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August 21, 2009
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カテゴリ:RS日記

 

 今、滋賀の実家に帰ってきています。

 

 

 ある日の深夜、テレビをBGMにしながらペンタブでお絵かきしていると・・・

 

関西1.jpg

 

 

  

 

関西2.jpg

 

 

 

 

関西3.jpg

 

 

 

『お前を離さない カニバサミ~♪』ってどんな歌やねん!

 

 

 思わずツッコミを入れたリアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ

 

 

 

 

 深夜番組のエンディングソングだったみたいなのですが、さすが関西!

 

 池乃めだかの

「かかりましたな?

 飛騨[または、木曽]の山中に篭る事十余年、あみ出したるこの技、

 名づけてカニバサミ。もがけばもがくほど身体にくい込むわ!

 どうや!? 動けるもんなら動いてみぃ~!!」

 のギャグが頭の中でリフレインして、真夜中に一人で笑いをこらえるのに苦労しました(≧m≦)

 

 

 

 

 ゴールデンタイムの番組は関東も関西もそれほど変わりませんが、CMや深夜番組などはやはり地域性が出ますね~。

 個人的にはこのCMを東京でも見れたら嬉しいです↓

関西4.jpg

 

  毎日放送(関西)のマスコットキャラクターだから無理だろうけど・・・(´・ω・`)

  可愛いし、とても面白いので全国の方が見れたらいいな~と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長らくご無沙汰してしまい、申し訳ございません。

 小説が煮詰まりまくっておりましたΣ(ノ∀`*)ペチョリンコ

 

 

 去年5月28日の記事の通り、小説の残りをすべて掲載次第このブログを終了することを予定していました。

 その小説がようやく最後まで書けましたので、今回をもちまして更新を停止させていただきたいと思います。

 過去記事を読みたいと言って下さる方のためにブログそのものを消したりすることはありませんが、ときどき間違えたところを訂正したり、読みやすいように整理したり、小説に挿絵を追加したりするくらいで、基本的にもう新しい記事の投稿することはありません。

 

ぶるんぶるんきゃら2.PNG
過去ネタはこちらからご覧になれますヾ(。・ω・。)ノ

 

 

 

 

 

 

 長らくご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 最後の更新、お楽しみいただければと思います。

 

 

 

 

 

 

   リアル日記が読みたい方  ⇒  新しいストーリー

   小説の続きが読みたい方  ⇒  翼の行方編 その十一 

                        翼の行方編 その十二 

                        翼の行方編 その十三 

                        翼の行方編 その十四 

                        翼の行方編 その十五 

 

 







Last updated  August 21, 2009 09:14:29 PM
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カテゴリ:リアル日記

 

 私は今、新しいゲームを始めています。

 それはまだ誰もやったことの無い、まったく新しいストーリー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 主人公はほの暗い水の中目覚めます。

 心地の良いまどろみの中、途切れ途切れに意識を覚醒させる。

 ここがどこか分からない。

 自分が誰か分からない。

 ただ眠り、目覚め、夢の余韻が無くならないうちにまた眠るだけ。

 

 

11W.jpg

 

 

 

 

 

 

 成長がある程度進むと、外から音が聞こえるようになります。

 初めてのはずなのにどこか懐かしい声。

 生ぬるい水にたゆたいながら、声のする方に手を伸ばすけれど届かない。

 手足を無茶苦茶に動かしてみるけれど、それに応えてくれる者はいない。

 自分だけが違う世界にいることに、少しずつ気付き始めるのです。

 

 

 

o0418032910156007561[1].jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初のうちはとても広かった部屋。

 その壁が日を追うごとに徐々に迫ってくる。

 部屋が小さくなっているのか、彼女が大きくなっているのか。

 柔らかな壁が纏わりつき、とうとう彼女の動きを縛め始めます。






 

 『狭いの。ねぇ、誰か・・・私を外へ出してちょうだい!』

 ドアのない部屋の壁を必死に叩いたり蹴ったりしてみる。 

 「もうちょっと待ってね。あと少しだから。」

 外から誰かの声がする。

 『あと少しって、いつなの?

  早く光のある広い外の世界へ出たい。

  狭い部屋で縮こまっていた手足を、思う存分伸ばしたいの!』

 

 

 「あと一週間待って。必ずあなたをそこから出してあげるから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで私、一週間後

 

出産(予定帝王切開)します(*´ェ`*)

 

 

 

 息子出産から丸5年。

 病院で調べてもらっても分からなかった原因不明の二人目不妊でしたが、やっと待望の二人目を授かることが出来ました。

 春先に更新が滞ったとき「体調不良で・・・」と書いていましたが、あれ実は悪阻だったんです。

 吐きたいけど吐けないという息子の時の悪阻も辛かったのですが、今回はまた盛大に吐くタイプの悪阻で、何度も血ゲロ吐いてのたうち回ってました・・・(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

 

 その他、卵巣が腫れたり、出血したり、子宮ガン疑惑が持ち上がったり(結局その後シロと分かりましたが)・・・。

 20代の時と違い、三十路での妊娠・出産は色々あるもんなんですね~(;´▽`A``

 安定期以降は特にトラブルもなく比較的順調で、あとは来週のオペを待つばかりとなりました。

 

 

 ここまでお付き合いくださった皆様。 

 ゲームの中で優しくしてくださった方、同じパーティーで協力し合った方、ギル戦で刃を交えた方。

 とても・・・本当にとても楽しかったです。

 不妊や子育てで悩んでいた時期、色んな人と繋がれるこのゲームとこのおバカなブログのおかげでずいぶん救われたように思います。

 

 

 

 小さな女の子がこの世に出てくるお手伝いをするのが、私の次のクエストです。

 その後は24時間体制でその子を大きく、強く育てます。

 彼女が泣いて、笑って、いたずらをして、ぎゅっと握った手を広げ、よろめきながらも小さな足で一歩ずつ歩きだす。

 抱きしめたり怒ったりしながらそれを見守ること。

 それがこれから長く長く続くゲーム。

 

 息子と娘、二人の子育て頑張ります!

 皆様、またいつかどこかで・・・(*´▽`*)







Last updated  August 21, 2009 09:08:06 PM
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カテゴリ:小説

「あった!これじゃないですか!?」

「・・・ん・・・え・・・?マジか!」

 地下の隠し部屋に篭って2日目、不眠不休で本を解読していたコジがついに目的のものを見つけた。付き合ってずっと眠らずにいた比翼だったが、ついうつらうつらとしたところをコジの大きな声で夢の世界から引き戻されたのだった。

「ここ、『仮死薬』の作り方とあります。その次に書かれているのが『反魂香』。これがおそらくプッチニアさんの仮死状態を解く薬・・・。」

 コジが差し出したのは灰色の表紙がついたごく普通のノートのように見えた。中には細かい字でびっしりメモが書かれている。訳の分からない文字で読めないが、コジの言った薬は確かに自分が必要としているものだ。

「それ、読んでくれないか?」

「ええ。まず材料ですが・・・『大陸の北東、4方から水を注がれる湖に程近き場所にそびえる山の奥に自生する植物の若芽。高さ1~2メートルで茎はやや紫色を帯び、葉は羽状に深く裂けている。』・・・。」

「大陸の北東にある湖といえばアラク湖だな。その近くにあるのはタトバ山。そこでその説明の草の若芽を採ればいいわけだ。あとは?」

「次は簡単です。『海の神を祭る聖なる場所、その最奥にある美しき水』。海の神殿の地下4階にある噴水の水のことでしょう。その次は『様々な場所へ扉を開き、旅人を惑わせる不思議の森。そこへ迷い込んで出られなくなってしまった死人の魂。』」

「様々な場所へ扉を開き・・・か。迷路みたいな森はたくさんあるが、転移装置であちこち飛ばされて困ったのはグレートフォレスト。魂という事はつまり、そこにいるファントムのことだと思う。」

