明鏡止水

　現在ソフトウェア開発の業界においてUMLが注目を浴びています。UMLはUnified Modeling Languageの略で統合モデリング言語です。UMLはオブジェクト指向でのシステム設計・開発を助ける非常に強力な手段となります。世界的に浸透しつつあり、UMLは一種のシステム開発者同士のコミュニケーション手段となり、UMLが使えなくては海外に通用内しないということも十分にありえます。

　オブジェクト指向言語として有名なのにJavaとC++があります。最近はマイクロソフト社が提唱するC#に注目が集まっています。

　UMLが普及する以前は、フローチャートなどを書いて、それにそって開発していきましたが、オブジェクト指向の登場により、もはやフローチャートでは表現できないことが数多く出てきました。それにより、オブジェクト指向によるソフトウェア開発支援の手段としてOMT法やBooch法といった手法が考案されましたが、それらは表記方法が異なり、統一感が全くありませんでした。それで考案されたのがUMLです。UMLのU（Unified）は統合・統一といった意味です。UML関連の書籍が現在多数出版されています。

　UMLには１０種類のダイアグラムが存在します。最も有名なのはクラス図とユースケース図でしょう。クラス図は設計の段階において、クラスの相関関係が詳しく分かります。ユースケース図は開発するシステムの分析において、どういうシステムなのかを絵（イラスト）と矢印で表現するので分かりやすくなります。
　
　私はEclipseにUML用のプラグインを追加してUMLを２年前に体験したことがあります。確かにクラス図などから自動的にコードが生成されるので、初心者にとっても中・上級者にとっても便利です。そのため、UMLを導入する前より開発効率が数段UPされると予想されます。

　最終的にはソフトウェア開発の究極の進化とは、ユーザー（プログラマーなどを問わず）が要求するソフトを自動生成するシステムでしょう。その流れの一つとしてUMLがあるといっても過言ではありません。UMLを学ぶことは、これからの社会において十分な効力を発揮すると思われます。

　フリーのUMLツールはVectorでダウンロード出来ます。

　また、UMLを詳しく学びたい方はUMLの資格検定がありますので、そちらを受けてみてはいかがでしょうか？詳細はコチラ。この資格の正式名称は「OMG認定UML技術者資格試験プログラム (OCUP)」 です。３つの部門があるみたいです。

　1.　OMG認定UML技術者資格試験　ファンダメンタル

　2.　OMG認定UML技術者資格試験　インターメディエイト

　3.　OMG認定UML技術者資格試験　アドバンスト

しかし、この資格は受験料が異常に高く、31,500円（税込み）となるので、書籍だけ購入して勉強するのをお勧めします。

＊関連本＊
　　　　　　

＊関連ソフト＊
　　　

☆Together Designer 2006 for Eclipse 指名ユーザーライセンス
☆マイクロソフトMicrosoft Office Visio Professional 2003 アカデミックパック