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   ソウルナビゲーターの『虹色たまご』

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2006/11/27
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カテゴリ:ミヤの日常

みなさんこんばんは。ソウルナビゲーターミヤです。

人生初めての5勤2休の生活にはやっぱり慣れないですね。

風邪はほぼ良くなったのですが、しつこい咳と若干の鼻水が残っています。

同僚の男の子に、そう言うと、
「それって、治ってないんじゃないですか?」
と突っ込まれてしまった~。(^-^;

25歳、まだまだ若い素直な青年です。


さて、先週末に、二夜連続の特別ドラマ『氷点』を見ました。

幼い子を殺された夫婦が、犯人の娘を養女として育てて行く、という
あまりにも切ないドラマ(原作は小説)です。

妻の不貞を疑った夫が、妻への復讐のために、愛娘を殺した犯人の子を養子にする。
妻はその事実を知ったときから、夫への復讐のために、養女を苛め抜く。
逆境に負けず、けなげに素直に育った養女も、
不倫の末、自分を産み捨てた実母だけは、許さなかった。

表向きは、愛憎ドロドロの復讐劇だが、その実は、壮大な愛と許しがテーマになっています。

誰の心にも氷点はある、そう思います。


このドラマを見ながら、私はある女性のことを思い出していました。

既婚者であった彼女は、あるきっかけから、当時私の恋人であった男性に心を寄せるようになりました。

しかし苦しい状況に、その想いは狂気を帯び始め、私に襲い掛かってきました。

心無い嫌がらせや、時間、場所に関係なく鳴り響く電話、携帯。
私はストレスから、過食嘔吐を繰り返し、不眠になり、酒に依存して行きました。

でも、彼女の前でだけは、私は弱ったところを見せませんでした。
理不尽な事に、屈服したくなかった。

そして、やり返すことなく、私はただ、彼女を見つめ続けました。

どうしてそんな事をしたのか、

もしかしたら、私は、彼女が私を恐れている事を、どこかで知っていたのかも知れません。

見つめれば見つめる程、彼女の狂気は色濃く、深く、、、

その頃には、もう恋人とは別れていました。

でもそんなことは彼女には関係なかったようで、自分が愛されないのは、私が生きているからだとただただ、ひたすらに信じていました。

そして、最後には、刃物を手にし、私を殺すのだ、と徘徊し、家に押しかけて来るまでになってしまいました。

その度に、私は引越し、身を隠しました。

神経をすり減らし、危険を感じながらも、私の中に残る少女の残酷さは、彼女が狂えば狂うほど、どこかで、ほの暗い喜悦を感じていたのです。

しかしその反面、私は罪悪感に悩み、苦しみ、救いを求めて、本を読み漁り、カウンセリングを受け、薬を飲み、それでも骨に響くほどの動悸はおさまらず、とうとう、自分の身体を傷つけて精神を繋ぎとめるようになってしまいました。

それから、

膠着し、極限まで膿んだ関係は、ある事故によって崩壊し、三人はバラバラになりました。

私は数年、酒に溺れた生活を続け、しかし荒れた生活の中でも、少しずつ、人の心に関心を持つようになっていったのです。

わたしも、かれも、かのじょも、

傷ついた。

もう十年近く昔のこと。


番組が終った後、ネックレスを握り、祈りました。

彼女を呼ぶ勇気は、ありませんでした。

これからも、彼女を思い出すたびに、そうしていくでしょう。


誰の心にも、氷点はあると思います。

でも、融点また、必ず心の中に存在すると、私は信じています。







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Last updated  2006/11/27 11:47:37 PM
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