納豆、テキーラ、R&B

2008/12/17(水)02:05

LOVEさま

音楽ネタ(227)

  T-LOVE 『Long Way Back』 (’02)  このアルバムが出た2002年頃を思い出してみれば、ネプチューンズやティンバランドとか、スウィズとかの攻めまくってる“トンガリ最先端サウンド”が完全に主流になってた思いますが、そんな時期、モハヤ細~くなっちゃった“本流”のスタイルを継承したヤツらのサウンドは反対に新鮮に聞こえ、時代へのカウンターのような扱いをされてました。  ジュラシック5やブラッカリシャス、アグリー・ダックリング、このT-LOVEとか聞いた時、久々“Phat”という形容詞が思い浮かびました。  このアルバムはCD屋で視聴して何となくイイと思い、なんの予備知識もなく買ってみたんですが、後々じっくりクレジットを見てみたらばJay DeeことJames Yancyさんや、後にオイラを虜にするDweleの名が記載されてて、制作にガッチリ関わってた事が判明。音楽とか映画とか好きでイロイロ鑑賞してれば、そんな「おッ!繋がったヨ、コレッ!」って勝手に思って一人ニンマリしてしまう場面が時にあるモノです。  近い“嗅覚”を持ったアーティストたちが集ってスバラしくイイ“匂い”を振り撒く作品を作り、それに引き寄せられるって感じですかね。  このT-LOVE(本名:Taura Taylor-Mendoza)さんはLA出身のフィメール・ラッパー。90年代半ばにラッパーとしての活動をスタートさせた傍ら、『Source』や『Vibe』などのHIPHOP系音楽雑誌にライターとして記事を書いていたそうです。  その為か、HIPHOPという文化を“HIPHOP史”といった感じで学術的に分析してるのでしょう、ヒジョーに詞が聡明です。HIPHOPを本気で考えてるって覇気が伝わってきますな。  スンゴい露出したりせず、キチンとした服装で活動するアーティスト、そんな括りでは、エリカ・バドゥやバハマディアとかと近いですかね。言いたい事はズバ!っと言ってのける、女版KRS-ONEのよーな方々・・・。正座させられて小一時間ほど頭ごなしにお説教食らってみたいモンです。 JAY DEEやDWELE以外にも、ジュラシック5のチャーリー・ツナが渋声ラップで参加してる曲があったりしますが、オイラは4曲目の“Fortress”って曲が好きで今でもよく聞きます。カナダ出身のプロデューサー、フランケンシュタインという人物によるビートで、モロにDJプレミアっぽい作りになってます。 アンダーグラウンドHIPHOPは、90年代後半~2000年代前半まではDJプレミアの影響モロな感じのモノばかりだったけど、最近はそのまんまJAY DEEなのが多いすね・・・。  TーLOVEさんは今年11月に新作『Long Way Up』をリリースしてくれました。そちらの方はまだ入手できてないので、キチンと聞けたら感想書きます。    

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