2024/01/20(土)15:43
日本語教師の教科書問題
新しい学期がスタートしました。
去年まではグループレッスンもいくつか担当してましたが、今年のスタートはすべてプライベートレッスンです。1人1人のニーズや目的に合わせて授業の内容や宿題のボリュームなど決めていきます。
働きながらの日本語学習なのでみなさん時間が確保できずモチベーションを保つのにも一苦労ですが
授業で習ったことが実際に普段の生活の中で活かせた!という声や、アナウンスの内容がわかるようになった!という声を聴くとやっててよかったな、という気持ちになりますね。
さて、プライベートレッスンなのでわたしの場合、生徒1人1人テキストや授業のやり方が違ったり、進度とかもまったく違ってきます。
で、わたしの働いているところに限らず、例えばX(Twitter)内でも、「みん日」か、それ以外(できる日本語、まるごと、いろどりなどのCan-doベース)か、みたいな対立ありません?
みんなの日本語初級1 第2版 本冊 [ スリーエーネットワーク ]
わたしは何年もみん日で教えてましたし、ちょっと似た系統の「大地」や「Japanese or busy people」「GENKI」も教えたことがあるんですが
授業の準備にかぎっていえば、まるごと・いろどりは教科書にあることそのままやるだけなので準備が圧倒的に楽です。かつ日常でよく耳にする会話、日本語が自然にインプットでき、そのまま会話練習につなげられるので
教師がなにか寸劇を考えたり、イラストを描いたりする必要がないです。
どちらもカラー印刷なので生徒もたのしそうですし。
まるごと日本のことばと文化(入門(A1) りかい) Marugoto Starter A1 ”Rika [ 国際交流基金 ]
ちなみに、さっき↑に書いた、日常生活の中で授業で触れた日本語を実際に聞いた!と興奮しながら話してくれたのは、いろどりを使っている生徒です。
もちろん、みんなの日本語もそれはそれでいいところあると思います。
すべての副教材を購入すれば、先生の準備も楽ですし、作文の教材とかわたしもよく使ってました。
が、全部買うのか…?っていうのはちょっと考えどころですね。いまどき無料でオンライン教材いくらでもありますしね…。
でも、やっぱり使ったことがある教師がかなりいて(おそらく養成講座などでみん日が使われているから)
みんなある程度中身がわかっているので
たとえば生徒から「て形が~」って質問をうけたときに、ああ14課ね、と辞書のように使える?のはメリットかもしれません。
究極、学校が採用していたらそれに従うしかないですし、もしプライベートレッスンだったら生徒が好むほうになりますよね。…