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WBC監督人事。すったもんだの末に、巨人原監督に落ち着いた。
野村監督とサンディエゴに行けるかな? そんな私の淡い期待は、見事に砕け散った。 野村監督も「オレは、おじいちゃんたちに嫌われているからな」と、読売新聞上層部に受けの悪いという自覚があるようで、自分に要請が来るとは、まるで思っていなかった。ただ、星野さんの固辞以降、もともとあった野村待望論が、テレビなどでさらにヒートアップした。夕べの某民放番組では「やってもいいですよ」とまで言ってしまった。野村監督独特のリップサービスだが、「そこまで言わせなくてもいいのに…」と、日ごろKスタ宮城で何時間も近くに座っている私は思った。 謙遜は美徳。野村監督は自然とそう思っている。自分から「オレにやらせろ」的な発言は絶対にしない。周囲が待望する中で、思い腰を持ち上げるのが野村スタイルのはずだ。タイミングとしては、そんな時期だったかもしれない。ただ、意思決定機関であるコミッショナーサイドの流れからも、野村監督に要請が行くには、もっとまとまった選考時間と、さらに熱烈な待望論が必要だった。というか、両方の条件を満たしていないと、野村WBC監督は誕生しなかったと感じている。もうすぐ11月。来年開催の大会に向け、シンプルに決定するには、原監督で落着は自然な成り行きではないか。と、個人的には思う。 昨日のこと。橋上ヘッドコーチは「ウチの監督がなることも十分あるんじゃない? そうなったら栄誉なこと。でも体調が心配だなあ」と話していた。健康面をまずは心配していたが、野村監督の晴れ姿を見てみたいという様子だった。 本人も、実のところ、やってみたいと思っていたはずだ。中日落合監督が「野球を1番知っているのは野村監督」と、野村監督を推薦したことを伝え聞くと、「雑談だろ」と取り合わないポーズをとった。だが、「野球を1番知っている」というフレーズには、うれしそうに反応していた。 もし、野村監督が、ロッテのバレンタイン監督のように、立候補するような人だったら、今回の騒動はどういう結末をみたのだろう。ありえない仮定か。とも思うが、返す返すも「ジャパン」の帽子をかぶる野村監督を見てみたかったな。【金子航】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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