2006/01/19(木)16:23
「帰ってきたウルトラマン」第11話「毒ガス怪獣出現」
3日の「帰ってきたウルトラマン」は、
毒ガス怪獣モグネズン登場。
この話、あの伝説の脚本家・金城哲夫氏の
ウルトラシリーズ最後の作品。
旧日本軍の化学(毒ガス)兵器を呑み込んでしもうた
怪獣・モグネズンが出現し、
戦争で化学兵器が使用されたらっちゅう、
恐怖と惨状を描く。
ゴジラが「核兵器」の恐怖なら、
モグネズンは「化学兵器」の恐怖なんじゃ。
考えてみれば化学兵器に汚染された、
この怪獣も「被害者」っちゅうこっちゃ。
毒ガスなんか吐けんかったら、
ただのおとなしい(?)怪獣やったはず。
ハリネズミとモグラやからのう。
近年、各地で旧日本軍の化学兵器が
原因の事件が話題となっとったりしとるが、
奇しくも金城氏の「予言」しとったことが、
現実となってしもうたと感じとるのは、
わしら、ウルトラ世代だけではなかろう。
戦後の沖縄の米軍支配。
「本土との架け橋となる」と上京し、
失望と共に沖縄に帰っていった金城氏が、
たった一度だけ「帰って」きて、
わしらに残したこのメッセージを通して、
戦争をどう受け止め、どう感じ、
次の世代に受け継いでいくべきなんやろか。
金城氏が訴えたかったことはなんやったんやろか。
そげんこつば考えさせられる作品じゃ。