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あむりたのしずく

1・人生楽しんでます

[1997年・創生会レポート掲載]

  96年10月のセドナへの旅をきっかけに、私は4年間勤めた会社を辞め、母の仕事を手伝っていくことを決めました。この4年で私は、やりがいのある仕事や様々な人との出会いを通じて、生まれて初めて自信を持ち、自分のことを好きだと思えるようになっていました。しかし、もうここで私が学ぶことは何もないと思ったのです。

  さて、思いを行動に移すには、時にパワーが要ります。今の仕事は、父の熱心な勧めで就いたもので、辞めるとなるとまず話しを通さなくてはいけません。私は父親が大の苦手でした。小さい頃の嫌な体験、心の傷、そして過去生での記憶も手伝って、父に対しては、まず恐れ・嫌悪といった感情が出てきます。今まで極力接することを避けてきた父と、とうとう対峙せざるを得ない状況になってしまいました。

  臆病な私は、ぐずぐず言い出すのを先送りにしていましたが、12月のある日、突然「もう今日しかない!」と強く感じました。チャンスをうかがい何度か話しかけようとするものの、どうしても言葉が出てきません。脂汗はかくし、心臓が今にも口から飛び出しそうです。同時に迷いが生じてきました。「本当に辞めていいのだろうか? ただ仕事に飽きて逃げ出そうとしているだけなんじゃないか?」いろいろな思いが、頭の中を駆け巡ります。いたたまれなくなり、一人で部屋にこもり自分の心と向かい合いました。

  「こんなに苦しいなんて、やっぱりこの選択には無理があるんじゃないか?」「では、なぜ苦しいんだろう?」と心の内側に問いかけると、「何が何でも辞めなければならない!」とかたくなに決め込んでいる自分に気付きました。いつの間にか「~したい!」ではなく「~ねばならない!」という思いにすり替わっていたのです。そして、「別に辞めなくたっていいじゃない」と思えた瞬間、ポンと何かがはじけてとても楽になりました。ニュートラルな状態になれたのです。

  その時、フッと机の上に届けられた手紙に目が止まりました。セドナへ一緒に旅した友人からのもので、天使のエネルギー体の写真と『サナンダからの愛と祝福』という宇宙語のカードが同封されていました。見た瞬間「自分を信じ、心のままに」とのメッセージを受け取り涙があふれてきました。全てはハイヤーセルフに導かれている、そう確信できました。

  そして、冷静になり改めて心の内側に問いかけてみました。このまま今の仕事を続けている自分と、新しい世界に挑戦していく自分。両方の姿をイメージしてみます。「どちらの選択に喜びを感じるか?」答えはひとつでした。私は、瞑想して宇宙からのエネルギーを心身に満たし、父と話し合うべく階下へ降りていきました。

  父には青天の霹靂だったことでしょう。素直で良識的な娘だと信じていた私が、これからは自分の道を行くと宣言したのですから。父は娘の裏切りに怒り、安定した生活を手放す気かとあきれ、自分の手のひらから飛び立っていくことを恐れて、必死に抗戦していました。

  私は、父の吐き出す思いをただ受け止めていましたが、不思議と恐れや反発はまったく感じず、むしろ父への愛しさや、父の内側にある淋しさだけを感じていました。落ち着いてきたところで、生まれて初めて父に対し、声に出して感謝の気持ちを伝えました。今まで父なりに精一杯のやり方で私を愛し、守ろうとしてくれたことに・・・。すると父の表情が一変し、私の話を聞いてくれる余裕が生まれたのです。まるで魔法を見ているかのようでした。

  その後一ヶ月かけて何度も話し合い、何とか納得してもらうことができました。とても密度の濃い、試練とも言える時間でした。しかし、これはリハーサルに過ぎなかったのです。この時の私には、これから来る本番のことなど知る由もありませんでした。

  こうして97年4月から、私は母の仕事(叔父・津留晃一のサポート)を手伝うようになりました。一ヶ月がたち新しい生活のペースにも慣れてきた頃、急に体調が崩れてきました。熱っぽくて身体がだるく、胃腸がひどく弱っていました。環境の変化によるストレスや一種の浄化だろうと思っていたのですが、セルフヒーリングをしていても一向に良くなりません。とうとう食べ物をほとんど受け付けなくなってしまいました。「もしかして」という強い予感のとおり・・・妊娠でした。

  元々結婚願望のない私でしたが、今世再びめぐり合えた彼との間に、いつかベビーが来てくれると感じていました。漠然としたその思いは、津留さんのパートナーの出産に立ち会ったことをきっかけに、強いあこがれへと変わっていました。その頃学んでいたフルフィルヒーリングの教室で、先生がおっしゃいました。「あら、ベビーになる天使のエネルギーが来ているわね。だれかおめでたなの?ちがう?じゃあ、もうすぐそうなるわよ(笑)」

  それは、私のことだったのね!しかも、その日がまさかこんな急にやって来るとは・・・。「本当に私のハイヤーセルフったら過激だわ。やっと波を乗り越えたらまたこの大波。まるでジェットコースターにでも乗っているようよ!」望みが現実化したとは言え、正直なところ嬉しいという気持より、変化に対するとまどいや不安の方が勝っていました。彼はどんな反応をするだろう、いやそれより一体父に何と説明すればいいのか。そして、自分には無いと思っていた世間体が頭をもたげてきます。未婚の母なんて本当にやっていけるのだろうか?

  この時の私は、完全にマイナスへ傾いていました。ストレスのためかつわりがひどく、匂い、光、音など全ての刺激に過敏に反応し、日常生活もほとんど儘ならない状態になっていました。私はお腹の赤ちゃんに問いかけました。「なぜ今この時を、そしてこのママとパパを選んでやって来たの? ママはつらくてめげてしまいそうだから、どうか理由を教えて。」しかし、答えが欲しいと執着していた私には、メッセージを受け取ることができませんでした。



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