「これはなんでしょう?『鉄が多く眠る地中の奥深く、刃のような牙を持つ蜘蛛の糸。』」

「鉄が眠るってことは鉄鉱山か。ハノブの近くにある廃坑にいるソードスパイダーの糸ってとこかな。」

「素晴らしい!ではこれは?『大陸の南東の深き森、地下の洞窟で赤き目を光らせる誇り高き獣の血。』」

「南東にあるのはオロイン森。地下には確か洞窟があって、そこに恐ろしく硬いダイアーウルフっていう赤い目をした狼がいた。そいつの血か。次は?」

「『大陸の南東、いくつもの川と海が出会う場所。両方の水で現れた赤い砂。』」

「大陸の南東で数多くの川が流れ込んでいるのはハンヒ川/ドレム川付近か。確かあそこは地形の低いところに赤砂の場所があった。その砂だろう。」

「『大陸の北西、双子の丘近くに多くの魂休むオアシスあり。魂が置いていった記憶を含む水の中にある草。』」

「北西にある双子の丘陵、魂・・・5つの墓があるあたりか。忘れられた記憶のオアシスにある水草だな。」

「最後は『迷い森の北側にある砂漠。峡谷の近くに隠された道あり。生者と死者の間をさまよう哀れな骸を覆う帯。』」

「さっきの迷い森がグレートフォレストだとすると、その北側はガディウス大砂漠。その辺にある隠された道は・・・セスナの道のことか。そこに確かマミーがいるからその包帯を取ればいいんだろう。」

「すごいじゃないですか、比翼さん!」

「別に暗号とかじゃなかったしな。ビーストテイマーのマスタークエストであちこち行かされた甲斐があったぜ。」

「さっそく集めに行きましょうか。目的のものは各地に散乱しているから、早く出発しないと・・・。」

「ああ、分かった。俺が行って集めてくるから、コジ、お前はどこかで休んでいてくれ。」

「え、何故ですか?」

「何故って・・・これだけのものを集めるにはフランデル大陸の端から端まで旅することになる。お前の体が・・・。」

「いえ、こんなに元気な自分は生まれて初めてですよ。今なら何でも出来そうな気がします。どうか、連れて行ってください。」

 確かにコジの目には生気が溢れていた。しかしその頬には死の影が忍び寄っている。

『もしかしたら、コジは最後に旅をしたいのかもしれない。世界のいろんな場所をその目に焼き付けて死にたいのか・・・。』

 連理は足手まといになることを承知でコジを連れて行くことにした。
 



 
 目的の場所と物は分かっているが、かといってそう楽なものではなかった。どうしてこれほどというほど交通の不便な僻地ばかりだ。気候もいい場所ばかりではない。

 しかしコジは死に瀕しているとはとても思えないほどの健脚ぶりを示し、気がはやる比翼をイライラさせないぐらい、しっかりした足取りでついてきた。時々本を取り出し、採取したものが記載された説明や絵と間違いがないか何度も確認しながら丁寧に保存瓶に入れる。薬草の取り扱い方を知らない比翼はやはりコジに来てもらってよかったと胸を撫で下ろした。




 5日かけて全ての材料を集めた二人は、急いでロマ村ビスルへと向かった。

「ここが・・・赤山ですか。」

「炎を吐くモンスターがたくさん生息しているから気をつけて。気配を消し、素早く通り過ぎるんだ。」

「分かりました。」

 赤茶けた砂煙を巻き上げて通り過ぎる風、眼前に高く聳え立つ山々。枯れた木々以外に生命を感じさせるものはない、砂漠よりもなお乾いた土地。各地で迫害を受けたロマの民が一か八かで越えた死の山だ。

「わざわざこんな場所に村を作るなんて、本当に彼らは辛い生活を送っていたのですね。」

「ああ。昔よりずっと差別が減った今でも、流浪の生活を送っている民族らしいからな。誰も好き好んで近づこうとしない、こんな場所が唯一の安住の地だったというわけだ。」

 コジの盾となりながら早足で山道を進んだ。幸い、早朝で空気が冷たい今の時間はモンスターたちの動きが鈍い。形がトカゲのようなところから言って変温動物の性質を持っているのか、しばらく陽光に身を当てて体温を上げてからでないと活動がしにくいらしい。

 ほとんど攻撃を受けることなく赤山の頂上へ、そしてそこから岩だらけの峰を下ってビスルの入り口へ。

 村へ入るとそこには背の高い草がたくさん生え、夜露に濡れた花々がお辞儀をし、目を覚ましたばかりの羊たちが柔らかい若草と芳しいその花を露ごと食んでいる。それまで見てきた風景とうって変わって潤いのある風景だ。高地にあるわりに温暖なのは村の真ん中に火柱を上げる聖なる炎のおかげだが、水は一体どうしているのだろうか。

 プッチニアの家の前まで戻ると、朝食の準備をしていたレティと目が合った。

「まあ!比翼!」

「遅くなりました。プッチニアが目を覚ます薬を見つけました。」

「・・・!ハンス!ハンス!」

 家の奥からハンスが出てきた。心労の為だろう、顔色が悪く比翼が村を出たときよりもやつれている様子だ。

「ああ・・・ありがとう・・・ありがとう比翼・・・!」

「いえ、俺じゃなくてここにいるコジのおかげです。マスタークエストのときにお世話になり、また今度も骨を折ってくれました。」

 コジがぺこっと頭を下げると、レティは涙に濡れた顔でその手をぎゅっと握り締めた。

「挨拶は後です。比翼さんが薬の材料を揃えてくれました。さっそく調合しましょう。竈はどちらですか?」

 照れて困ったコジはそれを誤魔化すようにさっと手を振りほどき、袋に集めた材料をテーブルに並べ出した。

 家に入ってすぐの比較的大きな部屋の中央には暖をとり、煮炊きをする囲炉裏がある。そこでまずコジは鍋に海の神殿の水を注いだ。そしてそこにタトバ山で採取した植物の若芽、忘れられた記憶のオアシスの水草を細かく刻んだものを煮出し始めた。その横でガラスの漏斗にセスナの道のマミーの包帯を敷き、その上にハンヒ川/ドレム川付近の赤砂を入れた。沸騰すると草の煮汁は最初のうちは黄緑、だんだん濃い茶褐色へと変化し独特の青臭い匂いを放ち始めた。30分ほど煮出したところで鍋を火から下ろして設置しておいた漏斗に煮汁を注ぐと、砂と包帯でろ過されて黄褐色の透明な液が出てきた。それをガラス瓶に受け、今度はそこにダイアーウルフの血を加えて注意深く混ぜた。ダイアーウルフの銀の血と黄褐色の液体は混ざると煙を上げ、薄明るく発光する橙赤色へと変化した。次にグレートフォレストのファントムが天に昇る瞬間、周囲に振りまく魂の欠片。その透明な藤色の小さな結晶を瓶へ封入すると、結晶はゆっくりと液に溶けてどろりと粘度のある不透明な赤黒い半固形の物質へと変化した。コジはそれをゆっくりとガラスの筒へ注ぎ、そこにソードスパイダーの糸を何十本も紙縒りにしたものを指した。

「このまま冷やして固めます。」

 一時間後、出来上がったのは血のように赤いろうそくだった。

「反魂香。これに火をつけて漂う香りをプッチニアさんに吸わせれば、彼女の体に再び魂が戻り、蘇るでしょう。」

「ありがとう、コジ!本当になんてお礼を言ったらいいか・・・。」

「いいんですよ。比翼さん。あなたは無為に尽きようとしていた私の命に最後の仕事を下さった。感謝するのはこちらの方です。」

「え?」

「さあ、このろうそくをプッチニアさんの枕元へ。」

 青ざめた頬、艶をなくしてくすんだ金糸の髪。プッチニアは比翼が出てきたときそのままの姿で横たわっていた。

「ああ、なんて御労しい姿に・・・今助けてあげますから・・・。」

 コジはそう言うとろうそくを置いて、紙縒りの先に手を伸ばした。

 聞き取れないほど小さな声で何か呪文のようなものを唱えると、コジの体から白い煙のようなものが立ち昇り、それがゆっくりとろうそくのほうへ吸い込まれるのが見えた。全てが紙縒りの先に集まり、そこに小さな火が灯るのと同時にコジのか細い体が崩れ落ちた。

