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カテゴリ:今月の標語
@@@@@@@@ 一期一会 無常の中で 輝く道を 求めよう @@@@@@@@ あまりにも 満つれば 欠くることわりを 忘れ顔なる 秋の夜の月 福田行誡作 今年は中秋の名月の次の日が満月でした。 どちらもキレイに見ることができました。 確かにいつも見るお月さんより輝きが増していたように思いました。 旧暦では新月から満月までをおよそ十五日としています。 月の軌道が楕円形であることから月齢に微妙なズレが生じるので、 中秋の名月が満月になることは珍しいそうです。 ちなみに次に合致するのは令和12年です。 「一期一会」もよく聞き目にする熟語です。 「一生に一度の出会いであると心得て目の前の人や事に誠意を持って尽くすこと」 という意味です。 知ってはいますが、どれだけ意識できているでしょうか? よく考えれば、 お月さんも満月だけがキレイなのではありません。 新月になるまでの日々その形でキレイなのです。 しかし、 満ちたら欠けていくという真理を知ってはいるけれど、 なかなか実感できていないのが私たちです。 ややもすると、 身の回りの物や人や出来事において、 失ってからその稀有で尊いことがわかるという現実の繰り返しです。 月の満ち欠けのように、日々移り変わっていることを 「無常」 といいます。 私たちの暮らしや人生も予想通りではなく想定外の事も起こる「諸行無常」の毎日です。 その中で、 自分が選択して前に進みます。 「する、しない」 「右、左」 「留まる、逃げる」 等々全て選択です。 ならば、 自分が輝けそうな道、 ワクワクする道 を求めて歩むことを心掛けてみましょう。 しかし、時には苦しい状況もあります。 そんな時は我慢せず、 他人の目を気にせず、 逃げてもいいし拒否してもいいのです。 選んだ道に正解はありません。 するべきは、起こってくる事に対処するのみです。 柔軟な心、しなやかな心で 自分の縁を活かすのです。 「路のよからんことを祈るよりも いかなる路にも耐え得らるる力の加わらんことを願え」 (良い未来を祈るよりもどんな事にも耐えられる私であるように) という、山崎弁栄上人のお言葉が心強く響きます。 自力で頑張って求めるより、 他力にお任せして、味わい、対処していく道もあります。 法然上人は 月影の いたらぬ里はなけれども ながむる人の 心にぞすむ と詠まれました。 私たちが、現実をどう捉えるかが問われているのです。 合掌 ーー 何かいいことありそうな 専称寺 亀山政臣拝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.24 19:11:49
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