書こう書こうと思ってもなかなか書けなかった2009シーズンの総括ですが、補強も一段落したようなので書いてみたいと思います。
ピクシー体制1年目の課題として得点力不足だったグランパスは、2009シーズン前にダヴィ、隼磨を補強しました。特にダヴィはヨンセンに代わるストライカーとして期待されました。
ダヴィは開幕からコンスタントに得点を取るものの、一人でDFの裏を抜けるタイプで周囲との連携が取れず、攻撃の連動性と機能性は徐々に失われていきます。
同時に行われていたACLでグループリーグを首位でいたこともあり、Jリーグも何とか上位で食らいついていたけれど、W杯最終予選のために13節磐田戦の後1ヶ月の中断。
中断期間明けに迎えた下位千葉に敗れると、新潟、鹿島と3連敗を喫し、上位どころか残留争いに巻き込まれかねない状況に・・・。
ACLのR16で水原三星に勝利して何とかモチベーションを保とうとするものの、ダヴィの退団が浮上し、リーグ、ナビスコ準決勝でFC東京に惨敗とチームはどん底の状況。
それを打開したのはケネディの加入であり、昨年までの前線で起点を作ってサイド攻撃といったグランパスのスタイルに立ち戻ることでした。
同時期に三都主、ブルゾと更なる補強をし、彼らを生かすためにも8月の連戦は3バックで戦うものの、サイドは三都主、小川のウイングバックのみでサイド攻撃が機能しません。
何とか中位を保つものの、内容は決して良くなく、下位の柏に敗れると、躊躇無く4-4-2に戻します。
関東三連戦の初戦となる大宮戦で小川がゴールするなどその効果は出ますが、ACL準々決勝で川崎に敗れるものの、アウェイ鹿島戦で最高の勝ち方をし、ACL準々決勝ホームにて川崎を終了間際ケネディのゴールで突き放し、ベスト4へ進出します。
リーグでは中位を抜け出せず、モチベーションはACLに向けられますが、アウェイでアルイテハドに2-6とショッキングな敗戦を喫すると、ホームでも挽回出来ず1-2と敗れてしまい、ACLも敗退してしまいました・・・。
その間の天皇杯も行われていましたが、格下相手でもチーム力を落とさず勝ちをモノにしていきます。
なかなかチーム力は上向かない中、リーグ32節の広島戦で楢崎が復帰。守備が安定し、終盤は負けなしで最終的にはリーグ9位で終了。
天皇杯もそのまま勝ち進み、準決勝で清水にPK勝ちをおさめ、10年ぶりに決勝進出。
だが、ガンバの力の差を見せつけられて準優勝で終えました。
こう振り返ると、09シーズンは補強選手でチームが左右されてしまった感があります。
ケネディ加入でサイド攻撃に立ち戻ったけれど、シーズン当初はサイド攻撃プラスアルファーとして中央からも崩せる攻撃を目指したのに対し、プラスアルファーが加わったとは思えませんでした。
そこは停滞感があるものの、決してマイナスばかりではありません。
ACLの経験は貴重だし、天皇杯も近年のカップ戦のベスト4という壁を破って決勝に進めたことは一歩前進だと思います。
2010シーズンは昨年の悔しさをバネにして更なる補強をしています。
今年こそは昨年の経験を生かして絶対タイトルを獲得しましょう