「コジ!!」

 比翼は慌ててかけより、コジを抱き起こした。土色の顔色でぐったりとし、ゆすっても叩いても全く動かなかった。

「コジ!どうしたんだ、コジ!!」

 急いで脈を確かめたが、そこに生命の証はなかった。

 命が尽きたコジの代わりに赤いろうそくの上にはゆらゆらと青い炎が揺れている。

「もしかして・・・火をつける材料はお前の命、だったのか?」



 反魂香。死者を生き返らせる魔法。

 一度死んだものを容易く呼び戻せるはずがない。

 何か大きなものを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。

 そのことにもっと早くに気付くべきだった・・・。

 比翼の落胆と慙愧の念とは裏腹に、コジの顔は誇らしく微笑んでいた。



『私はどの道死ぬ運命だった。町の雑踏の中で野良犬のように野垂れ死ぬのではなく、こうやって最後に誰かを救って死ぬ事が出来たのです。娘のような彼女の命を。本当にこれほど嬉しいことはない。』

 コジの笑みはそう語っていた。






つづき

 















Last updated  August 21, 2009 09:34:03 PM
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カテゴリ:小説

 コジの命を使って作った反魂香。

 青い魂の炎は小さいながらも力強くゆらゆらと赤い蝋を舐め、その身を躍らせている。蝋からはモンスターの血などから作ったとは思えない馥郁とした香りが部屋中にたちこめている。

 反魂香による変化は僅かずつだが確実に現れ始めた。プッチニアの硬く強張った顔が徐々に柔らかくなり、まずは大きな血管、そして小さな血管へと新鮮な血液が流れ込み始めたのだ。最初は微動だった心臓の動きがやがて力強くなり、次いで自発的な呼吸がなされるようになった。

 ハンスとレティはプッチニアの両脇に座り、少しでも早く体温を取り戻そうと手足を擦り始めた。ほどなくしてくすんだ青白い肌が熱を持ち、元の薄桃がかった白磁に色を変え始める。子供のように少し高い体温。金糸の髪にもキラキラと光を反射する艶が戻り、今にも起き出しそうな風情だ。

 しかしプッチニアはその状態のまま一日半たっても動く事はなかった。

「どうしたんだ。何故生き返らない・・・。」

 プッチニアの蘇生を確信していたハンス、レティの落胆ぶりは言葉で言い尽くせないほどだった。比翼はいたたまれず、暗鬱な空気の立ち込める部屋を出て外の空気を吸いにいった。

 春とはいえ、高地にあるビスルに吹き抜ける風は冷たい。身を切られるような寒風に混じってついに雪が舞い落ち出した。降りしきる細かな雪の破片を見上げていると、まるで自分が落ちていくような感覚に囚われる。

『何度も材料を確かめ、コジが命をかけて作った薬だったのに・・・。何がまずかったんだ。何が足りないというんだ。
 俺はこれからどうすればいい・・・。』

 ここまでがむしゃらに突っ走ってきた比翼だったが、最後の望みをかけた薬が効かなかったことで今度こそ絶望の淵へ追いやられてしまった。

「比翼。」

 ふと目をあげるとそこには見慣れた相棒の顔。

「・・・連理!」

 ガッ!!!

 比翼は連理を力いっぱい殴りつけた。

 口の端を切ったらしく、連理の頬を血が伝った。

「・・・今まで何やってたんだ!」

「ごめん・・・比翼・・・本当にごめん・・・。」

 うな垂れたまま、連理は詫びた。






 連理に次に会ったらあれも言ってやろう、これも言ってやろうと用意していた怒りの言葉が殴った瞬時に吹き飛んでしまった。どちらにしても今は恨みごとなど並べている状況ではない。

 比翼は振り絞るように、これまであったことをかいつまんで連理に説明した。

「そうか、やっぱり・・・。」

「やっぱりってなんだよ・・・。プッチニアは生き返らなかったけど、コジは命を懸けて・・・!」

「いや、反魂香は効いている。プッチニアの体は体温を取り戻し、心臓が動き出したんだろう?意識を取り戻していないのには理由があるんだ。」

「理由?」

「これから村長の家に行く。ある術を行ってもらうために。」

「村長って・・・プッチニアを殺そうとしている奴だろ!なんの術かは知らないけど、協力してくれるわけがな・・・。」

「協力してくれるさ。村長がプッチニアを殺そうとしたのは禁断の術により生み出されたホムンクルスだからだろう。普通の人間なら話は別のはずだ。」

「・・・は・・・?どういうことだ?」

「順を追って話そう。僕はあることを確かめにソルティーケーブへ行ったんだ。」







 お前と別れ、しばらく膝を抱えて暗闇で過ごしているうちに僕はだんだんと気分が落ち着いてきた。

 どんなに可能性が低くても、とにかく進まなきゃいけないってことに遅ればせながら気付いたんだ。

 しかし残された時間はあとわずか。

 二人で同じものを追っても意味がない。

 蘇生薬は比翼があの本を手がかりにきっと何とかしてくれる。薬はまかせて、僕は別のことを調べてみよう。

 ホムンクルスについてはまだ謎だらけだ。そこにまだ何か大事な事が隠されているに違いない。

 しかしフィロウィは死に、研究室は灰塵に帰した。

 ホムンクルスに関する情報が欲しくても、ここに残されている暗号本を読破する時間はない。
他に何かないか。

 手がかりになりそうなもの・・・手がかりになる人間・・・。



 僕はまずロビンに会いにアウグスタの大聖堂の奥へ行った。4番目のマップクエストでプッチニアに『フィロウィの命によりクラフトヒストリーを開けるべからず』という魔法をかけ、それに忠実に従って書物を開かなかったプッチニアの存在をフィロウィに伝えた女。フィロウィと通じているのであれば、ホムンクルスについて何か重要な事を知っているかもしれない。

 しかしあの場所に女はすでにいなかった。

 再び気力が萎えかけたとき、ふっと思い出したんだ。違うマップクエストで、あるモンスターが不思議なことを言っていたのを。

 覚えているか?マップクエストでソルティーケーブへ古代ヴァンパイアの眼球を取りに行ったときこと。あの恐ろしく強かったモンスターがプッチニアに「お前の中身はあの時と同じ、赤子のままだ。」と言って自らの眼球を差し出し、その後追求を避けるように姿を消した。

 ダンジョンの奥で息を潜めているモンスターとプッチニアが赤ん坊のときに出会うということは、誰かがそこに連れて行かなければいけない。だがハンスやレティがあんな危険な場所にわざわざプッチニアを同行させるとは思えない。

 とすると、残る可能性は・・・。




 一人であのダンジョンを抜けるためにいろいろ準備をして、ソルティーケーブに向かった。そして時間はかかったけれど、なんとかあの部屋へたどり着くことが出来た。

 古代ヴァンパイアはあの時と同じように暗紫色の髪をなびかせ、部屋の中央で悠然とした微笑をたたえていた。

「ん?誰かと思えば、あのときのエルフのこわっぱではないか。」

「お久しぶりです。その節は失礼しました。」

「クエストなのじゃから気にすることはない。ところでこんなところに一人で何用じゃ?わしの目玉がまた必要になったのかの?」

「いいえ、今日はお話を聞きに参りました。」

 桁外れに強いモンスター、古代ヴァンパイア。こうして対峙しているだけでもその力がびりびり伝わってくる。あのときは比翼とプッチニアの支援があったが、それでも全く歯が立たなかった。もし戦うことになったら・・・。そう思っただけで身がすくむ。

