納豆、テキーラ、R&B

2010/05/24(月)00:59

オモシロ映画

映画ネタ(31)

     『WATCHMEN』 (’09)    “超能力を実際に使えたら、どんなパワーがいいのか?全人類に貢献できるベスト超能力は?”をテーマに、妄想ヘキのある友人らと激論した事があります。 真剣に考えるんです。もう、本気(マジ)で。実際に妄想するワケです、関根勤ばりに。思いつくその超能力についての利点・欠点を実際の社会ではどんな影響が出るのかシュミレート、考察しつつ語るワケです。 “モノを念力で動かす”、“超人的身体能力”、“怪力”、“破壊光線を出す”、“瞬間移動”、“千里眼”などは、使えそうで意外とそうでもないという結果になりました。同時に二つのものは救えない、と。 “予知・予言”、“タイムスリップ”、“読心”、“癒し”なんかは、人々の心に介入しすぎたり、物事を勝手に独断したら超キケン、カミサマになっちゃうのはやはり危ういという結果に・・・。強大すぎるパワーを持ったら逆によくない、と。マナブオシオみたいな犬のクソにそんなパワーが覚醒したらゼッタイにヤバイと思うし・・・。 あーだこーだ仮定し、話し合った結果、“二酸化炭素を吸って酸素出す”って能力が一番だとゆーことに・・・。誰にも迷惑かからんだろう、と。  そんな“超能力論争”の答えの一端が見えるような映画がこの『ウォッチメン』でした。“強大な力には責任が伴う”ってトコロですか。  “スーパーヒーローもの”の映画といったら、大体は架空の街を舞台にしていたり、実際の現代社会を舞台にしても、敵がモンスターだったりしますが、この物語は実際の世界情勢までが盛り込まれ、ヒーローたちの行動が歴史にも影響を及ぼしているといった趣向のお話。  ベトナム戦争に超人チームが協力したことにより勝利を収めたアメリカは、ニクソン大統領が未だ政権を握っており、敵対するソ連との冷戦の緊張はピークに達し、核戦争が今にも起こりうるような状況下。  かつての超人たちは政府の法律により表立った活動は制限され、普通の市民に紛れて暮らす者もいれば非合法に懲悪を続ける者、正体を明かし事業に乗り出す者、相変わらず政府に力を貸す者もいた。  そんな中、一人の超人が惨殺される。それは単なる恨みによる報復ではなかった・・・。 終末に向かう世界に、超人たちが起こした行動とは・・・。   この原作のグラフィックノベルはソ連崩壊前にできたもので、80年代後半から映画化の話が繰り返し出たり消えたりしていたそうです。しかし『300』の監督・ザック・スナイダーがようやく映像化に成功。相変わらずスタイリッシュな演出が炸裂、冴え渡ってます! 見終わった後、かなり衝撃を受けました。相当おもしろかったです。それもそのはず、大いに男泣きした大好きな一本、『V FOR VENDETTA』と同じ原作者だったんですね、納得。  個性豊かな超人たちの中、一番スキになったのはやはり“ロールシャッハ”でしたね。カッコいいッスわ!ちなみにこれを演じた人は、『リトル・チルドレン』で変質者役、『エルム街の悪夢』のリメイク版で2代目・フレディーを演じているジャッキー・アール・ヘイリー。意外!! ラストはホント衝撃的でしたよ!原作本の日本語訳も出てるそうなので、入手して読んでみたいと思いました。   『ウォッチメン』公式サイトへ       

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