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RED STONE 増殖☆寄生日記

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November 12, 2006
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カテゴリ:小説
 

 冒険者が多く集まる古都ブルネンシュティグを出て、南へ。エルベルグ山脈テレット・トンネル付近にさしかかると、それまでの風景は一変した。さっきまで花が咲き乱れていたというのに、この赤茶けた大地と立ち枯れた木々の林はいったい・・・。

 ここは故郷の近くにあるソゴム山脈赤山にとてもよく似ている。そこを後にしたのはつい一月前の事だというのに、とんでもなく長い月日がたったような気がする。何もかも放り出して、帰りたい気持ちになってしまう・・・。

 『だめ、なんのために家を出てきたと思うの?一人前のテイマサマナになるまでは、二度と戻ってはいけないのよ』

 頬を伝う涙に気付いたケルビーが心配そうにくぅんと喉をならした。

 「ごめんね、もう、大丈夫だから」

 多くの優秀なビーストテイマー、サマナーを輩出したロマ村ビスル。その中でも父のハンスはサマナーとして、母のレティはビーストテイマーとしてその実力は群を抜き、マスターの称号を与える役を仰せ付かるほどだった。

 それなのに私はレベル39になっても召還獣はケルビーとウェンディだけ。そのうえ一匹のモンスターもテイムできずにいる・・・。

 先生たちも「両親は優秀なのに、どうしてお前はそうなんだ?」、そう私に直接言わないまでも、その目に失望の色を隠す事が出来ないでいた。

 そんな私に両親は優しかった。「そのうちできるようになるわ」「父さんも最初は落ちこぼれだったんだぞ」と。



 でもある夜、私は両親の会話を立ち聞きしてしまった。

「あの子にとって私たちが親だということが、よけいな負担をかけてるのかもしれないわ。」

「親といっても血のつながりはないのだから、仕方ないのだが・・・。」

「あの子を引き受けたときに実の娘として育てることを決めたのだから、あの子はもう私たちの子供よ。」

「いや、そういう意味ではなく・・・。私たちにまだ赤ん坊だったあの子を託して死んだ女性は確かに同族の者だったが、父親は違うのではないか?だからあの子は力が弱いのではないのか?もしそうなら、あの子にこれ以上修行させるのは酷なことなんじゃないのか・・・?」

「いいえ、そんなことはないわ。ときどき私はあの子の中にとんでもない力が隠されているような気がするの。あの子がテイムできないのは、力がないからじゃない、モンスターが恐いからなのよ。」

「ロマに生まれたものはみな、モンスターに親しむはずなんだがな。おそらく、旅の途中で母親がモンスターに襲われたときのことを無意識で覚えているのだろう。」

「可哀想に・・・。あの子は大事な私たちの子供。どんなことがあっても守ってやらないといけないわ。」

 私は両親の本当の子供ではなかった!確かにあまり似ていないとは思っていたけれど、今まで疑ってみたことなんてなかった・・・。ショックとともに、妙な安堵感があったのも事実だった。『そうか、なら、私が落ちこぼれているのは仕方がない・・・。』。偉大な両親を持つ子供が周囲の期待に応えられない事、それはほとんど犯罪に等しいものだった。もうそんなことに悩まなくて済む、そういう気持ちが沸き起こったのだ。

 でも、両親はそんな私を愛してくれた。血の繋がりがないというのに、出来損ないの私を見捨てず、優しく育んでくれたのだ。それなのに私は両親の本当の子供ではなかった事を喜びさえしている・・・!

 家を出よう。そして一人前になって、胸をはって「私はあなたたちの本当の娘です」といえる日まで帰らない。

 その夜のうちに愛用の笛一本と、ケルビー、ウェンディを連れ、ビスルを後にしたのだった。

 それからあてどもなくいろいろな街を訪れ、エルベルグ山脈を通りかかったのだった。

 テレット・トンネル北口への入り口に何か大きなものがうずくまっていることに気付いた。あれは・・・ゴーレム!

 ゴーレムは作った主人の命令だけを忠実に実行する、自分で動く人形。土で作るのが普通だが、石や金属で出来ているものもあるという。動かす上でさまざまな制約があり、それを守らないと凶暴化する。このゴーレムもそういうものの一つなのかもしれない。

 本での知識はあるが、初めて相対したゴーレムに思わず身を硬くする。恐い・・・。どんなモンスターと出会っても、どうしても恐怖が先にたってしまう。そんなおびえたテイマに従うモンスターなどいないのだ・・・。

 しかし、ゴーレムは襲ってくる気配を見せない。威嚇するように身構えてはいるが、その目にはおびえの色が見て取れる。落ちついてよく見ると、そのゴーレムは瀕死の状態だった。ここを通りかかった冒険者がいたずらにいたぶって捨て置いたのか、それとも後少しのところで息絶えたのか・・・。

 この恐怖に満ちた目は、今の私と同じなのかもしれない。親近感が沸いた私から恐怖は急速に遠のいていった。

「心配しないで。私は何もしないわ。」

 感情がないはずのゴーレムの表情が動いたような気がした。この子も心細いんだ、きっと。

「可哀想に。こんなに傷ついて・・・。」

 ゴーレムが警戒を緩め、体から力を抜いたのが分かる。

「ね、私と一緒に来ない?いろんな風景を見せてあげるわ。きれいな花、清かな川、雄大な海、この世界には素敵なものがいっぱいあるの。見たことのないものを見に行きましょう。」

 ゴーレムが逡巡している。それはそうだろう。人間によって下僕として作りられ、放り出され、殺されかけ、そして今初めて会ったばかりの人間から旅に誘われているのだから。

「おいで、もう恐くないから。」

 彼女の目から敵意が完全に消えた。ふらふらとこちらへ近づいてくる。彼女は私の仲間になったのだ。

「こんにちは。私はプッチニア。あなたの名前は・・・そうね、ロリンっていうのはどう?可愛いでしょう?」






つづき

 

  

 

 

 今日はGvもなく、特に話題がなかったので小説風にまとめてみました。ほんとにその場所に瀕死のゴーレムがいたので結構ノンフィクションです( ´∀`) テヘ

 あとはちょこっとクエをやったおかげで、レベルは39→40に増殖しました。

 ( ^ω^)おっおっおっ






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Last updated  August 21, 2009 11:37:38 PM
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