 しかし古代ヴァンパイアは面白そうにほほっと笑い、

「わしのような者と話とは、長生きしていると珍しいこともあるものじゃの。よい、ちょうど退屈しておったところ。茶でもしんぜよう。」

 奇妙なほど大きい骨ばった手で石壁にかかった額の縁に触れると、部屋の端にあった柱の一つに大きな穴が開いて下へ降りる細い階段が現れた。古代ヴァンパイアに促されるまま薄暗い階段、それに続く廊下を手探りで進むと、臙脂色のカーペットが敷き詰められた古めかしい部屋に到着した。全体的にはバロック調だが、ところどころに異国の飾り物が置かれ、ちぐはぐな印象を醸し出している。それはこの男の生きてきた歴史そのものであるように連理には感じられた。

 中央のテーブルセットに腰を降ろすとソファーから埃が舞い上がり、連理は少しむせこんだ。部屋は黴と埃でとても寛げたものではなかったが、ヴァンパイアが淹れた紅茶は素敵にいい香りがした。

 温かい紅茶でゆっくりと喉を潤してながら、連理は炎のモンスター襲撃事件からプッチニアの誘拐、仮死状態に至るまでを淡々と話した。

 眉一つ動かさず静かに話を聞いていた古代ヴァンパイアだったが、やがて厳かな声で切り出した。

「なるほど。お主が主人と離れて旅している理由は分かった。しかし何故わしにそのような話をしにきた?」

「不躾ながら単刀直入にお聞きします。貴方はフィロウィをご存知ですね?」

「・・・!」

 生気も表情もないヴァンパイアの顔。しかしその目に一瞬狼狽の色が走るのを連理は見逃さなかった。

「何故そう思う?」

「前にここを訪れた際、貴方はプッチニアに『あの時と同じ、赤子のまま』と仰った。しかし彼女は養父母であるハンス、レティの元へ来てから14になるまであの村を離れたことがないと言っていた。だとしたら貴方に会ったのはその前、フィロウィがここに連れてきたとしか考えられないのです。」

「・・・ふむ、それで?」

「大事な自分のよりしろであるプッチニアを、わざわざこのような危険なダンジョンの最奥部まで連れ出してまで貴方に会わせた。そして貴方はプッチニアに再会したとき、彼女を知っていたことを隠そうとした。その理由を僕なりに考えてみました。」

 一呼吸おいて、連理は自分より格段上のモンスターを少しも恐れることなく、藤色の長い睫毛に彩られた深紅の瞳の奥をじっと見つめた。

「・・・ネクロマンサーの術のことをフィロウィに話したのは貴方。そうですね?」

 古代ヴァンパイアは重く目の前に垂れ下がった前髪をかき上げ、視線を連理に向けた。

「ほっ、たいした慧眼じゃ、エルフのこわっぱ。歳は幾つになる?」

「今は僕の歳の話をしているときでは・・・。」

「エルフの寿命はせいぜい400~500年。人間などよりはずっと長く生きるとはいえ、遥か古代から生きるわしにとってそれは瞬きほどの時間じゃな。」

 注ぎ口が少し欠けたティーポットから茶褐色の液を空になった自分のカップに注ぎ、美貌のモンスターは優雅な手つきで口に運び、その馥郁たる香りを吸い込んだ。

「わしは永遠の命を持つ闇の魔物。この場所に居を構えるようになってから気の遠くなるほど長い間、この薄暗いダンジョンの中で目玉を狩りに来た人間を迎え撃つことだけを慰みにしてきた。負けたものは死んでその骸を晒し、勝って目玉を手に入れたものでもわしを恐れて二度とこの場所に足を踏み入れる事はない。しかしただ一人、妙に懐いて度々遊びに来るようになった男がいた。それがフィロウィじゃ。
 病気になる前、奴はよく笑う陽気な若者での。『あの町のこういう料理が旨かった』だの『どこそこのダンジョンにあった不思議な仕掛け』だのと、いつもくるくると取り留めのない話をしては帰っていく。変わり者の生意気な小僧と思いつつも奴の土産話が面白く、わしはいつしか来訪を心待ちにするようになった。」

 すみれ色の長い睫を伏せ、こう続けた。

「何度目の訪問だったか、奴はいつになく塞いだ顔をしていた。顔色も悪く、話も要領を得ない。どうにも気になって聞いてみると、ぽつり、ぽつりと自分の病について語り始めた。いつも楽しい事ばかり話していた陽気な男の口から漏れてくるのは、そのような運命を与えた神への呪詛だけだった。
 もともと人の命は短い。しかしそのとき奴はまだたった28だった。快活で才能に溢れ、これから素晴らしい未来が待っているはずだった男。『何故よりによって自分が?』。そう思って神を恨み、どんな事をしてでも生きながらえたいと思っても仕方がないことだ。
 ・・・そしてまたわしも思ってしまった。もしも奴がわしと同じ不死の体を得たならば・・・、同じ時を生きてくれたなら・・・と。」

「そして仮死になる方法と『マリオネット』の術を教えてくれるネクロマンサーを紹介したのですね。」

「そうじゃ・・・。しかし奴がまさか正気をなくしてしまうとは思わなかった。ましてや聖なる炎により村を追われたフィロウィがさらに禁断の術に手を染め、人造生命を創って自らの体にしようとするなどとは・・・。」







つづき

 







Last updated  August 21, 2009 09:32:35 PM
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カテゴリ:小説

「15年前、フィロウィは赤子を抱いたロマの女を伴ってここを訪れた。長の無沙汰を詫び、『この赤ん坊の体を使い、再び自分は蘇る。制御しやすい歳まで体を成長させた後に乗り移るから、今しばらく待っていてくれ。また昔のように語り合おう。』と・・・、火傷で引き攣った顔にぞっとするような笑みを浮かべてそう言ったのだ。
 わしは驚愕し、奴に余計な知恵を授けてしまったことを心底後悔した。
 誰よりも輝く生を謳歌していた男。しかし奴は自らの命ために、おぞましい研究に手を染めるようになってしまった。そうさせたのは紛れもなくこのわしなのじゃ・・・。」

「ホムンクルスの技術について教えたのはあなたではなかったのですね。」

「無論じゃ。闇の世界にもそれなりの秩序というものがある。アンデッドのように闇に生を受けたものが神に背いた罪の生き物であるというのは人間たちの勝手な思い込み。光の神の創造物であるか、闇の神の創造物であるか、普通の生き物とモンスターにはただそれだけの違いしかない。よって生物を創造するということはどちらの神にも背く大罪なのじゃ。
 それゆえわしは自分のしでかしたことに恐れおののいた。自然の摂理に反してまで奴を生かそうとしたのは完全な失敗だったのだ。
 わしは隙を見て赤ん坊を抱いた女に記憶石を渡した。ロマ村ビスルの近くへ飛べる石をな。」

 どうやってロマの女がプッチニアを連れてバリアートの地下室から逃げ延びることが出来たのか、これで合点がいった。かろうじて追手を振りきったところで彼女は記憶石を使ったのだ。

「人間にアンデッドとして生きる道を教えてしまったわしの行為を愚かだと思うか?エルフのこわっぱよ。
 わしは永い・・・永い・・・本当に嫌になるほど永い時を生きてきた。この不死の体を一部の人間どもは羨ましがるかもしれん。しかし共に生き、共に喜びを分かち合う者がいないというのに、その生に一体なんの意味があろう?
 そんな永久に続く時の牢獄の中で、たった一人だけこういってくれた者がおる。
『貴方は誰もが恐れる闇の魔物。さすれど考えること、感じることは人間と同じ。永遠を独りで彷徨うのはさぞ辛く、寂しいことでしょう。』と。
 その者を失いたくない、傍で同じ時を、と望んでしまったのだ・・・。
 そんな考えは間違っていたと思う。しかしそうしないではいられなかったのだ。
 許せ・・・。」

 血のように赤い瞳から流れる涙は無色透明で、雫は薄い藤色の結晶となって床に落ち、かすかに乾いた音を立てた。

「お主の片割れは今どうしておる?」

「プッチニアを仮死状態から醒ます薬を作るため、今奔走しているところです。」

「そうか。しかしその薬を使っても上手く蘇生出来るどうか・・・。」

「何故ですか?ホムンクルスとは人造人間。人間とほとんど変わりない体の構造を持っているのでしょう?仮死薬が効くならそれを醒ます薬も効くはずでは・・・。」

「エルフのこわっぱ。お主は一つ誤解をしておる。
プッチニアは奴の禁断の術によって作られたホムンクルスではない。人間だ。」

 人間?

