政治家は国民の上?下?
チャンネル桜の街角インタビューで凄い発言がありました。「政治家は国民の上ではなくて下であるという実感を持って欲しい」と、30歳前後の男性が言っていました。皆さんはどう思いますか。私は、この意見が、戦後日本の重症的な思想だと思っています。所謂反権力主義と言うやつでしょうか。権力を持つ人間=悪と言う実に幼稚な思想です。だから、この悪の政治家を国民の下と位置づけたいのでしょう。 そもそも、政治家が国民の下僕の様に自分の行動計画(マニフェスト)を書いて、その達成率で政権の正当性を評価するって言うのは余りに浅ましい。選挙と言うのは、この国を託せる確かな哲学、人間性、思想を持った人に一票投じる物です。投票する以上、その人を信頼すると言うことです。また、日本の総理大臣と言うのは、天皇陛下に成り代わり国家の運営を預かる最高責任者なのです。言わば国家の主たる天皇陛下の代理なのです。それが、計画票(マニフェスト)を作成し、選挙で国民にお伺いを立てるというのは、下僕の行為です。下僕に国家の責任者が務まるわけがないでしょう。 国会議員ならびに総理大臣は国民の上に立つ人達です。だから、国民は自分達の上に経ってもらいたいと思える、信頼の出来る人、または政党を選ばないといけないのです。残念ながら、民主党政権は言うに及ばず、自民党でも福田内閣の様な政権は、国民の上に立つための器量も思想もありません。ふさわしくない人が上に来ていると言うことなのです。 余談ですが小沢と菅の代表選。これほど、無意味な選挙、かつてあったでしょうか。どちらが勝っても、日本が危機に晒される状況に変わりはありません。外国人参政権の様な国家崩壊の法案を出す可能性は、どちらにも秘められています。強いて言うなら、菅政権が維持している内は、民主党と公明党の連立政権は成立しにくいので、悪い事が若干先延ばしに出来るかも知れません。しかし、この菅政権も先の謝罪談話などのように、極めて国家にダメージの大きいことをやってくれます。だから、今回の選挙ほど意味のないことはないのです。