8/4 上善は水の如し
上善如水といえば、好きな人は新潟の美味しいお酒!というだろう。中国の老子の言葉なのである。「じょうぜんは水の如し」最高の人生のあり方は、水のように生きるということ。ぼく自身、尊敬する先輩僧侶から、「君は“枠”を自分で作ってるな、本来“枠”なんてないのに・・・そんな考えしてたら窮屈やろ?」と。確かに、ハッと気づかされた。枠を持たないでおこうと思っていたのに、実は自分から出る言葉に【枠】を感じさせるものがある。水の如し・・・でない。そんなところに、出会った言葉。宮本武蔵の『五輪書』のなかに、「水の境地が重要である。水は四角い器では四角になる。丸い器では丸くなる。一滴の水が海原にもなる」そこから、カンフーの英雄・ブルース・リーの言葉If you put water into a cup, it become the cup.You put water into a bottle and it becomes the bottle.Be formless,shapeless,like water.コップに注げば コップの形になる瓶に注げば 瓶の形になる水のように 形を捨てるのだ 水のように何ものにもとらわれず、その時そのときに順応していく生き方。自分の小さな枠を捨て、水の如く柔軟に。仏教では、このことを「柔軟心」(にゅうなんしん)という。どこにもとらわれず、心をやわらかく・・・・そうありたい。そうある為にも、南無阿弥陀仏・・・「如来の光明に遇う者は、身意柔軟」 『無量寿経』