 プッチニアが人間?

 どういうことだ。

「人間って・・・え・・・でもフィロウィは・・・。」

「『人間の細胞に数種類のハーブを入れて密閉し、発酵に適した温度に40日間保つ。人間の生き血を入れ、さらに約40週間、毎日この生命体に生き血を与えながら馬の胎内と同じ温度で培養すると人造人間ホムンクルスが出来る。』・・・じゃったな?
 フィロウィはプッチニアを『馬の胎内の変わりに人間の胎内を使って成功した、ただ一例』だと言っていただろう。
 しかし本当は成功したのではない。ロマの女は元々妊娠していたのじゃ。」

「・・・!」

 確かに地下道で襲ってきたホムンクルスとプッチニアは似ても似つかなかった。

 だが・・・。

「プッチニアはフィロウィに逆らえませんでした。何か見えないものに操られているかのように。フィロウィが言うには自分が『父であり創造主でもある、つまりは神のような存在。無意識にお前はそれを感じ取っているのだ。』と・・・。それがホムンクルスの証拠だと言っていました。」

「ああ、正確には全く普通の人間というわけではない。
 エルフのこわっぱ。お主は胎児内胎児というものを知っておるか?」

「胎児内、胎児?」

「左様。本来双子として産まれるはずだった一方が何らかの原因でもう片方に吸収され、嚢胞内に寄生的状態で一部の臓器が残ることがある。それを胎児内胎児という。
 妊娠初期の女の胎内にホムンクルスを封じたことによって、おそらくそれと同じことが起こってしまった。プッチニアが思うように動けなくなったのは体に残っている一部の組織に影響されたのじゃろう。
 わしのように長く生きた魔物ならそのくらいのことは一目瞭然なのじゃが、フィロウィは全く気づかずに自分の研究の成功だと信じて疑わなかった。」

「それならどうして・・・どうしてロマの女はプッチニアがホムンクルスではないということをフィロウィに伝えなかったのですか?」

「そんなことをしたら、プッチニアはすぐさま殺されてしまっていたじゃろう。しかしホムンクルスだと思わせておけば、乗り移れるよう成長させるまでの時間がある。我が子を守るため女は必死で出生を偽り、脱出の機会を図っておったのじゃ。」

 ビスルの村はずれで傷だらけになりながらも赤ん坊をしっかりと抱き抱え、ハンス夫婦に子供を託したロマの女。身を挺してでも守ろうとしたのは自分の子供だからだったのか・・・。

「では結局、フィロウィはプッチニアをよりしろとすることは不可能だったのですね?」

「一部分に自分の細胞が入ってはいるが、本体は自分とは全く違う人間じゃからな。他の人間と同様、拒否反応が出て無理じゃったろうと思うよ。」

 フィロウィがやろうとしたことは結局無駄だったのか・・・。

 しかし方法自体、理論的には可能なものだった。もしあのまま研究を進めていたとしたら、いつかアンデットとして永遠の命を得た新種のモンスターになっていたのかもしれない。

「その時以来フィロウィが姿を現すことはなかったのじゃが、まさかこのように何年も経ってから成長した赤子を見つけ出すとは思いもよらなんだ。こんなことならどうにかして奴を探し出し、きちんと誤解を解いておくべきじゃった・・・。」

「彼女を仮死状態から戻すことが難しいと思われたのは何故ですか?」

「お前たちが助けに戻った時、プッチニアは聖なる炎に包まれておったのじゃったな。あの炎は普通の火と違い、光と相対するものにだけ反応する。おそらく体の一部に残っていたホムンクルスの細胞のみを焼き、プッチニアは攻撃しなかったはず。しかし生まれる前からずっと共にあった組織が消えたのじゃ。見た目は無傷でも、全く影響がないというわけにはいかんじゃろうの。
 フィロウィの命令に逆らうことが出来ないことから考えると、組織のあった場所は脳。そのように大事な臓器に別の生き物が融合をしていたとしたら、問題は簡単には解決できんかもしれん。」

「そんな・・・。」

「もちろん上手く切り離せた可能性もある。まずは蘇生薬、話はそれからじゃ。」






「ってことは何か?体の一部に入り込んでいたホムンクルスの組織が死んだから・・・それが大事な部分だったから・・・だからプッチニアは生き返らないってのか?」

 比翼は絶望の黒い渦に飲み込まれ、ついに膝をついた。プッチニアを救う道は全て断たれてしまったのだ。

 この小さな家の中で力なく横たわる主人はまだたった15歳の少女だ。

 あんな罠にかからなければ・・・自分がもっとちゃんと守れていたなら・・・あのときに戻れたなら・・・。

 何度もその時に戻っては、取り得ただろう最善の道を探して歯噛みをする。

 いい道を見つけたところで今更どうしようもない。そう分かっていても記憶の再生と涙は止まらなかった。

「比翼、比翼。立って、クーンのところに行こう。」

 相棒が肩を叩いて言った。

「なんでだよ・・・ホムンクルスの誤解を解いて、村長があいつを殺さなかったとしても一緒だ。プッチニアはもう目を覚まさない。」

「まだ全てが終わったわけじゃない!前だけ見て突っ走ってきたお前がそんなんでどうする!」

「だって・・・お前・・・。」

「聞いて。僕はプッチニアが目を覚まさない可能性がもう一つあると思う。もし僕の考えが正しければ、彼女の意識をこの世に連れ戻せるのは・・・。」

「え?」

「とにかく行くよ!膝を抱えてうずくまっていても何も始まらない。」

 それはあのときのお前だろ。

 比翼は心の中でツッコミを入れながら立ち上がり、相棒の背中を追いかけて村長の家へ走りだした。








つづき

 










Last updated  August 21, 2009 09:30:44 PM
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カテゴリ:小説


『プッチニア・・・プッチニア・・・!』

『・・・ん?誰?ママ?』

『プッチニア!』

『やめて、まだ眠いの。あと少しだけ眠らせて・・・。』

 ゆっくりと目を開けると私は白く生ぬるい靄の中にいた。

 ここは・・・雲の上?

『プッチニア。』

 誰だろう?

 聞いたことがないけれど、何故だか懐かしい、優しくて澄んだ声。

『プッチニア。』

『何?人が気持よく寝ているのに、無理やり起こすなんて・・・。貴方は誰なの?』

『ロリンよ。』

『ロリン・・・?ロリンってあなた、いつの間に喋れるようになったの?』

 ロリン。私が最初にテイムしたゴーレム。

 発声出来る構造を持たないので、言葉は理解できても話したりすることは出来なかったはずだ。

『ここは貴女の夢の中。だからこうやってお話できるのよ。』

『夢?これ・・・夢なの?』

 体がふわふわして、気持いい。こんな夢なら醒めたくないってくらいに。

 夢ならなんでもできるはず、と背中に翼が生えるように念じてみた。

 すると3メートルほどの大きな白い羽根がふわりと現れやわらかく私を包み、ぴるぴると翼を震わせると白く輝く羽毛が粉雪のように舞い上がった。

『素敵、素敵!こんなにいい夢は初めてよ!』

『そうね。でもそろそろ目を覚まさなくちゃいけないわ。』

『何故?いいじゃないの、もう少しだけ。そう、この翼でいろんな場所へ飛んでいって・・・それからじゃだめ?』

『飛べないわ。その翼は飾り物。貴女は人間なのだから。』

『もう、そんな意地悪言わないでよ。ちょっとだけ・・・ちょっとだけ飛んだらすぐに戻るから!』

 そう言って左右の羽根を一所懸命動かした。予想に反して体はぴくりとも浮かず、空しく羽毛が舞い落ちるだけだった。

『どうして・・・こんなに大きな羽根があるのに、どうして飛べないの?』

『貴女が人間だからよ、プッチニア。ちゃんと自分のことをありのままに受け入れないといけないわ。』

『ありのままって何?本当のことを知ったって、いいことなんかなんにもないじゃない!私はホムンクルス。神に愛されなかった偽物の命、作り物、・・・創造主が乗り移るためのただの器なの。そういうことを全部忘れて夢を見るのがどうして悪いの?真実だけがそんなに大事なことなの?』

