納豆、テキーラ、R&B

2008/03/13(木)15:19

かなりイイすよ!

音楽ネタ(227)

 Erykah Badu 『New Amerykah ~Part One (4th World War)~』(’08)  日本盤が発売されたのでようやく聴けました。エリカ様のニューアルバム。 ものスゴイ濃さ!かなり特濃のHIPHOPアルバムですよッ!前作『WorldWide Underground』みたいにHIPHOPっぽい内容だろうとは思ってましたけど、ここまで濃いとはッ! 同じHIPHOPにしても、今までより更にラジカルな路線のHIPHOPで、かなりのドップリ感!収録曲の多くを手がけたSa-Ra Creative Partnersのサウンドはエリカ・バドゥの声にかなりの相性の良さで交じり合って高次元の好反応を起こしてるんですが、更にマッドリブがプロデュースした2曲が特に密度をドップリ濃~くしてる気がします(ロイ・エアーズによる、ブラック・スプロイテーション・ムーヴィー的なノリの曲もあり)。 特に4曲目の“My People”って曲・・・、スゴイっすわ!マッドリブの奇想天外イカレビートにエリカねえさまの巫女的?な「Hold On, My People~♪」ってコーラスが延々続く異空間ループミュージック!JBの“Sex Machine”ばりに体が動きました!相当な衝撃がありました!爆音で聴けばスゴさ倍々増ッ! そしてBilal(この人も新作なかなか出させてもらえてないですね~、残念!!)の特異な掛け声コーラスが所々に入る5曲目“Soldier”がカッコいいです。  この曲から、そしてアルバムタイトルや、アルバムのアートワークからも見て取れるように、今作は全体を通して世界の現状(自国アメリカ)に対する“嘆き”や“怒り”のトーンが強調されています。“逞しい”までの、“闘う姿勢”が見られます。おっかさん?のよーな強さがあります。 そしてラストを飾る“Honey”、やっぱイイっすよ~! かなりコダワリの強い、職人仕上げな感じのする作品ですけど、USアルバムチャートでは2位になったんですね。オッサン、オバハンになりかけの世代、もとい、紳士淑女世代がしっかり買ったんでしょうか? だけど、このアルバムをしっかり聴いた若い世代の中に、なにかしらの“目覚め”を感じた人たちもきっといるのでしょう。そして、10年後、20年後に大活躍するであろう、未来のアーティストたちは、将来、「あなたのフェイバリット・アルバムは?」の質問に対し、「エリカ・バドゥの『New Amerykah』だよ」って答えるのでしょう。 そんな未来につながる一枚だと思いました。    

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