北朝鮮の現状を訴える
2014年にアイルランドの首都ダブリンで行われた、若者の国際会議「One Young World」。そこで、家族と共に脱北した女性、パク・ヨンミさんが北朝鮮の『現実』を語りました。公開されている動画は全編英語ですが、英語の字幕も入っているため理解しやすくなっています。ぜひご覧ください。北朝鮮は想像を絶する国である。そんな言葉と共に始まるスピーチは、さらにこう続きます。歌いたい歌を歌うことはできず、話したいことを話すこともできません。着たい服を着たり、考えたいことを考える自由はありません。北朝鮮は、国に認められていない国際電話を使うと処刑される、世界で唯一の国です。北朝鮮には一切の自由がなく、ルールを破ると処刑されてしまうという現実。そもそも「自由」「人権」という言葉を知らないというのです。実際、パクさんは9歳の時に、目の前で友人の母親が処刑されるのを見たといいます。彼女が処刑された理由は…。ハリウッド映画を観たから。そして、国民はどんどん追い詰められ、「森やネズミにも話を聞かれている」「独裁者は心を読むことができる」と感じてしまうように…。家族で中国に逃れた後も、決してラクな生活ができたわけではないというパクさん。彼女は世界に向けて、最後にこう訴えます。人間は、生まれた場所のために迫害されてはいけない。このスピーチは当時、多くの人の心に響き、大きな話題となりました。そして、いまこの動画の存在がネットで話題になり、拡散されています。