

PR

X

© Rakuten Group, Inc.