ハイジとヒツジ

今朝も爽やかに目覚め、ハコ（＊1）から出せコールの勇猛な雄叫びを上げる。
ムダにデカイ「世話係」がコウベを垂れ、かしずきながらハコの扉を静かに開ける。

悠々と、そして優雅にハコから跳び出たオレ様は、となりで寝こける「ケムクジャラ」に一発！強烈な
左フックを浴びせ気絶させる。朝の挨拶だ。
そして誰も真似のできない身軽さで高台（＊2）にヒラリと跳び乗る。
今朝も太陽が眩しくオレ様を照らす。太陽の奴、オレ様を照らすのが、よほど嬉しいのだろう。

・・だが・・、今朝の高台には何か不穏な空気が漂っていた。
全身に敵の視線を感じ、振り返って見ると・・ソイツはいた。
オレ様の大事な「筋トレ・マシーン」の傍に身を硬くし、こちらを伺っている。。



そうか、やる気か、、やる気なんだな？　フッ、おもしろい。オレ様に“戦い”を挑むとはな。

　　上等だっ！　可愛がってやるっ！



　　どうだっ！・・・ケッ！もうビビッてやがる。



　　アタマ・カジカジ攻撃だっ！



　　次はこっちだ！、カジ、カジ、、



　　（ドスッ、ドスッ！）



　　・・・・・・・・・　　



　　フン！　今日は、これぐらいにしといてやるゼ・・・
　　
　　　首洗って出直してこいっ！


こうして、ポー・ギャングの誤解に満ち満ちた１日が、また始まる。。。


　＊1　ケージ
　＊2　ベッド（人間用）