「中級から学ぶ日本語」の不思議
ある日中級の授業中Mさんが言った。先生この教科書は日本の悪いことばかり書いてあります確かに・・・中級の授業の半分をしめるこの世界では有名なこの青い本内容はこんな感じいくつか例を挙げてみよう3課:「はたらく」単身赴任サラリーマンの悲哀4課:「あきれる」電車で老人に席を譲らない母親、大騒ぎする子供6課:「あそぶ」パチンコなど遊びにまでくそまじめに取り組んでしまう日本人8課:「かざる」肩書きや外見で人を判断する日本人15課:「わかりあう」ウチとソト。外国人を外人と呼び、狭い社会から出てこない 閉鎖的な日本人16課:リストラの恐怖や家族サービスに疲れストレス社会と戦う日本人サラリーマンなどなど見せたくない日本の辛い話や日本人の嫌な部分や恥ずかしい部分を語った話がひったすら続くのだそんな人ばかりじゃあないです!!!と思わず叫んでしまいたいこともあるそして究極は23課:「うたう」東北地方では昔、飢饉等やむ得ない場合、生まれた子供を 間引いていた・・・なんていうとんでもなく哀しい日本のちょっと昔の話を説明しなければならない「間引き」なんていう語彙をなんで説明しなければならないのか・・・だいたいのん気なタイトルとはうらはらにどれもこれもとっても暗~い話飛行機事故でだんなを亡くした未亡人の話成人式の娘がいる家庭にどっかの知らない会社から着物のセールスの電話がかかってくる話などなど...揚げればきりがない・・・この本は就学生のがり勉タイプの人にはいいかもしれない能力試験の文法を文章にぶち込んであるから文法の学習にはなるしかし硬い表現が多く難解な内容なのでついていけなくて居眠りしてしまう学生も多いそれにしてももうちょっと明るい内容に変えられないのだろうか・・・教えるほうも気が重いのだ