『私も作り物よ、プッチニア。作った主人の命令に忠実に従うだけの、ただ操り人形ゴーレム。』

 ゴーレムとは古くは古代文明の伝承に登場した、胎児の意味を持つ泥人形。金属や石でつくられることもある人造物で、魔法で命を授けた主人のためだけに動く召使のようなもの。無機物と血肉という違いはあるものの、ホムンクルスとそういう意味では全く同じなのかもしれない。

『貴女と初めて出会ったあの日。どうして死にかけた状態であの場所にいたのか、全然覚えていないの。どこで誰に作られたのかも。
 最初の記憶は私を覗き込む貴女の心配そうな目。どうして傷だらけの私より悲しそうで寂しそうなんだろうって思ったわ。』

『・・・あの時私は自分の能力のなさと両親と血が繋がっていないことに絶望し、家出したばかりだった。だから自分とあなたを重ねて見たのかもしれないわ。傷ついた私たちは似た者同士だったの。』

『テイムしてからも貴女はただの一度も私を召使として扱わなかった。共に闘い、傷ついて倒れた私のために泣き、命令以外のいろんな言葉を教えるためにたくさんの本を与えてくれた。本当に、本当に嬉しかった。
 貴女は今自分を偽物だって言ったけど、私のことを偽物の生き物だと思う?心を通わせられたと思っていたのは私の勘違いだった?』

『いいえ・・・いいえ!そんなことない!どんな生まれ方をしたとしても、ロリン、あなたは私の友達よ。』

『よかったわ。じゃあ、もう戻ってこれるわね?』

『戻るってどこへ?』

『貴女が必要とされている場所。人間だろうが偽物だろうが関係ないでしょう。ほら、貴女を呼ぶ声が聞こえない?』

 白く霞んだ明るい闇の向こうから、誰かの声が聞こえたような気がした。

『ゆっくり声のする方へ歩きなさい、プッチニア。貴女は神にも両親にも愛された命。そして縁あって仲間になった私たちからも愛されているの。それを決して忘れないで。』








 体のあちこちが鈍い痛みに包まれている。

 瞼なんてまるで石のように重い。

 意識が行きつ戻りつしながらそれでも必死で鉛のような瞼を持ち上げると、目の前には真っ赤に泣き腫らした顔のママが見えた。そしてママの傍らで支えているパパ。反対側にはロリンと村長クーンの姿も・・・。

「プッチニア!」

 ママが涙でべちゃべちゃの頬を擦り付けて来る。ここは・・・私の部屋?

「よかったのぉ・・・ハンス、レティ。」

 喉を詰まらせた声で老人は涙を隠すように目を伏せた。







「どうやら上手くいったみたいだな。」

「うん。」

 部屋の外で二人のエルフが顔を突き合わせ、笑みをこぼした。



 連理が考えたプッチニアが目を覚まさない原因。

 体の一部の組織を失ったことによる、脳内バランスの崩れ。生まれたときから一緒だったものを無くした喪失感。それにより「偽物の命である自分がこの世に存在するべきではない。」という自責の念が必要以上に大きく膨らんでしまい、心が蘇生を拒んだのではないかということ。

 もしそうならただ『お前はホムンクルスじゃなかったんだ』と伝えても、素直に聞き入れられない可能性が高い。

 しかしホムンクルスと同じ人造生命であるロリンなら、プッチニアの心を上手く解かせるかもしれない。

 他人の飼育記録を使ってペットを呼び出すことは禁じられているが、村長クーンに事情を話して特例として認めてもらうことが出来た。クーンに召還されたロリンは枕元でプッチニアに語りかけ(発声出来ないため心で)、夢へ逃避していたプッチニアを現実に引き戻したのだった。






 目を覚ましたプッチニアはまず自分の体に上手く力が入らないことに驚いた。

 なにしろ一ヶ月以上仮死になって動かない状態でいたため、あらゆる場所の筋肉が落ちてしまっていたのだ。まずは固く強張った手足を少しずつ動かすことから始め、2週間後には部屋の中を歩けるまでになった。そしてひと月もするとロリンの介助の手を借りながら、外にも出られるようになった。

 暖かい日には村の外れまで行き、仲良く牧草を食む山羊の親子の背を撫でたり、風にそよぐ草の波をぼんやり見たりしながら過ごした。

 丘の上、柔らかい草原の上に寝そべると青臭い香りが鼻腔をくすぐり、鋭く突き出た草の先がむき出しの腕や足にちくちく刺さった。

 薄い雲がくっついたり千切れたりしながら、緩やかに空の絨毯の上を軽やかに滑って行く。あんな風にふわふわと世界中を飛び回れたらと思ったのは遠い昔。今はこうやって地面の上に四肢を伸ばして眠るのがこんなに気持ちいいと感じている。

 連理が話してくれたように、私は今まで二人で一人だったのだろう。もう一人の私はフィロウィの分身。天才的なビーストテイマーで優秀な冒険者だった彼の組織。元は快活で行動的、世界中の遺跡やダンジョンを巡り、フランデル大陸の様々な街を歩いたフィロウィ。

 でも本当の私はこうやって静かな故郷の村のはずれでぼんやりと空を眺めているのが好きな、ごく普通の女の子だったんだ。フィロウィの一部が体から無くなった今、このままずっとここで暮らすのも悪くないと思い始めていた。






つづき

 







Last updated  August 21, 2009 09:27:26 PM
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カテゴリ:小説

 

 ようやくロリンの支えなしに動けるようになった頃、色とりどりの花が競うように咲き始め、村は一年で一番美しい初夏の季節を迎えようとしていた。

「プッチニア。」

 プッチニアは家を出た所で連理と比翼の二人に声をかけられた。

「あ、連理、比翼。これからチロルさんのところに生まれた仔馬を見に行くの。一緒に行かない?」

「いや、遠慮しておくよ。その前にちょっとだけいいかい。話があるんだ。」

「うん。いいよ、全然急いでないから。」

 部屋へ戻ってお茶でも入れようと二人を家に入るよう促すと、

「ここでいいよ。手短に済ませるから。」

「そう?なぁに、話って?」

「プッチニア、もうすっかり元気になったよね。」

「うん。もうどこへ行くのも全然大丈夫だよ!」

「そっか。でね、僕たちそろそろ行こうと思うんだ。」

「行くって・・・どこへ?」

「この村以外のどこか。」

「・・・?どういうこと?」

 連理の後ろで腕を組んで立っていた比翼が口を開いた。

「お前さ、このままこの村で暮らすつもりだろ?」

「え・・・うん・・・。」

「でも俺たちはお前の隠居生活に付き合う気はないの。」

 いつもぶっきらぼうだけど優しい比翼。でも別人みたいに冷たい顔をしている。

 本気だ・・・。本気で言ってるんだ・・・!

「待って、比翼、連理。だって私・・・。」

「主従契約はあのとき解除されてるよな?俺たちはもうお前のペットじゃない。自由だ。だからお前に俺たちを止める権利はない。」

 どうして・・・どうして今更そんなこと言うの?

