2008/09/13(土)03:56
久々衝撃作
『Apocalypto』 ('06) 久々の衝撃を受けた映画でした、メル・ギブソン監督の『アポカリプト』。スピルバーグの『ミュンヘン』以来、久々ガツ~ンと来ました。こらまたオッソロしい映画でしたよ・・・。 マヤ文明が存在していた頃のお話。“ジャガー”と呼ばれる主人公(ロナウジーニョを男前にしたよーな顔しとる)とその家族が平和的に暮らしていた森の集落が、突如王国の襲撃を受ける。
屈強な兵隊達を相手に集落全体が無残に蹂躙され、“ジャガー”は身重の妻と幼い長男の身を隠すことに成功するも、捕虜として王国に連行されてしまう。 王国の神殿では、干ばつや疫病を鎮めるための生贄の儀式が行われており、各地から集められた大勢の捕虜が虐殺されていた。
“ジャガー”は生贄になるのは免れたものの、今度は兵隊たちの戦闘訓練としての“人間狩り”のターゲットにされてしまう・・・。 兵士を逆に倒し森に逃げ込むも、倒した相手が兵隊長の息子だった為に、執拗に追いかけられ、手負いになりつつも走って走って逃げまくって、ようやく故郷の森に辿り着く。 「この森は、俺の親父が祖父から受け継いだ森で、俺が親父から受け継ぐ森で、俺の子供が俺から受け継ぐ森だ!」・・・故郷の地の利を活かし、遂に“ジャガー”の反撃が始まる! 多分こんなオチだろーなぁって想像してた通りのオチだったんですけど、それでもやはりかなりガツンとくるモノがありました。 虐殺を免れ再会を果たした“ジャガー”の一家に、更なる試練や災難が必ず降りかかるであろうと予感させる衝撃のラストシーン。南北アメリカ大陸のネイティブの人たちが辿らされた悲劇の歴史の事実を考えてみても、それを避けるのは難しいとわかっていながら、“ジャガー”夫妻と子供の無事と幸せを本気で祈らずにはいられなくなりました。 キリストの最期と復活を描いた『パッション』同様、当時の言語で作ったりしてて、相当に本気で作りこまれているのと感じます。
監督としても確かな力量を見せるメル・ギブソンとは、他の映画監督は一緒に仕事したがらないって話聞いたことありマス(『ブレイブ・ハート』の大成功以来、監督にあれこれ指示を逆に出すよーになったからというウワサ)。