ねずとさる nezu to saru

さるちゃんは娘がかわいい。
息子もかわいいが、妊娠中性別がわかった時点で
「手塩にかけて育てる娘が嫁にいっちゃう」
とがっくり肩を落としたくらいである。
なので誕生したらしたで溺愛している。

今のうちといわんばかりにべたべた。すりすり。
お風呂も楽しそうで、始終ご機嫌。
そんな二人にもうまくいかないことが。
ちゅーをねだると娘は噛み付く。
なんでも噛むこの娘は、ちゅーとのばした口を
カムのである。
これはかなり痛い。
痛がると泣くし、踏んだりけったりである。

だったらしなければいい？
いやいやそれはそれで面白いから、
やっぱりまた繰り返してしまうのである。