 主従契約を解除して記憶を無くしても私をあの火災から助け出し、あらゆる手を尽くして仮死状態から救ってくれた二人。それなのに一体何故?

「待ってよ・・・どうして・・・。」

 上手く言葉が出てこない。

 行ってほしくない。二人がいなきゃ私・・・。

「じゃあね。プッチニア。元気で。」

 微笑みを浮かべて連理が言う。

 待って。待ってよ。

 こんな別れってないよ。

 そりゃ契約は解除したけど、でもそんなのを超えた絆があるって信じてた。

 だから助けてくれたんだよね?

 だから一緒にいてくれたんだよね?

 それなのにこんなに簡単に出て行くの?

 二人は背を向けて村の出入り口へと歩いて行った。思ったことの10分の1も言葉に出来ないまま、ただ泣きながら後ろを付いていく私。

「見送りはここまでいいよ。」

 振り返って泣いている私を見た連理は困ったように言った。

「・・・んぅっ・・・あ・・・あり・・・と・・・。」

 今まで一緒にいてくれてありがとう。

 たくさん助けてくれてありがとう。

 お礼だけでもちゃんと言いたかったのに、しゃくり上げながらではなかなかうまくいかない。

 にやっと意地の悪い笑みを浮かべ、比翼が何か細長い棒のようなもので私の頭をコンと小突き、耳元で囁いた。

「俺たちが出て行くのは自由だけど、追いかけるのだって自由なんだぜ。」

 慌てて視線を上げると、さも可笑しそうに二人が笑っている。

「僕たちこれからどこに行くか分からないけれど、欲しいなら捕まえてごらん。出来るものならだけど・・・ね?」

 比翼に渡されたサマナー用の笛が、初夏の強い日差しを浴びて金色にキラキラと輝いていた。











 あれから3年半。

 フランデル大陸の某所。

 茂みの向こうに懐かしい二人の顔が見える。

「や・・・っとっ、見つけた!」

「遅かったな。待ちくたびれたぜ。」

「だって、まさかこんなところにいると思わないじゃない!エルフがいそうなところとか、今まで旅した場所を一所懸命、探してたんだよ!」

「それじゃあ、すぐに見つかって面白くないでしょ。」

「だよな。かくれんぼって見つかりそうにないところに隠れるもんだろ?」

「面白い面白くないの話じゃないよ、もぉ・・・。」

 『フランデル大陸全域を範囲にしたかくれんぼ』だなんて冗談きつすぎ!

 でも私が怒れば怒るほど楽しそうに笑う二人。

 ホント、もう・・・相変わらずなんだから。

「お、感心感心。マジでここまで召喚獣だけで来たんだ。」

「だって、この笛、そういうことでしょ?自力でなんとかしろって意味・・・。」

「そそ、ファミリアなんかに浮気してたら二度と戻らねぇよ。な~、連理。」

「うん。強いペットならなんでも無節操に仲間にするんなら、別に僕たちじゃなくてもいいもんね。」

「ところでお前、全っ然成長してないよな。背もそうだけど、特に胸!あれから3年も経ってるんだからちょっとは大きくなってるかと期待したんだけど、まだぺったんこかよ!こりゃ、一生無理だな~。」

「こら比翼!貧乳の人間にぺったんことかまっ平らとかツルペタとか、そういうことは言っちゃダメだろ。」

「じゃ、何て言えばいいんだ?」

「そうだなぁ、ささやかな胸・・・とか?」

「ちょっと・・・もう!あんたたち!」

 呆れた・・・、本当に昔のまんまなんだから!

 からかうような視線をこちらに向け、端正な顔を崩して笑う二人。

 新芽のように柔らかい緑色の髪、ペリドットの瞳。

 しなやかに伸びた手足を持つ、長身のエルフ。

 私は今までこんなに美しい生き物を見たことがない。

 血よりも濃い絆で結ばれた私の大切な・・・。

「冗談はこのくらいにして始めようか。プッチニア、契約の言葉は?」




「私、プッチニアは病気の時も、強い敵に襲われて大変な時も、美味しいものを食べたり楽しく遊ぶ時も、他のペットには一切浮気することなく、ずっとずっとあなたたちを大事にすることを誓います。
 だから・・・だからこれからも・・・一緒に・・・いてくれますか?」

 今度こそずっと一緒にいよう。

 いろんな場所を旅して、いろんな物を見て、共に喜び、共に悲しみ・・・。

 いつか命の炎が燃え尽きるその時まで。


「どうする?比翼。」

「少々陳腐なセリフだが・・・しょうがねぇ、一緒にいてやるか!」

「じゃあ、契約成立ってことで。これからもよろしく、ご主人様。」

 たまらず駈け出して二人の胸に飛び込んだ。



再会1.png


 


 もう大きな白い翼に憧れたりなどしない。

 あなたたちが私の、楽園の翼だから。



 












 









 小説はこれで終わりです。





 












 









 小説はこれで終わりです。


 実際に私がプレイしていたプッチニアは、エシェの速度スクリュー資金を貯めるために狩り効率のよいファミリアに乗り換え。

 連理・比翼は本にして銀行に眠らせることになりましたが、本当はこうやってテレットエルフの彼らとずっと添い遂げたかった(TωT)

 

 もうあの時のようにガツガツお金を稼ぐ必要はなくなったので、彼らを連れてまたまったりどこかに遊びに行きたいです。

 子育てが一段落ついた頃、まだRSのサービスが続いていればいいな~Σ(ノ∀`*)

 

 

                       いままでのおはなしはこちら↓

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Last updated  August 21, 2009 09:06:10 PM
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April 2, 2009
カテゴリ:リアル日記


 

 夕食にほっけの焼き物を出したある日のこと、息子がこんなことを言いました。

 

 

 

 

 

さかなのたね1.jpg

 

 

 

 

 

 

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『さかなのたね』かぁ~、メルヘンだねえ(*´ω`*)

 

 

 

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ほっけは家族全員好物だし、植えとこうかな。

一攫千金にクロマグロとかもいいよね(ノ´▽`*)




 

 






 

 

 

 

 

 

 でもね、君の持ってるそれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さかなのたね4.jpg

たねじゃなくてほねっていうんだよぉ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 息子はメルヘン、リアル私です(=゚ω゚)ノコニャニャチハ

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、残念だ、いろいろと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         レッドストーンネタが読みたい方 ⇒ レッドストーンでバスト占いのうた 

         小説の続きが読みたい方 ⇒ 翼の行方編 その九

                            翼の行方編 その十

 

 







Last updated  April 2, 2009 10:24:37 AM
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カテゴリ:エロネタ

 


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この記事は下ネタ、ホモネタ及びキャラ崩壊を含みます。

苦手な方は読まないようにしてください。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
















 皆さんは『バスト占いのうた』というのをご存知でしょうか?

 知らない方はこちらをまずご覧下さい    ⇒     YouTube-バスト占いのうた






 歌は頭に入りましたか?

 あんまり面白かったので、これをレッドストーンでやってみました(´゚∀゚`)































~レッドストーンでバスト占いのうた~














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   AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップHカップ
   8組のバストを選ぶとしたら
   きみならどれが好き?










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   F!









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   Fカップ好きは自分に素直 思ったことを隠せない
   でも理想と現実だいぶ違うから 夢から覚めなさい

















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   じゃあE~









バスト2.jpg

   Eカップ好きは少しお利口さん Fカップ好きより少しはお利口
   それでもまだまだ夢見がちだから 大人になりなさい

















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バストD-2.jpg

   じゃあD









バスト2.jpg

   Dカップ好きは大分お利口 Fカップ好きよりいくらかCOOL
   そこまで現実分かっているなら もうひと頑張りでーす

















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バストC-2.png

   じゃあC!









バスト2.jpg

   Cカップ好きは正解に近い 最も限りなく正解に近い
   でもCに満たない女性も多いので 油断は禁物でーす

















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バスト3.jpg

           『オッパイチョイスのセンスで
            その後の人生は大きく左右されます
            まるで左右のオッパイのように』




























バストB-2.png

   B!









