2010/01/25(月)20:16
「接遇道」 平林都を読む
ひょんなことから「エチカの鏡 平林都」を検索していた。
フジテレビの番組『エチカの鏡』の『エチカ』とは、
ラテン語で「倫理」という「人の生きる道」という意味で、
『鏡』とは「自分の心を映しだす鏡」の意味とか。
数回しか見たことがない番組で、予告でおばさんが大声で吠えてるシーンがあったので、
ああイヤだ。あんなおばさんに怒鳴られたくないわと見なかったのですが、
この吠えていたおばさんの放送された動画が4件あったので、つい見てしまった。
ビックリ、ドッキリ、驚きました。
動画 平林都
去年、番組を見た方も多いでしょう。
マナーの先生とは思えない迫力に圧倒されました。おお~ 怖!
凄い人ですねぇ。
「笑みを浮かべながら、心にトゲを刺す講師」と言われていたのが、
テレビで放送されてから、「笑みを浮かべながら、心に釘を刺す講師」と言われているとか。(笑)
最初は怖い怖いと見ていたのですが、徹底した研修に、
こわばっていた社員たちの心と身体と顔がだんだん変化して行く様子がわかる。
教育の成果を目の当たりする。
「平林都の研修を受けた企業は必ず売り上げが伸びる!」と言う。
間違いない。あれだけの厳しい教育で、社員の顔が全く違ってしまうのだから。
顔だけではない。心までもすっかり変わってしまうのだから。
平林さんはマナー講師として「接遇」という考え方を広め、
身につけてもらうという教育をしている。
「接遇」を広辞苑で引くと、「もてなし、接待、あしらい」
この動画を見て思ったのは、これは接客業の人だけが身につけるものではなく、
大人なら誰でも身につけることによって、相手を不愉快にせず、
人間関係が上手にできると思った。
それで、本を娘に送ってやろうと思った。
勿論、私が読んでから。1時間で読めてしまったけど、実践は難しい。
私は社員の時もパートの時もずっと事務職だったので、椅子に座っての仕事ばかり。
取引先の方と接することはあっても、直接お客様をもてなす接客業という経験がない。
遠い昔、社員教育は受けたものの、厳しい訓練とは無縁だった。
もう手遅れな私だけど、出来るだけ実践してみようと思う。
ここまで書いたところで、娘から電話があった。
「今、忙しいですか?」と言われたので、
「ブログを書いておりましたが、大丈夫ですよ。どういったご用件でしょうか?」と丁寧に答えると、
娘の方も仕事で使っているような言葉で丁寧に返してきた。
そうやって二人で客同士のように丁寧な言葉で最後まで話し終える。
たまにはこういう会話もいいかもしれない。
日頃、ぞんざいな言葉でしゃべる親子が、丁寧な言葉で用件も分かり易く相手に伝える。
話しがあちこちに飛んだりしないで、きちんと話す。
「では、失礼いたします」と電話を切る。
こんな会話、今後も続けてみよう。