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明けましておめでとうございます。スペインでは月曜日からほぼ平常運転に戻っています。
ここのところ録音も兼ねて、リュートの難しさについて痛感することが多いので、何故だろうと日々考えています。 ずっとギターを弾いてきて、運指や指の回転のスピードなどにはそれなりの経験があるので、問題ないだろうと思います。ただ、どうして所謂「ビシリ」(フレットを押さえそこなったときに出る雑音)が多いのか、もしくは気になるのかを考えています。 「ビシリ」の原因は両手のタイミングのずれです。左指で弦を押さえてから右指で弾くという基本動作ができずに、弦を十分な力で押さえ終わる前に弾くと不完全は音になり、時に弦とフレットの摩擦音=雑音になります。だから右指と左指の感覚的な調和(シンクロ)の習得が大事なわけです。 しかし、このことがギターでは出来ていたのにリュートでは困難になる要素がいくつかあることに気付きました。初めに弦が細いこと。大体ギターの弦より平均で0.3ミリ細いです。弦が細いとそれだけ指が目指す的が小さくなるので押さえ難くなります。そして、ダブルコースであること。同時に2本の弦を押さえて弾くという動作はギターの1本よりはるかに複雑で雑音を出しやすいです。さらに弦調が低いことで、力を入れすぎると音が割れたりするので、コントロールしなければなりません。 などなど難しさに納得しながら、以下の録音はその「ビシリ」を最小限にしてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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