バスト2.jpg

  Bカップ好きは中途半端 好みとしては中途半端
 「なくてもいいけどちょっとはあったほうが…」そんなの微妙すぎ~

















バストB-1.png






























バストA-2-1.png

   A!









バスト2.jpg

   Aカップ好きは卑屈すぎます 自分に自信がない証拠です
   オッパイは決して怖くな~い 勇気を持ってくださーい!

















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   じゃあ~










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 Gカップ好きとHカップ好きは でかけりゃいいってもんじゃなぁい
 ことを肝に銘じておいてくださーい! 女性の敵ですよ?

















バスト4.jpg























   いろんなオッパイ見てきたけれど 最後に私が言いたい事は
   女の人を胸で判断するのは よくないことですよー

















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キーン.jpg

らーらら らーらら らーらら らーらー らーらら らーらら らーらら ららら















キーン2.jpg

らーらら らーらら らーらら らららー らららら らららら らー









































 

 

 

 ご静聴ありがとうございました┌|-.-|┐ペコッ





 ちなみに「下がっていろ。君は俺が守る!」の壁剣士さんとお尻派BISさんは権藤さんのブログ『男は黙ってソロ狩り生活』 の壁剣士さん(
君を守るのは)とガチ○モBISさん(BIS~初めての尻~)からヒントをいただきました。
 
 BISさんはともかく剣士さんが元と違いすぎですけど d(>∇<;)ゆるちて♪

 


 







Last updated  April 2, 2009 11:19:55 AM
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カテゴリ:小説


 朝早く旅館をチェックアウトしてテレポーターのあるアリアンへ走り、そこから港町ブリッジヘッドへ飛んだ。温暖な気候のこの町は人気狩場であるソルティケーブやトワイライト滝、海の神殿に近いため、アリアン、古都に続いて冒険者に人気の町だ。

「安いよ!安いよ!今朝あがったばっかりの新鮮な魚だよ!」

 港町ブリッジヘッドは早朝から朝市に賑わっていた。薄茶色の石畳の上にゴザや木のテーブルを置き、色とりどりの魚を整然と並べて盛んに声を張り上げる物売りたちの声。停泊している船の周りでは、よく日に焼けたたくましい体躯の船乗りたちが荷運びに精を出している。

 降り注ぐ陽光に目を細めて着ていたマントを脱いだ比翼は、とりあえず手近にいる町の人にコジという名の人間がいないか聞いてみる事にした。

「コジ?そんな名前の冒険者いたかなぁ。」

「元冒険者で今は別の仕事、古文書などの解読をしていると思うのですが・・・。」

「そういう名前の学者はこの町にはいないねぇ。見てのとおりほら、ここは漁業と商業で栄えている町だからね。近くに海の神殿があるけど研究の拠点はアウグスタの方だから、学者を探してるんならそっちに行って聞いてみたら?」

 確かにここには冒険者を除くと漁師や船乗り、商人以外の人間はいなさそうだ。アウグスタへ移動したほうがいいのかもしれない。





 テレポーターの近くまできたとき、ふと視界の端に見慣れた人影がよぎった。

『連理?』

 慌てて周囲を見渡すと、町の南東の出入り口へ向かう人波の中に頭一つ分突き出た緑の髪を見つけた。

『なんだよ、あいつ。こんなところに来てたのか。』

 追いかけようと足を踏み出したとき、背後から声をかけられた。

「あの・・・もし・・・ゴホッ・・・そこのエルフの旦那。」

 振り返るとそこにはぼろぼろに綻びた鼠色のシャツに、膝頭に穴の開いたインディゴブルーのズボンの男がいた。のび放題の茶褐色の髪から痩せた顔がのぞいている。顔の下部分は無精髭で覆われているが、男の顔色の悪さは隠せない。

「あ・・・マスタークエストのときの・・・。」

 マスタークエストに必要な称号を集めているときに出会った男だ。流れ者のようにみすぼらしい姿をしているが、古代ヴァンパイアの眼球とブラウンベアーの血から地図を読める特殊能力をつける不思議な薬を調合してくれた。

「ああ、やはりそうでしたか。近頃このあたりでエルフをお連れの方は珍しいので、ゴホッ・・・もしやと思い声をかけさせていただきました。あのお優しいご主人はお元気ですか?」

 前に会ったときよりもさらに萎びた灰色の頬、ゼィゼィという咳鳴が彼の病状の悪化を物語っていた。プッチニアが渡した咳止めの薬は無くなってしまったのか、それとも効かなかったのか。

『しまった、連理!』

 ふたたび先ほど見かけた場所に目を凝らしたが、もうそこに背の高い緑髪の男の姿はなかった。

『ち・・・、見失ったか。まあ仕方がない。だいたいあれが連理だったという確信はないしな。早く合流してあいつの頭脳を借りたいって俺の願望が見せた幻だったのかも。』

 そう思い直してはみたものの、やはり落胆する気持ちは抑えられない。どれだけ自分が連理を頼りにしていたのか、否が応でも実感せざるを得なかった。

「ゴホッ、どうかしました?ひょっとして今、取り込み中でしたか?」

「いや・・・なんでもないよ。」

「お一人のようですが、ご主人はどちらです?前にいた・・・ゴホッ・・・前にいただいた塗り薬がたいへん良く効きましたので、もう一度ちゃんとお礼を言いたいのですが。」

「彼女はその、今、ちょっと病気で寝ているんだ。」

「ええっ!だ・・・だい・・ゴホッ・・・大丈夫なのですか?」

「ああ。ただちょっと面倒な事になってて、だから今こうやって俺が動いてるんだけど・・・。」

「そうですか・・・。もし・・・ゴホゴホッ・・・私に何か手伝える事があれば言ってください。」

 どう見ても助けが必要なのはこいつの方なんだが・・・。そう思いながらも一応聞いてみることにした。

「コジって人を探してるんだ。知らないか?」

 一瞬男は狐につままれたような表情で動きを止めた。

「・・・コジは私ですが、一体どういったご用件で?」

「へ?あの・・・俺が探しているコジは昔冒険者だった、古代文明の文字を読める奴なんだけど・・・。」

「確かに私は昔冒険者として・・・ゴホッ、各地の遺跡などを回っていました。アサス、コリンという仲間と一緒に。」

 この男がコジ!最初会ったときに名前を聞いていたはずなのに、薬学の知識をもっているって知っていたのに、何故気付かなかったんだろう。連理が一緒だったらきっちり覚えていてすぐに見つけ出せたはず・・・。

 自分の頭の悪さを不甲斐なく思いながらも、とりあえずこの偶然に感謝した。

「あのさ、この本の文字、読めるか?」

 隠し部屋から持ち出した本のうちの一冊を鞄から取り出して渡すと、コジは頷いた。

「この言語は存じております。ここですぐ完璧に読む事は・・・ゴホッ、無理ですが、辞書さえあればなんとか。」

「コジ!俺の主人、プッチニアが今、大変なんだ。助けたい。力を貸してくれないか?」

 比翼はこれまでのことを掻い摘んでコジに話した。コジは驚き、ところどころ信じられないという表情を浮かべながらも、なんとか事情を飲み込んだようだ。聞いているうちコジの丸めていた背中がすっと伸び、頬に赤みが差し始め、そして彼は再び力強く頷いた。

 コジはブリッジヘッドの北東の端に立ち並ぶ倉庫街の一角、流木を組んで作ったねぐらに戻ると中から大事そうに一冊の本を抱えて出てきた。

「辞書です。これだけは売らずに持っていたんですよ。」

 その文字は確かに隠し部屋の本と同じものだった。




 辞書を片手の解読には時間がかかるはず。食料と水、ランプと燃料を購入してからビガプールの地下部屋に戻ることにした。




 プッチニアの処分が決まるまで残り9日。






つづき

 
















Last updated  August 21, 2009 09:37:42 PM
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