否定的感情を出しても人生に困難は起こらない
「否定的な感情を感じることは、別に悪いことではありません。自分の人生の中に、困難をもたらすものではないのです。否定的なものを否定するとき、それが困難をつくりだします。」 ( バシャール )我々は、怒り、恐れ、悲しみ、嫉妬、憎しみ、といった否定的な感情を出してはいけませんと教えられてきました。そのため、否定的な感情を否定する傾向があるのです。ですから、自分が否定的な感情を出したら自分を否定し、周囲で否定的な感情を出している人に触れたら、その人を否定してしまいます。しかし、バシャールは、否定的なものを否定するから苦しむのだと教えています。否定的な感情が湧いてきたら、単に感じればいいだけのことです。否定的な感情を出したからといって、自分の人生に困難をもたらすことはない、とバシャールは断言しています。肯定的な感情だろうと否定的な感情だろうと、その感情を感じればいいだけなのです。そのことに良いも悪いもないのです。「私は、臆病で…」という人がいますが、それのどこが問題なのでしょう?その恐れを単に感じればいいだけなのです。その恐れも長続きしません。感じていれば、やがて消えていくのです。ブッダは、「この世は無常である」といいました。無上とは、「常では無い」、つまり、「同じ状態のものはない」ということです。これは精神状態にも当てはまるのです。どんな感情も一時的な現象で、やがて消えていくのです。ですから、目の前の感情を感じればいいのです。なんて、シンプルなんでしょう!シンプルすぎて、気づかなかったのかもしれませんね!ただし、否定的な感情を出しても問題ないからといって、それが習慣になると厄介です。「習慣は第二の天性」です。否定的な感情が習慣にならないように、普段から努力することは大切です。要は、バランスの問題なのです。