セッションで大切にしていること私が、ボディケアやオイルマッサージをうける時に、施術者に何を求めるかというと、自分によりそってくれるかということです。 技術者も、サロンの雰囲気も、音楽も大切ですが、その時限られた時間が、自分のためだけに向けられていることはとても貴重です。 子供の時は、愛情をゆっくりと向けてもらえる時間がありました。しかし、大人になると忙しさの中で、そういった時間は意識しないとなかなかとれないのではないでしょうか。 私は保育科で知的障害者施設へ行った際、ある一人の施設生活者が、以前毎日暴れて困っていた話を聞きました。その人は大きな男性で、職員の方たちは、だいぶ困っていたそうですが、ある時から、毎日30分だけその男性一人に職員一人が、しっかりとよりそって話を聞いたり、遊びにつきあってあげたそうです。 そして、そういう日々がしばらく続いた頃、その男性はすっかり暴れることがなくなっていたそうです。 たとえ、一日のうちのわずかな時間でもそうやって彼のためだけに愛情をそそぐことによって、彼は心が満たされ、安定していったのです。 そして、私はそういったことを実践すべく知的障害者施設や老人ホームで働きましたが、実際のところ、集団生活の中で一人にだけ時間をかけることはなかなか難しいことを知りました。 そんな経験の中、不器用な私が、自分の中でジレンマなく、一人の方に向き合える仕事は・・・と考えていた時みつけた仕事が、オイルマッサージやボディケアの仕事です。 「よりそい、隣にいる」そこを一番大切にしています。 ですから「もっと強く」「もっとソフトに」「ここを多めにもんでほしい」などのリクエストにはできるだけお答えするのはもちろん、ただ、「痛いところをさわって」とか、「頭をさわっていて」とか、「手を両手で包んでいて」などの希望をおっしゃる方もいて、ただそばでふれていることもあります。そういうご希望も喜んでおこたえします。 香りも、その方が落ち込んでいる時は無理に気持ちを引き上げる香りを選ぶのではなく、その落ち込みを落ち着けてから、次のシーンへすすめるような香りのチョイスを心がけています。 テクニックとしては、アメリカのエサレンボディワークという手法と、伝統的なスウエーデン式マッサージ、ボディケア、リフレクソロジー、そしてレイキをとり入れ、その方に合わせて行っています。 お客様は、オイルマッサージやボディケアの最中や終わりに いろんなことを感じられる方が多いです。自分自身をみつめ、楽しむ時間としても、セッションはとてもいい機会だと思います。 一人一人の輝きを感じ、私自身とても幸せを感じながら、本来の自分を取り戻したり、可能性を感じるお手伝いをさせていただいてます。 その方の呼吸や体の滞りを感じとり、ゆっくりとていねいに心を込めてふれていくことを心がけ、大切にしています。 |